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これは誰が受けた電話か【名推理が店舗を救う】

私には、たとえ転職するとしても、
履歴書でも面接でもうまく説明し難い、
この10年で鍛えた、特技があります。

それは、

推理力。


推理力?????
何に役立つのかって思いますよね。


接客業や、シフト制の仕事では、
この力が本当に役立ちます。
と、私は思ってます。

でも、私のようになりたいです、

と言ってくれる弟子はまだいないので、

探偵事務所は初代でたたむことになるでしょう。


という冗談はさておき、
この推理力の活用法をお伝えします。


よくあるのが、

お客様:「昨日電話したら受けてくれた方が
『今日○○出来ますよ』と
言ってくれたので来たのですが」

のような、

いつ、誰が、
なぜそんなことを良いと言って、
このお客様にどう対応すればいいのか

を、瞬時に考えないといけない時です。

※接客業として良くないことですが、
だいたいこういうときは、
そのスタッフが間違ったご案内を
お客様に言ってしまってることが多いです。

つまり、正しいことをご案内している場合は
引継がなくても何も問題ないのですが、
間違ったことを言ってしまっている手前、
引継がないと、これからこのお客様との話を
どう組み立てていったら良いかがかなり困る。


アルバイトの子が第一対応のときは、
ほとんど私のところに泣きついてきます。


アルバイトくん:
「昨日の誰がが何でか
知らないんですけど
こんなこと言ったみたいで
お客様来ちゃってるんですけど、
どうしたら良いんですか~っ?!涙」

私:「はいーーーっ?!!!」

きました、事件発生です。


そこでこの推理力がものを言うんです。

昨日…男の人が受けた電話か…誰だ…
あれっ、そういえばさっき廊下に、
お客様のお名前のようなメモがあったな…
あれは△△くんの筆跡だな…
△△くん今日は休みだけど、
あのメモの内容だと、
きっと今日が平日だと勘違いして
○○ができますって伝えた感じだな…
あの子すぐ間違ったご案内するし…
ということは…よし、今日のシフトのメンバーだと
特別に○○行けそうだから、
お客様にはこちらのご案内ミスであることを
お詫びした上で、
でも今日は○○は出来ますと答えよう。
さらに、お待たせしたお詫びとして、
こういうサービスも今日はつけよう


という運びになるわけです。


はっきり言って、とても疲れます。


さらに、間違って案内した本人は、
結局大きなトラブルにならなかったから、
次の日にこの出来事を伝えてもあまり響かない。

こういうところでのアルバイトくんや私の頑張りは、
なかなか評価されにくいのが悲しいところです。


ただ、こういう、誰かが困ったときに、



「そんなの間違ったヤツが悪いんじゃん、
知らねーよ」


と言ってアルバイトくんだけに
お詫びさせる先輩社員しかいないこの店舗で、

逃げずに、なおかつ
対応してくれたアルバイトくん達が



お客様にせめて「ありがとう」を
最後に言ってもらえるように対処することは、



私だけの特技であり、

あまり評価されにくい、
でも大切なことなのではと、……思いたいです。


あまりにも推理が当たりすぎて、
時々「ミスしたのお前じゃね?」
と疑われてる気もしなくもなくもないです。

コナンくんもそういう気持ちなんだろうなぁ。

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