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RISING SUN ROCK FES 2019

RISINGSUNROCKFES2019に行ってきました。個人的にメンツが激アツな今年。2年ぶりに参加してきました。色々印象深い年になりました。

台風10号の影響により1日目が中止に
ここ数年、天候に恵まれないRSR。田んぼフェスという異名も出来、参加者みんな雨対策が得意になっていく。笑
今年はなんと開催数日前から台風が発生し、さらに進路が定まらず、やきもきした気持ちで天気予報をチェックする日々でした。フジロックも台風が来てたけど開催していたしきっと中止はないよね、と思っていたけど、前日の19時ごろ、運営から初日中止の発表がありました。最初から行く予定はなかったけれど、多くの人が楽しみにしていて、何よりナンバーガールが復活するという記念すべきフェスになるはずだった1日目。まじかー…という思いが拭えず、2日目の開催を祈るばかりでした。金曜朝5時半、運営から2日目の開催が発表された時は本当に嬉しかったし、当たり前にあるものではないということを改めて実感しました。でも、運営の決断は英断だったと思うし、その後の対応も素晴らしかったと思う。過去にちょっとしたイベント運営をしていた身からすると、長い準備期間を経て前日に中止の判断をすることはきっと本当に辛かっただろうし、その後の2日目開催に向けての準備だってきっと本当に大変なことなはず。それをやれるWESSの人たち本当にかっこいいと思った!

それに、中止になったからといって怒ったり悲しんだりで終わらなかったのもとても良かった。1日目がない中でどう楽しく過ごすかみんなが考えていたように思うし、急遽行われたライブなんかもあって、マイナスをプラスに変える力みたいなのをひしひしと感じて幸せになっちゃったな。去年の北海道地震の時もそれ感じたんだよね。停電してるから星が綺麗に見れるとか、冷蔵庫動かないからみんなでBBQしたとか、そんな話がSNSにはたくさんあって、そういうのにすごく救われる。から北海道大好きだ。わたしはちゃっかりボイガルシンゴさんの弾き語りを見に行って、思いがけない素敵な時間を過ごさせてもらいました。「錆びないダイヤ」がこの日のための歌かと思った。歌詞が本当にドンピシャすぎた。

1日のみの開催
そんなこんなで2日目が初日になったRSR。異例の1日開催です。土曜日は台風も過ぎ去っていて、久しぶりにめっちゃ天気のいいRSRだったー!最高!地面のぬかるみもほぼなくて、快適に過ごすことができました。会場を整えてくれたであろうスタッフさんありがとう。周りの人たちからもRSRの開催が嬉しい、1日目の分も目一杯楽しもうみたいな空気感が広がっていて、特別感があったなあ。タイテの変更があったけど、またそれも乙。見たアーティストは、フジファブリック→クリープハイプ→Homecomings→(ハルカトミユキ)→WANIMA→ELLEGARDEN→銀杏BOYZ→the pillows→DragonAshです。

ライブの感想たち
<フジファブリック>
一発目。みんなが待ち望んでたフェスの始まり。こんなにレッドスターに人が集まっているのは滅多にないかもしれないな。音が風で安定してない感じもしたけど、きっと台風の名残だろう。それも曲が演奏されていくうちにだんだんと落ち着いてきた。「LIFE」は何度聴いても大好きな曲で、毎回聴くたび感じることが違うけど、でも毎回多幸感でいっぱいになる歌。だいすき。「東京」は音源にはないラップが入っていて、フジの歴史を感じさせられた。そして、そのあとの「若者のすべて」はエモーショナルだった。北海道の空気は涼しくて”真夏のピークが去った”なんてまさにその通りだったし、きっと今日が”最後の花火”になるんだろうなあと思った。いつかフジはトリで聴きたいバンドだ。

<クリープハイプ>
崎山蒼志くんと時間が被って、どっちを見にいくかめーっちゃ悩んだけど、せめてリハでも…と思って行ったサンステ。かなりいい場所を陣取ってしまったのでそのまま見ることに。クリープハイプはRSRがきっかけで知ったバンド。そこからどんどん好きになって、なんだかんだ出演する時は毎回見ている。だけど今回が一番カッコよかったな。2015年の時は尾崎さんの調子がどこか悪そうな感じがしたけど、実際に本人も悔しい思いをしていたらしく。でも今日はすごくいいって言っていて、本人たちも手応えがあった様子だった。空が雲一つないくらいめちゃくちゃ晴れていたのがまたよくって、そんな中で演奏された「ラブホテル」は今まで聴いた中でベストラブホテルだった。本当に何もかもを夏のせいにしたくなるような。突き抜ける青空に、クリープの演奏と尾崎さんの声がどこまでも飛んでいくような。すっごく気持ちよかった。他の夏フェスでは演奏されていない「二十九、三十」が聞けたのも嬉しくて。クリープの中でもベスト5に入るくらい好きな曲。RSRで演ってくれたの、私信だと勝手に受け取る。

<Homecomings>
初めて見るから楽しみにしていた。少しずつ日が落ちていく中、ボヘミアンガーデンで聴くホムカミ。シチュエーションが最高。芝生に座りながら聴くのが気持ちよかったな。ちょこちょこ音源は聴いていたので、だいたい知っている曲だった。「Smoke」は苫小牧にいる友達を思って書いた歌らしい。この歌で歌われる”煙”は、苫小牧にある工場群の排気ガスのことを指しているのだろう。そうやって聴くとまた曲の情景や色合いが変わってくるよね。ラストは「Cakes」。軽やかなメロディなのだけど、どこか切ない曲。夜の電飾に照らされたボヘミアンのステージでいつかまたこの曲を聴きたい。

