初めて2日間稼働したジャッジの備忘録

お久しぶりです。あやなみです。
今回、CL横浜にジャッジとして2日間稼働させていただきました。自分の備忘録として、初心に立ち戻れるように残しておきたいと思います。

※2日間を備忘録的に書いたので、結構長文です。ご了承ください。



1.今までのCLと今回の違い

今回のCL横浜は今までのCLとは違う部分がありました。それは、「サイドイベントが一切存在しない、完全競技志向のイベントである」ということです。これまでのCLは最初の時間は予選のみですが、ドロップ者が出るにつれてサイドイベントが開催されます。私は早々に予選ジャッジからサイドイベントのジャッジに移行していました。そこで色んな方がプレイポイントを賭けながら楽しく過ごしている瞬間の一助になっていることが、やりがいになっていたのです。ですが、今回はそれがありません。ジャッジとして稼働するからには、最後まで勝利のみを突き詰めた空間で見届けるしかないのです。稼働が決まってからずっと、「本当に私で大丈夫だろうか?」と悩みながら過ごしていました。今考えるとプレイヤーに失礼ですが、まだまだ新米の私は不安でいっぱいでした。

2.パニックの初日


緊張の中で迎えた初日は、体も脳もパニックでした。
一番は、開催にあたってのコロナ対策による様々な変更です。感染性予防の為のアクリル板、座席の間隔調整、スリップは完全スタッフ回収、参加者による除菌消毒などなど、開催に向けて様々な方策が行われました。これをきちんとやることでみんなが安心して参加できたと思うので、株ポケやイベント運営会社には頭が上がりません。
しかし、これに対応するのに精一杯になっている自分がいました。純粋に歩く距離が長くなった、スリップ回収の為に手を上げているのかジャッジコールなのか判別がつかない、アクリル板の反射によって手を上げているように視認してしまうなど。3戦目からは疲労も相まって幻覚ばかり見えてパニックになっていました。俯瞰であの空間を見るってこういうことなのかと痛感しました。
幸いだったのは、私が対応した案件が自分でも完全修復可能だったことです。グッズロックなのにクイックボール使って山札見ちゃった、ムゲンゾーンが働いていないのにベンチトラッシュ忘れちゃった。これらが割とすぐに気づいてくれたので良かったです。根本はセルフジャッジなので、お互いがちゃんと考えて監視して欲しいです。シャカパチして見逃してる場合じゃないよ、ほんと。
そんな感じで、私の初日は終わりました。疲労感MAX、でも明日もある。2日間稼働の過酷さを思い知りました。

3.2日目、初めてのシニアリーグ

沢山寝たもののジャッジの朝は早い。すぐに2日目がやってきました。2日目はシニアリーグのジャッジでした。初めてのシニアリーグ、小6〜高校生までと年齢の幅が広い…。でも、同じゲームをしているんだからマスターとそんなに変わらないだろと思ってました。
実際やって、そんなことはありませんでした。プレイが速すぎる。まさかの質問が来る。昨日で今回のCLの感覚が少し掴めたのが幸いでした。これ初日だったらパニックで死んでた…。
そんな中でのジャッジ対応。自分ではこの裁定でいいと思うけれど心配…。「こうすれば良いと思うけれど…」があったらエスカレが遅くなってしまいました。結果的には私の考えで良かったみたいだけど、それを自信をもって言えませんでした。だったらエスカレ早くしなきゃだなと反省しました。時間内に終わってくれたのが救いでした。
今回のCLではシニアのデッキチェックと決勝Tの卓付きもやらせてもらいました。初めてのことで「???」がいっぱいだったけれど、チームの方々が教えて下さったので助かりました。
初めての決勝Tの卓付き。ちゃんと監視して予防していかないと。その思いでいっぱいで極度の緊張に見舞われてました。
今回はアクリル板で仕切られている。相手の盤面が見えるようにしないと…。そのことで頭がいっぱいで立っていると、チームのリーダーから
「もっと後ろに下がってあげなさい。プレイしている時に視線に人がいたら嫌でしょう?」
私はハッとさせられました。自分の役割のことしか考えてなかった、プレイヤーの心理になりきれてなかったと。この時に、黒子っていうのも意識をしなければならないと学びました。
自分が見た試合は、無事に終了。終わった安堵感で涙が出てました。プレイヤーが気持ちよく対戦できていたら救いだなと思いながら、2日間の稼働を終えました。

4.CLが終わって

今回のCLは、自分にとっての収穫と課題が見えたものになりました。

収穫は、フロアを見るときの目線とフロアで対応するときの心構えを学べたことです。フロアのとき、目線をすごく悩んでしまいます。盤面をしっかり見るのがいいのか、ジャッジコールにすぐ気づけるように目線を上げるのか。自分のなかで、エリアの人数で使い分けを意識できたかなと思います。

もう1つの収穫は、卓付きでどこまでメモを取るかが少し見えたことです。今まで稼働したシティや他大会では、できるだけ全部をメモしようとしていました。マスターなら何とか盤面を見ながらメモできていたと思います。ただ、今回のシニアはプレイスピードが段違いに速く、早々に全部をメモすることは諦めました。その代わり、手貼り、サポート、スタジアム、1回しか使えない特性、デメリット効果のある技(今回はブレイブキャリバー)に絞ってメモを行いました。これをするだけでも、十分にプレイエラーを防げました(実際に、サイコリチャージをやりすぎない様に止めることができました)。プレイヤーの状況を見ながら、メモの範囲を絞るのは大切だと学びました。

課題は、どこまでプレイヤー心理に寄り添ってあげられたかです。今回、とある記事の影響もあってジャッジ全体に対する見方が特に厳しくなったと思います。そんな中でミスをしたら全体の評価を下げてしまうとビクビクしながら稼働していました。その焦りもあり、プレイヤー心理を考えることができていなかったと思います。これは、少しでも外に出向いて対戦していく中で競技プレイヤーの気持ちを理解していきたいと思います。

最後に、今回の完全競技志向のCLにジャッジとして参加できて、本当に良かったです。理想はまたみんながわちゃわちゃして過ごせるCLですが、CLが開催されることに感謝をして、次の稼働に向けてスキルアップに努めたいと思います。

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