町ねこ調査Q&A

オス?メス?

 ねこ調査の個体識別では、オスか?メスか?も記録します。調査を始めた頃、町ねこの雌雄を見分けるのは思っていた以上に大変でした。なぜなら、オスかメスかを見分けるための「証拠」は、ねこの後ろ、しっぽの付け根にあるからです。座っているねこ、寝そべっているねこは、しっぽを体に沿わせて丸めています。つまりお尻の部分は隠れています。しっぽをピンと立てて歩いていてくれれば、証拠を確認できるのですが、そのようなねこを後ろから観察できる機会はめったにありません。しかし、調査員としては、雌雄を知りたいわけです。
 長崎の町ねこ調査隊塾の活動をスタートさせたばかりの頃、あるねこに詳しい人を拝み倒してメンバーに入っていただきました。その人は、ねこを見るとすぐに「あれはオス、こちらはメス」といとも簡単に識別するのです。そしてほぼ正解でした。
えーっ!どうしてわかる? この人って、ねこの雄雌を見分ける超能力者か? と驚きました。なぜ、わかるのですか?と聞くと、「見ればわかるでしょ!」としか答えてもらえませんでした。
それから10年、なんと私も見るだけでほとんど区別できるようになってきました。顔が横に広がって大きいのはオス、しゅっと細長い顔(いわゆる小顔ってやつです)はメスと思ってほぼ間違いありません。あとは体の大きさ、そしてオスとメスでは雰囲気が違います。とここまでくれば、上級コース。(と自慢します!)ねこに詳しい人であれば常識ですが、ミケねことサビねこは、99、9%メスです。
個体識別もいろいろ面白いです。ご近所のねこで雌雄を確かめてみてください。「証拠」を確認しようと焦って、ねこに失礼にならない程度にお願いします。笑
余談ですが、ねこに詳しいメンバーだった人は、ねこの口を開けて、くんくんと臭いをかぐだけで、ねこの健康状態がわかっていました。まさにねこの神様!
塾長 中島

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