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スクール オブ ロック(3月11日放送)

東京FM系列38局ネットで放送されている、月曜~金曜日22時~2時間のワイド番組「スクールオブロック」。「未来の鍵を握るラジオの中の学校」がコンセプト。校長ことサンシャインの坂田光、教頭ことGENERATIONSの小森隼がメインパーソナリティを務める。2005年10月から始まり、校長は3代目、教頭は4代目になる。リスナーは生徒と呼ばれる。

2011年を振り返る

3月11日の放送は、過去の生徒の放送音源を交え、現在の話を聞いていた。

当時の生徒たちは今、立派な社会人になっていた。避難所から電話に出ていた、電話中に再び地震が起こった生々しい音源。自分の音源が流れた後にそれぞれ出てくれた生徒たち。地元で働いている人、震災を機に今の仕事を考えた人。本当に暖かい話だった。

もう一つの卒業式

中でも、2012年3月3日に「もうひとつの卒業式」を行った福島県の高校生。突然、原発事故によってばらばらになってしまい、それっきりになっていた生徒たちが、集まって改めて卒業式を行うというもの。残念ながら様々な事情があり全員が集まれなかったけれど、卒業式をできたこと。卒業生代表の言葉も放送された。

元生徒だけではなく、初代のやしろ教頭ことマンボウやしろさんは、当時の番組スタッフと時間を合わせて生徒たちのもとへ行っていた。とーやま校長・あしざわ教頭が2018年に生徒のもとに行った話。時を経て、生徒とつながり近況報告をするのは311を風化させないためにも、番組コンセプトの「未来の鍵を握る」を体現するしている。生徒たちにとって、先輩の現在を知るのは進路を迷っている生徒たちにもよかったのではないか。

通常番組では、アーティスト講師のコーナーが充実しているので、普段から聞いている番組のひとつ。校長や教頭が生徒たちに真摯に向き合う姿が好きでもある。



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