四則演算

四則演算で未来が視える

みなさん、四則演算使いこなせてますか?

日本の教育は実務に即していないものが多く、ほとんどの場合は使えない知識を無理やり暗記させられている場合が多いのですが…

こと「四則演算」については、鍛えると未来が視えるようになるほど有用なツールだということを紹介します。

※ちなみに「中級四則演算」とは勝手な造語です

目次

1.四則演算であらゆる投資回収率が分かる
2.四則演算を使いこなすと未来が視える

1.あらゆる投資回収率が分かる

【投資回収率とは】

投資回収率とはそのままの意味で、投資した金額を回収できる割合のことを言います。

別名をROI(Return on investment)といい、本来は投資家界隈の用語で、

利益÷投資金額×100

で投資回収率を算出できます。

【投資家以外は絶対に使ってはいけない】

投資家以外は絶対にこの数値を算出してはいけません

数字ばかりを追いかけてしまい、本質から目をそらしてしまうからです。

…って、そんなわけないですよね。

ですが、この投資回収率を意識した考え方をできる人は私の周囲にかなり少なく、優秀な一部のビジネスサイドの人間しか使いこなせていないイメージがあります(イメージです)。

【身近なシーンでROIは活用できる】


出典:Amazon | Echo - スマートスピーカー

最近私はAmazonEcho、別名?アレクサというAIスピーカーを購入しました。

この購入時も購入費をペイできるかというところをベースに考えています。

例えばアレクサは

「アレクサ、今日の天気を教えて!」

と話しかけるだけで、今日の天気を音声で教えてくれます。

この機能にフォーカスして投資回収率を算出してみましょう。

従来、外出時に天気を調べるのに1分の時間を要していたとします(実際にはそんなかからないかもしれませんが、例えばです)。

ですがアレクサであれば極論0秒になるので、1日1回天気を調べていたと仮定すると、1年で365分=およそ6時間ほどの時間が削減できます。

アレクサがおよそ1万円なので、1万円で6時間の時間を買えたということになりますよね。

私はフリーで仕事を受けることもあるのですが、単価性ではあるものの時間換算した場合、1時間で5000円程度の案件がほとんど。

6時間あれば3万円は稼げます。

この投資回収率を計算すると、

3万円(6時間で本来稼げる額。)÷1万(投資額)×100=300%

1年間使い続けることで300%の回収率、投資額の3倍の金額が回収できるというわけです。

【買い物時などあらゆる場面で活用できる】


出典:明治プロビオヨーグルトR-1ドリンクタイプ112ml|商品情報|株式会社 明治

これはアレクサに限った話ではありません。

例えばR-1ドリンク、インフルエンザやノロの発生率を1/10くらいに下げる(ファクトはとってません。どっかで聞いた気がする程度なので、自分で調べてください)力があるということで、インフルエンザやノロが流行る時期は約2ヶ月間、毎日飲むようにしています。

これは投資回収率というよりはリスクヘッジよりの考え方なのですが、R-1ドリンクを毎日2ヶ月間飲み続けたとして、そこにかかるコストは130円×60日=7800円です。

2ヶ月間、発症リスクを7800円で1/10まで減らせるわけですね。

逆に飲まなかった場合を考えてみましょう。

かかる確率まではファクトをとっていませんが、かかってしまうと3日間は熱で動けないとして月収30万の人からすると36000円分働けない時間が生じます。

私の場合はリモートワークが可能なのでその程度ですみますが、出勤必須の方は自宅療養期間も含めるとおよそ1週間分の報酬を失ってしまうわけですね。

そこにさらに治療費まで加算されてしまうわけですから、もう泣きっ面に蜂というわけです。

これほどざっくりした計算でも、7800円を先払いすることで2ヶ月間、40000円(3日分の稼ぎ+治療費)を損失してかつ熱で苦しむリスクを1/10まで減らせることがわかります。

細かく計算してみてもいいですが、今回はRー1ドリンクのPR記事ではないのでここまでにしておきます。

2.使いこなすと未来が視える

【ラーメン屋をやってみよう】

上述では投資の観点で述べましたが、ビジネスの際にロジックに組み込むことである程度までの未来予測が可能になります。

先日うちのインターンの学生が、「手堅く稼ぎたいから店舗を持ちたい」という話をしていました。

この「手堅さ」が孕んでいる危険性は、四則演算を用いることで容易に顕在化します。

例えばラーメン屋を始めるとしましょう。

<イニシャルコスト(最初にかかる金額)>

店舗の設営や人材の確保など、もろもろのイニシャルコストに1000万円かかると仮定します。

<ランニングコスト(毎月かかる金額)>

ランニングコストは、ガス光熱費などが月10万程度、人件費を月収アベレージ30万円×3人とすると、計100万円ほど毎月出ていきます。

<赤字を出さないためには>

当然ながら毎月100万円以上の利益を出さなければお店は赤字になってしまいます。

ラーメンを1杯600円として原価を100円と仮定すると、1杯当たりの利益が500円。

そうなった場合、赤字を出さないようにするには最低でも600円のラーメンを2000杯/月ほど売る必要があるわけです。

<営業日数から視えてくる、赤字を出さない最低ペース>

営業日数が25日とし、1日の営業時間が8時間とすると、1ヶ月の営業時間は60分×8時間×25日=12000分です。

2000杯を売りさばくには12000分÷2000杯=6分に1杯のペースでラーメンを出さないといけないわけですね。

けっこう売れてるラーメン屋でも、人がいない時間のことを考えると6分に1杯って、結構な難易度ですよね。

<借金を返さなければ…>

しかもここまでの計算には、恐ろしいことにイニシャルコストの返済が加味されていません。

単純に倍、とどのつまり3分に1杯のラーメンを出し続ければ利益も倍になるので、月100万円の利益が生じます。

ただそんな人気店になってからもイニシャルコストを返済し、黒転するまでにおよそ10ヶ月もかかってしまうわけです。

<実際はそんな単純じゃない>

まぁ実際はそんな単純なわけもなく、店の回転や皿洗いなどの別業務も関わってくるため、3分に1杯のラーメンを出し続けるのは物理的に無理な可能性もあります。

私はラーメン屋をやったことがないので各数値は適当なのですが、こう考えただけでも少なくとも「手堅い」という印象は消え去りますよね。

【あらゆる予測が可能に】

こういった四則演算をベースとしたロジックの構築はあらゆるビジネスシーンで有意義な選択を補助してくれます。

例えば今後先日の記事「プロマネは料理で例えると上手くいく」でも紹介しましたが、プロジェクトの規模や要する時間、必要リソースなどを算出する際にも四則演算は役立ちます。

各プロジェクトをタスクまで分解することである程度の時間が把握でき、QCDの観点から各タスクに割り振る時間の配分を決めていく感じです、

詳しくは「プロマネは料理で例えると上手くいく」の記事をご覧ください。

こんな感じで、四則演算を日常的に使いこなしていると、必ずビジネスシーンでも活きてきます。

大事なことは「常に数字を意識する」こと。みなさんも一緒に、未来を視てみませんか?

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