ワクワクすること、それを見せること_生徒と関わるときに大切にしているたった1つのこと
教員になって、もう6年。
その中で大切にしていることが1つだけある。
それは「ワクワクする」こと、そしてそれを生徒に見せることだ。
淡々としていた1年目、2年目
今でこそ、生徒と関わりながら多くのプロジェクトに関わらせてもらっているが、
初めからそんな風に振舞えていたわけではない。
それを裏付けるかのように、今週までうちに教育実習に来ていた卒業生からこう言われた。
「先生、変わりましたね。」
自分でも生徒との関わり方が変わったなぁと感じていたが、改めて自分じゃない人から言われると少し変な気分になった。
「そういえば、教員になりたての頃はこんな風に生徒と接してなかったなぁ」
どちらかというと生徒との関わりを避けていた頃があったのを思い出した。
どこまで生徒との距離を縮めていいものかどうか。分からない時期だった。
生徒から見たら、淡々と仕事をこなす面白くない教員だったに違いない。
生徒との関わりの中で気づいたこと
教員は常に生徒に見られている。
だからこそ、生徒の振る舞いは教員の振る舞いと似てくる。と考えている。
こちらが淡々としていれば、生徒もそういう態度をとるようになるし、
楽しくしていれば、生徒も楽しくしてくれる。
そもそも、私が教育学部ではなく理学部に進学したのも、理科教員が理科を楽しめないと、生徒に理科の面白さを伝えられないと考えたからだ。
私がワクワクしていれば、
同じ熱量ではないが、生徒もワクワクしてくれる。
それまで何となく学校に登校していた現実に、少しでもワクワクを感じてもらえる。
教員には、多種多様の役割が存在しており、どれが良いとか悪いとか評価することはできない。
しかし、今の学校現場を見ていると少しだけワクワクが足りていないなぁと感じてしまう。
「あの生徒は〇〇で良くないよね」
「その服装どうなの?」
「〇〇してはいけません」
負のバイアスばかりをかけて生徒を見て、そんな言葉が飛び交う職員室にいるのが苦痛だ。
「学校って生徒が否定される場所なの?」
そう思いたくはないが、今の現状はそうなってしまっている。
もちろん、現場の先生方にもいろいろなご苦労があるのかもしれない。
でも、そもそものシステムが間違っているのではないかと感じる場面も多い。
生徒のワクワクを応援する機関に学校はなれないのか?
「貴重な高校生の時期を、学校という閉鎖的な空間で子どもたちを育成する」
そんな学校教育の現状に疑問を持ち、今の活動を始めてきた。
少しずつではあるが、いろいろな取り組みの芽が出始めている。
生徒と関わるときに大切にしていることがたった1つだけある。繰り返しになるが、
ワクワクを見せることだ。
「あ、この活動やってみてもいいかな?」
そう思える生徒が少しでも増えれば、生徒指導の件数だって今より減るのではないか?
生徒がワクワクしながら活動している姿を見て、教員の負のバイアスも改善できるのではないか?
生徒が挑戦したいことを全力で応援できる学校。
別に学校でなくても良い。そんなコミュニティがあるだけで、今とは違った教育機会の提供ができるのではないか?
そんなことを感じた2019年6月でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。いただいたサポートは、高校生と地域貢献をするのための活動費用として使わせていただきます。