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【備忘録】アジサイはなぜ浮気者なのか?_サイエンスカフェをやってきたよ。

近くにあるカフェでサイエンスカフェを企画して、実施しましたので、備忘録としていろいろまとめます。

サイエンスカフェのテーマは、「アジサイはなぜ浮気者なのか?」でした。

アジサイの花(正確には違うが)の色が、土壌の酸性度などに依存するところから、色素の構造によって、我々が認知する色も変化するという話題を中心にトークや実験を展開していきました。

今回まとめたいことは、主に3つ。
①教員と生徒の役割分担
②事前準備の反省と改善
③当日の反省と改善

結果からいうと、サイエンスカフェ自体はカフェのご協力もあり、大きく見ると成功のように見えました。

参加者の方々のアンケートも、みんなが満足というような結果が出ていました。

ちなみに、参加者は小学4年生1名、中学生2名、大人1名の計4名でした。
カフェの広さからいうと、これくらいがちょうどいい人数なのかな?と感じたところです。

▼当日の流れ
第1部 講義
なぜアジサイは浮気者なのか?
第2部 実験
紫キャベツの抽出液を使って、pHを測ってみよう
第3部 トーク
いくつかのトピックから、気になったことについて高校生とトークしてみよう

企画の背景

都心などの大都市では、サイエンスカフェという文化があります。

カフェスペースや本屋さんなどに、最先端の分野で活躍している大学教授や企業の方々が来て、サイエンスの話をコーヒー片手にする。というイベントです。

昔からそのイベントに参加したい!と思っていたのですが、田舎にいる私はなかなか都会に行ってまで参加しようという気にはなれませんでした。

「参加できないんだったら…企画しちゃおう!」

ということで、今回なんちゃってではありますが、サイエンスカフェを企画してみました。

狙いは、大人の知的なスペースをつくり、意見交換などを図ることでした。
まぁ、今回はその狙いは達成できなかったのですが…

①教員と生徒の役割分担

大まかに、
場を整えるのは教員
サイエンスカフェの内容を決めるのは生徒
といった感じで役割を分けたつもりです。

教員の役割
・カフェへの売り込みと連絡調整
・当日のプログラムの助言
・実験内容への助言

生徒の役割
・実験内容の検討と予備実験
・サイエンスカフェでのトーク内容の検討
・器具の準備
・レジュメの準備

本音からいうと、生徒に丸投げをしたかったのですが、それは上手くいかず…

当日の流れから、実験内容まで、かなり多くの部分に教員の意見を反映させてしまったようなかたちになってしまいました。

②事前準備の反省と改善

1ヶ月以上前から企画をしていたのに、結局詳細まで決まったのは開催1日前…

こんなもの??なんでしょうか?

前日にカフェにお邪魔して、リハーサルをさせてもらうときに、いろいろ当日の流れの案が出てきました。
いや〜リハーサル大事ですなぁ。

そのため、レジュメやアンケートを準備したのが前日になってしまいました…

次回はリハーサルの日にちを早めにすることと、締め切りを明確に決めることを徹底しないとなぁと思っています。

告知が上手くいかなかった。

まず、そもそもサイエンスカフェの需要がどれくらいあるのかまったく分からなかったので、どれだけ告知したらいいのか分かりませんでした。

しかも、カフェ側に迷惑にならないように、人数を多くし過ぎることもできません。(最大でも8名くらいかな?という感じ)

そのため、かなり抑えめに告知をしてしまったのが良くなかったのかもしれません。(いや、良くなかった)

観光協会のFacebookやチラシで告知したものの、今回集まったのは多くは口コミによるものでした。

今度は
・さらにチラシを掲示する
・ビラ配りをしてみる
・大人の方にSNS発信をお願いする
などなどした方が良いのかな?と思いました。

ターゲットが大人だったので、チラシを配るところも検討しないといけないので、なかなか難しいです。

てか、そもそも大人の中にこのような場を求めている人がいるのか?
ニーズの調査もしなければなりませんね。

チラシの効果が薄かった

大人の方々に来てもらいたいという狙いでチラシを作りましたが、ほとんど効果はなかったように思います。

そもそも、チラシを掲示したところが少なかった。

・市役所
・観光協会
・コンビニ1店舗
・スーパー1店舗
やっぱり少ないよね…

チラシで工夫したことは
・カフェ感を強調し、大人の雰囲気を出した
・通常の実験教室よりも高めの価格設定(ワンドリンク付き)
・申し込み方法は、QRコードで読み込んでアンケートに回答する

