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吉本興業 社長の会見で考えさせられる社長の冗談はどこまで許されるのか問題

吉本興業の社長の記者会見での「テープ回してるんちゃうやろなは、冗談だった」という話。世論は怒っているようだけれど、僕はこれ意外と本当なのではないかと密かに思っている。てか、思いたい。

僕が社会人として初めて勤めた会社は大阪人と広島人でできていた。関西弁と広島弁が飛び交う会社だった。で、出勤1日目、社長室に呼び出される。社長椅子の背もたれに「どんだけもたれかかるんだ」って言うぐらいもたれたかかった社長がタバコをくゆらせながら「お前みたいな高卒は入れたくなかったんや」驚きの第一声を聞いた僕はとりあえず「一応、専門学校を卒業してます」と答える「4大じゃなきゃ何でも一緒や。アホか」と返される。「お前、入社試験の作文アレ、ゼロ点や。だけど『私の考えは間違ってるかも知れません。しかし、間違っているのなら一から教えてください』て書いてあったからしゃーなしに入れたんや」

僕は真剣に明日から出勤するべきかを考えた。でも、次の日も、その次の日も何とか出勤すると社長の人となりが見えてきて、なんとなく怖いコトバの数々は本当は冗談じゃないだろうかと思えてきた。もちろん、その後も「低学歴イジリ」に始まり、「殺すぞ」、「滅ぼすぞ」、「潰すぞ」、「死んだらええねん」などなど毎日のように聞かれたが、僕の中では、社長の愛嬌のある顔から繰り出される暴言は相殺されて、冗談になった。

やがて、僕にも後輩ができることになった。社長に呼ばれ「お前、新入社員が来る話し聞いとるか?まぁ、高卒のお前とは違って早稲田卒業の優秀な奴だからちゃんと教えてくれや」

いや、マジか!低学歴イジリは本気だったんかい!
てか、全部本気だったん?

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