ぼくはぶどうジュースがのみたい

このところ夜中に寝ぼけて大声を出す夜驚症らしき症状が見られていた息子。2才のイヤイヤ期真っ盛りで泣けばなんとかなる・大きな声を出せばなんとかしてもらえると思う気持ちと親のそれは勘弁して欲しい気持ちがぶつかっている。

保育園では赤ちゃんの時からのお友達とはクラスが離れたり転園してしまったり、やっと慣れたと思ったら担任の先生が変わったりと変化が激しい…
縦割り保育のため今年は乳児クラスの一番上でちょっとお兄さんをやらなくてはならなかったりする。
本人の外面のよさと愛嬌で乗り気っているのに気がついているのはゼロ才からお世話になっているおばあちゃん先生と母の私だけ。

まぁそうとうなストレスをかかえているのが夜驚症に出ているんだろう。

突然の緊急事態

朝方
「いやなのー」
「だめなのー」
「そっちいくーーーー!」
と、始まった絶叫を (またか…) と思い半分寝ぼけた頭で見守っていた。
それから少し覚醒した息子が夫に「おちゃ、のむ」と言ってお茶を2杯飲んだのがまだまだ眠い午前5時半。
わたしのとなりに横になりうとうとと絶叫を繰り返していた。静と激を30分も繰り返したころ突然の嘔吐。息子はミルクのころから、ほとんど吐かない子なので、これは緊急事態である。
それでもシャワーを浴びる・着替える・髪を乾かすを「びっくりしちゃったねー」と言いながら率先してやってのけ、ソファーへごろんと横になった。
「ぶどうジュースのむ」
と、2口飲んでまたごろん。そして、また嘔吐。
口をゆすいで、スプーン一杯の水を飲んで、また嘔吐。あぁ、これは飲ませちゃダメなパターンだ。

休日診療へ行こう。
小児科で休日診療をやっていることを確認し電話、車で向かい受付。ここまでわたしは「意識もあるし熱もないから胃腸風邪のひきはじめかな?」と、夫は「鼻水が喉に引っ掛かったんだろう」くらいの認識だった。ただわたしは息子の顔色がどんどん青くなっていくことに一抹の不安を抱えていた。

診察結果は急性胃炎。それからくる低血糖。
血液検査で体内が酸性に傾いていて、白血球の数値高め、そしてかなりの低血糖。
先生から「少し時間をかけて点滴しましょう」と処置室に移動した。不安そうではあるけれど泣かず騒がす…イヤイヤ期の片鱗すらない。

人生初の点滴を経験している息子は「ぶどうジュースのみたい」と言ってからやっとぐっすり寝た。顔色も戻ってきてこのまま回復しそうである。点滴が終わってちゃんと回復したらぶどうジュース飲もうねと息子の頭を撫でる。

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