とても大事な「デザインを取り巻く仕事のプロセス」について
こんにちわ!ゆいです。都内でデザイナーとして働いているデザイナー、兼業で画家になりたい28歳です。休日は絵を描いています。SNSはTwitter @n_m_y_y Instagram @n_m_y_y をみてね。
私はデザインでできるコトを増やすために、制作会社→Sier会社→念願の事業会社に転職しました。現在は転職して8ヶ月経ちます。その結果、個人的な見解としてデザインを取り巻く仕事のプロセスには種類があることに気づいたので、その学びをまとめてみます。
留意点:「デザインが関わるプロセス」であって、デザインのプロセスの話ではありません。…けど、デザインのプロセスにも関わる話なので、転職するときやキャリアを選ぶときに参考になれば幸いです。
誰に読んでほしいか
この記事は、IT業界の若いデザイナーさん向けに書きます。そして過去の私に向けて書いています。
私について
あなた誰、という感じだと思うので簡単に自己紹介です。
現在都内でデザイナーとして活動しています。私は社会人歴6年目の若手ですが、現在すでに3社目です。平均転職回数は2.6回なので、すでに平均より多く転職しています。(一応転職エントリなのかな?)
前置きが長くなりましたが、本題。
IT業界でのデザインプロセスって?
私個人の経験や友人に聞く限り、大きくものベースとコトベースが存在しているのではないかと思います。混ざっていることもあるかと思いますが、ざっくり分けてみたいと思います。
モノベースとコトベース
※服を例にしてみましたが、服のデザインプロセスはイメージです。
モノベースは「売りたいもの」が先にあります。「この機能を使ってほしい」や「この商品を売りたい」と言った売りモノが先にくるタイプです。マーケティング的な考えだと思っています。
一方、コトベースはUXをベースにしていると思っています。問題(課題)に対してこんな価値を提供すると解決できそう!のような考えのもと、試行錯誤しながら問題の解決策を探り、可視化する作業を繰り返します。先に売りモノは決まっていないので、「こんな体験を届けよう」が先にきます。仮説から始まるので、モノベースの方からみると非効率で根拠に乏しく映るかもしれません。
会社の開発の流れが「モノベース」か「コトベース」かにより、かなり考え方も動き方も違います。
「モノベース」で重要視されるデザイナーのスキル
モノベースでとくに重要視されるスキルは以下だと思います。
- 納期・実装コストを考慮し実現可能にするバランス感覚
- 社内調整を行うためのコミュニケーションスキル
- 効率性を求めたロジカルな思考
- 指定媒介(紙/WEB/アプリなど)に対する知識
作るモノが先に決まっているので、デザイナーはどうしたら効率的に達成できるか?を優先し作業の段取りを決めます。紙/WEB/アプリなどの媒介も決まっていることが多いので、媒介に対する知識が必要になります。
各職種の人から来る様々な要望を実装可能にるために社内調整を行い、ロジカルな思考でデザインを組み立てています。
コトベースで重要視されるデザイナーのスキル
コトベースでとくに重要視されるスキルは以下だと思います。
- 設計内容を理論的かつ客観的に説明できる能力
- 個人作業ではなくチームで仕事を作っていくことへの理解
- 媒介(紙/WEB/アプリなど)に依存しない知識
- 上流工程から参加し理解を都度アウトプットしチーム・ユーザーに共有するプロトタイプ力
こちらの場合は作るモノは決まっていないため、誰も正解を知らない状態からスタートをします。その場合、自分の理解を都度アウトプットすることでチーム全体の理解に繋がり次のタスクが明確になります。デザイナーは、一番早い形でチームメンバーとの認識をアウトプットし、なるべく早くチーム内での「認識違い」に気づくことが重要になります。また、サービス価値とユーザーとの媒介(紙/WEB/アプリなど)は設定されていないので、それぞれに依存しない広い知識が必要になります。
終わりに
私は転職して8ヶ月ずっとモヤモヤしていました。「サービスを良くしたい」という思いは同じなのに、なぜか会話が発展せず、自分の作業が明確になりませんでした。これにはとても困りました。悩んだ末に、思考のプロセスが全く異なるアプローチだったからだ!と気付きました。そして、このことに関してはあまり語られていない気がしました。難しい言葉ではあるかもしれないけど、私にもわかるような簡単な言葉で伝えたい、と思いnoteに書くことにしました。私が知らないだけで、このことを書いている文章はたくさんあるかもしれないけど、記事が増えることで1人でも多くの「知らなかった」人に伝えることでその後のモヤモヤをなくしたいと思います。
「モノベース」「コトベース」どちらのスキルも現場では常に必要とされています。自分がどちらのプロセスがやりがいを感じるか、を一度考えてみてもいいかもしれません。
※服を例にしてみましたが、服のデザインプロセスをよく知らないのでイメージで書いてしまいました…ファッション業界の人申し訳ないですmm
2019/09/17追記
予想以上に多くの方にご覧いただけ驚いています。
アンケートを作成いたしましたのでご協力いただけますと嬉しいです。→https://forms.gle/GjfiAVSzMhYdZSty7
サポートしてくれたら嬉しいです。書いてる間のコーヒー代にしたいです。