「金さえあれば」と思う日が来るとは

1ドル152円になったらしい。
SNSでは「1万円が64ドルにしかならなかった」というポストも流れてきた。
世知辛いな。

私は生理前〜生理中よりも、生理後の方がメンタルイルネスに陥りやすいらしい。
生理前〜生理中は身体がしんどくて、生理後は心がしんどいとは、難儀な人生だ。
わりと生理中までは躁だったりするので、海外旅行を計画していた。人生で初めてパスポートの申請も行った。
アメリカの周期ゼミによる221年に一度のクソデカ蝉時雨を聴きたいのだ。

しかし、今は非常に鬱である。
全財産でも約6400ドルだと計算したり、旅行予算を調べたりして、涙を流しそうになったりしていた。生まれて初めて、裕福な家庭でないことをちょっと呪ったりもした。

6400ドル……
数字部分の小ささでなんだかすごく少なく感じる。
実際、海外の人からしたらめちゃくちゃ少ないのかもしれないが、こればかりは判断がつかない。ドルで生活したことがないから。

今の給与は高くもないが、決して低くもない(多分)。
独身・都心ひとり暮らしでもわりとひもじい思いをせずに暮らせるし、多少の貯蓄はできる程度。
それでも、海外旅行ひとつまともに行けないのかと思うと、なんだかものすごく哀しくなってしまった。

行くなということなのかな。
でも行きたいな。真剣に海外へ行くことを考えたのは生きてきて初めてだし、人生で一度のチャンスを逃すのも惜しい。

金はあるところに集まるということも、チャンスはある程度恵まれていないとそもそも掴めないということも、ただの流説としか思っていなかった。
ここにきて、実感としてのしかかってくるとは。

とりあえず、可能な限りで工面して、最終的に判断するしかなさそうだ。
人間は、できることしかできないから。

明らかに抑うつ状態なので、自分のために少し贅沢をした。
スーパーで割引になっている鉄火巻とポテトサラダ。
組み合わせについては不問として、500円弱の慰労行為で、どうにかこの憂鬱が通り過ぎるのを待つしかない。

食費を切り詰めて宝くじを週1~2ペースで1シートだけ買っている。買わなきゃ当たんないからね。当たってくれ……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?