次回のチラシには、
・サイエンスカフェへの参加者の例
・場所が分かりやすいように広域マップを入れる
などしっかりと工夫をしていきたいです。

高校生の用意したトークの内容にばらつきが

まぁこれは仕方ないのかな?と思うところもあるのですが、
事前にチェックしたトーク内容の中身が薄い…

これ、本当に面白いの?というような内容を平気で書いてくるので、なんて突っ込んだらいいのやら。

トークは当日の流れにもよるので、リハーサル自体がしにくいのですが、やはりここらへんもリハーサルした方が良かったのかな?

もっともっと、詳しく調べて欲しいなという感じでした。

③当日の反省と改善

お釣りを用意してなかった…

うっかりしていました。

今回は、まあなんとかお釣り問題は解消されたので、特に気にする反省点でもないかな?とは思いましたが、もう少し規模が大きくなるとそれも考えていかないといけないかな?と思います。

そもそも、お釣りはカフェ側にお願いできる??のかな?
次回やるときは、そこらへんも踏まえて交渉してみよう。

生徒の人数が多かった

参加者4名に対して、関わる生徒が5名と少し生徒の人数が多かったと思います。

カフェの中もそんなに広くはなかったので、次回は3名で良いと思います。教員も2名いたので、結構窮屈でした…

海水で色がうまく変わらなかった

実験として、紫キャベツの抽出液で、身の回りのもののpHを測ったのですが、海水に抽出液を入れたときの変化がありませんでした。

前日に実験をしたときはかなり上手くいって、水道水もの違いも顕著でした。
が、当日は何回やってもダメ…

ちゃんと、当日の朝にも予備実験をしておかないといけないですね。

あとは、うまくいったときの写真をちゃんと撮影しておくのも必要です。

講義・実験の時間が少し長かった?

サイエンスカフェってコーヒー飲みながら、話を聞くっていうスタイルなんですが(それが標準かどうかは分かりませんが笑)、今回は最後のトークタイムで、やっとドリンクが飲めるという流れにしてしまいました。

この流れが本当に良かったのかどうか。
今回の参加者の方たちは、そこまで気にしてはいなかったように思いますが、そこらへんは検討しなければなりませんね。

マネタイズをどうするか?

教育というと、一般的にお金の話題はタブー視されていますが、私はこのサイエンスカフェでお金の話もしていきたいと考えています。

今回のイベント参加料は1人600円でした。(小学生は500円にしました。)

カフェのドリンクメニューが400〜500円の価格帯なので、売り上げは大体1人当たり150円。
それが4人なので、600円の売り上げ。

材料費や、当日の生徒のドリンク代を合わせるとまぁ赤字ですよね。

次、改善すべきはまずはドリンク代。
カフェに交渉して、300円ほどの特別メニューを考えてもらうか、そもそもの参加料を上げるか。
参加料は1000円くらいでもいいのかなぁ?でも、それだとかなりの魅力を感じなければ参加しようとはしないよね。

サイエンスカフェの内容も含めて、考えていかなければ。

ターゲットは大人だったのに

そもそも、このサイエンスカフェは大人の方々に来てもらいたかったイベントでした。

しかし、実際には子どもメインになってしまいました。

告知が上手くいかなかったのもありますが、
・そもそもサイエンスカフェという文化が、この地域の大人には根付いていない
・大人がそもそもこのような場を求めていない??
というような背景もありそうです。

今度は、トークゲストに大人の方々に有名な人を呼ぶのも1つの手だなぁ。

次回の開催はまだ未定ですが、次は反省点を生かして、より良いものにしたいと思います。

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