<WANIMA>
明るくてテンションの高いお兄さんたちという印象だったけれど、ほぼ印象通りでした。どこまでもまっすぐで、ポジティブで、みんなを陽の方向に引っ張って行ってくれる。そんなところが多くの人たちに支持されているんだろうな。みんなで楽しもうぜ!という雰囲気はまさにフェス。「ともに」の大合唱は楽しかったなー!ただ、途中からポジティブパワーを浴びせられることが疲れてしまった。(笑)「あんな根っからの陽キャな人たちは、どんな家庭環境で育ったのだろうか」と途中から思いながら聴いていたら、一緒に行った友達も同じこと考えていて笑った。

<ELLEGARDEN>
お目当のエルレ。去年復活してからがずっと見たいと思っていた。そんな中RSRに出演することが発表された。昔、RSRで見たから細美さんが好きになって、エルレが好きになった。もう復活ライブを見るならここだって思った。だから絶対行くって決めた今年のRSR。待機中、スクリーンにELLEGARDENの文字が出るだけで、本当に見れるんだってドキドキしてしょうがなかった。花火が打ち上がった後、とうとうメンバーが出てきた。2007年以来の人生で二度目のエルレガーデン。細美さんは何度も見ていたけど、やっぱりエルレの細美さんは特別だ。セトリは全部知っている、繰り返し何度も聴いた曲たちだった。曲のイントロが流れるたびに声をあげて飛び跳ねたし、周りの人たちと一緒にシンガロングした。ライブ見たら泣くのかな、なんて思っていたけど、ずっと笑顔でしかなかった。細美さんの言う通り、本当に笑顔にさせられてしまったなあ。次々演奏される曲たちが、夢か幻のように感じた。でも、現実。「また来年来るかもしれねえじゃん」なんてことをMCで言っていて、幻で消えちゃわないんだなって思った。ラストの曲は「スターフィッシュ」。”こんな星の夜は全てを投げ出したってどうしても君に会いたいと思った”が、どう聴いたってわたしの気持ちだった。絶対エルレを見たいと思って、なんとかここにやってきたんだ。来てよかったと心から思った。

<銀杏BOYZ>
興奮冷めやらぬまま銀杏BOYZ。2年前と同じ、夜のレッドスター。二曲目から前の方に突っ込んで見たよ。峯田がお客さんの方にダイブしてきたとき、照明に照らされた姿がぐちゃぐちゃでとても綺麗だった。2年前にも見た光景だった。この峯田に前も心を掴まれたんだよな。「いちごの唄」はこの夏一番聴きたいと思っていた曲だったから演奏してくれて嬉しかった。フジロックの中継を見ていたからセトリがだいたい一緒で意外性はなかったけれど、フジロックで演奏されなかった曲があって、それが「夢で逢えたら」だった。演らないだろうなあと思っていたけど、なんでだか頭から離れなくって、この夏ずっとリピートしていた曲。それが演奏されるっていうだけでもグッときたのに、峯田が「あなたに銀杏BOYZを教えてくれたであろう、かつての友人や恋人に向けて心を込めて歌う」なんて言ったもんだから、途端に過去のいろんなことが思い起こされて、胸がぐしゃぐしゃにされて、泣けて仕方なかった。昔RSRで見た銀杏のライブの光景とか、その他いろんな大事な思い出。北海道のこの場所で、あのMCで「夢で逢えたら」を聴けたこと。特別な一曲だったな。最後に「生きていればまた会えるから」と言って演ってくれた「ぽあだむ」は多幸感でいっぱいだった。胸がいっぱい。後、完全に余談なんですが、サポートギターのPちゃんがかっこよすぎて、たまらんかったです。ギタープレイも、コーラスも、なんかもう全部が本当にかっこよくて、トキメキ止まなかったな…。RSRで一番かっこいいと思ったミュージシャンはPちゃんです…。

<the pillows>
お目当てのものが全部終わって、一緒に行った友達と何見る?ってなって、とりあえず空腹に耐えかねたのでラーメンを食べることに。そのままピロウズを見はじめたのだけど、そこで演奏された「アナザーモーニング」が良すぎて食べていたラーメンの手が思わず止まってしまった。もともと好きな曲だったけど、こんなにいい曲だった???ってなって、大好きな曲に格上げされました。そのあと聞いた昔の曲たちがよくって。「この世の果てまで」とか「サードアイ」とか聴けて嬉しかった。「サードアイ」のイントロが好きなんです。テンション上がった。レッドのトリだったので、アンコールがあったのですが、そこで演奏されたのは「ストレンジカメレオン」で、これがまたよかった…。ピロウズいいやん…。ピロウズもいつか大トリで聴きたいな。むしろ気持ちは完全に今回の大トリ。でもいつか、本当にサンステで朝日と一緒に聴きたい。太陽が昇りながらの「アナザーモーニング」とかめちゃいいと思うんだけどな。キャリアもあるし。最近のピロウズも聴こうと思った。

<DragonAsh>
眠気にやられてテントに吸い寄せられてしまったけど、聴きたいなあと思っていた有名曲の瞬間は起きてテントでうっすら聴いていた。「陽はまたのぼりくりかえす」を背にしながらの帰り道、見た朝日がめちゃくちゃエモくて、RSRってやっぱりわたしにとって特別なフェスだと思った。

実際めちゃくちゃあっという間で、満足かって言われたらもう少しいたかったなって言うのが本音。二日間ないと足りないなあ。でも、あんなに綺麗な朝日が観れたRSRは初めてだと思う。本当に本当に行けてよかった。あることって当たり前じゃないんだな。

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また来年、石狩に戻ってきたい。

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