前回初めてWEリーグを観に行った記事を書いてから約半年。NACK5スタジアム大宮へ行ってきた。
前回はプレシーズンマッチだったので厳密にいうと今回が初めてのWEリーグ観戦。

軽い気持ちで書いたらnoteのおすすめにピックアップされてしまった記事。
WEリーグってなんぞや、って方はまずこちらから見てみてください。

今回も色々感じることがあったので、またnoteを書いてみる。

大宮駅からのんびり歩いて、試合開始5分前くらいにスタジアムに到着。
この日誘ってくれたちょこさんのところに行くと、座席のないゴール裏自由席にレジャーシートを敷いて、女の子たちがおままごとしている。

アルゼンチンの応援動画を見ていると、ゴール裏の最前列の踊り場がキッズゾーンになっていることがよくあるが、少しだけその雰囲気があってとても良かった。椅子のないゴール裏でしかできない体験がここにある。

この日は爽やかな秋晴れ。晴れている日に青空の下で太陽の光を浴びながらサッカーを見ると、幸せな気持ちになることを、多くの人に伝えたい。

先日、日本プロサッカーリーグが公開した「Jリーグ クラブ経営ガイド」を見ていたら、理想のスタジアムの4要件の一つに「すべての観客席が屋根で覆われている」と書いてあった。屋根がないスタジアムが好きな私はとても悲しくなった。
次のページには「陸上競技のトラックはもう要らない」とも書いてあった。また悲しくなった。
陸上トラックがあっても大好きなスタジアムがたくさんある。

サッカーがビジネスである以上、こういった視点からは逃れられないが、全席が屋根で覆われていないスタジアムがなるべく日本に多く残って欲しいと願っている。

（実際雨の日は最悪だよね）

試合はスコアレスドローで終了。
内容は正直あまり面白くなかったが、両チームのかっこいい女子選手たちを見ているだけで心躍る。やっぱり私には新鮮だ。

大宮のベンチで、とてつもないオーラを発していたグリーンヘアの選手がいて、思わずちょこさんに名前を聞くと、GKのスタンボー華選手というらしい。かっこいい。

最後の選手挨拶の時に、遊ぶのをやめて最前列に陣取り、一生懸命選手に手を振る女の子たち。
勝手に選手目線になってしまったけど、自分がプロのサッカー選手になって、応援しに来た女の子たちに名前を呼ばれるなんて、きっと数年前まで想像もできなかったことだし、すごく嬉しいんだろうな、と思ったら少し泣きそうになった。

GOALの記事で見た、大宮総監督の佐々木則夫さんが一人の女の子に「大きくなったら大宮アルディージャのユニフォームを着てサッカーをしたいけど、私は女の子だから着られない」と言われたことに背中を押された、というエピソードを思い出した。

スタンドとピッチの距離が近いスタジアムの特性も影響しているのかもしれないが、選手たちはみんな声援に愛想よく応えてくれていて、ファンではない私まで嬉しくなった。

（ファンが求めることをするのがサッカー選手の仕事ではないことは理解しているが、バスの外から声援を送っても、AirPodsを耳につけて全くこちらを見ない選手たちを普段見ているので、試合前もファンに応えて一緒に応援歌を歌いながら士気を高めている南米の選手が羨ましいな、と時々思ってしまう。余談でした。）

WEリーグはコロナ禍に開幕したので、今は声を出して応援もできない。これから応援ができるようになったらどのようにファン文化が発展していくのかとても楽しみだ。

この日実際にスタジアムに行ってみて、女子サッカーはコミュニティ感の強いスポーツになりそうだな、と感じた。オフィシャル側とファン側の距離が近いし、皆「日本の女子サッカーを盛り上げたい」というピッチ外の目的を共通して持っているような気がする。（1試合しか見てないから全然違ったらごめんなさい。）

そのあと色々あって大宮のカトラー・グレイス選手と話す機会があった。
「私の地元にはWEリーグのクラブがないから悲しい、女子選手の活躍がたくさん女の子たちに影響を与えていると思う、女子サッカーを生で見て初めて私もサッカーやってみたかったって思ったんだよ」と拙い英語で一生懸命話すと、グレイス選手は真剣に聞いてくれて、「It’s not too late!!」と何回も言ってくれた。また泣きそうになる私。
素敵な人柄に惚れ込んで一瞬で大ファンになりました。お互いの夢まで語り合って、幸せな夜だったなあ。

（普段は他クラブのグッズなんか絶対に身につけない私だけど、このマフラーだけは一生の宝物になるだろうな）

やっぱり、早いことコンサドーレの女子チームがWEリーグで試合するところを見てみたい。
そしたら平和に楽しく応援するんじゃなくて、ゴリゴリで熱い応援するクラブにしたいね！応援団を立ち上げる日を夢に見て、またWEリーグを観に行こう。

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