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講談と、子どもの性別の話

神田松之丞さんを耳にしたことはありますか?

ジブリプロデューサーの鈴木さんが「将来人間国宝になるだろう。ただ、その時には鼻が伸びてしまい腕が落ちるだろうから、今しか見れない」と話し、どの会も満席で予約が取れない講談師です。

ちなみに、講談と落語の違いは以下の通り

講談:歴史にちなんだ読み物を、観衆に対して読み上げるもの

落語:衣装や道具、音曲に頼ることは比較的少なく、ひとりで何役も演じ、語りのほかは身振り・手振りのみで物語を進め、また扇子や手拭を使ってあらゆるものを表現する独特の演芸であり、高度な技芸を要する伝統芸能

芸の素晴らしさ

例えばこちら。漫画ワンピースの最新刊を、講談で紹介する映像です。まるでその情景が目に広がるように、圧巻の語り口でグッと引き込まれます。。


また、講談だけでなく、毎週行われているラジオも非常に面白く、つい聴き入ってしまいます。


2年の時を超えて、初鑑賞

5/26(日)に、西新宿で『芸協らくごまつり』なるものが開かれており、神田松之丞さんが来る!と聞きつけて、急遽予定を調整して足を運ぶことに(友人さまさまでした、、いつもすみません、、)。

12:30から販売開始のチケットに10:00から並びはじめ、最後は先が見えないほど長蛇の列。300名ほどでしょうか。

無事チケットを購入

そして、待ちに待った講談...!! 軽快な太鼓の音が流れると、神田松之丞さんが登場します(講談中は撮影禁止らしく、その様子は撮れませんでした)。

まずは簡単なアイスブレイクもかねて「今日はお越し下さってありがとうございます〜」の一言から始まるわけですが、会場に足を運んだ方々に話しかけながら、会場一体を盛り上げていきます。この時点で、すでにドカンドカンと笑いが起きる。すごい。

いざ講談が始まると、まるで何人もの登場人物がそこにいるようなキャラクターの切り替え、目が離せなくなる話のテンポ、そしておもしろさ。息をつく間も無く、講演は終わってしまいました、、


最後に奥さんの言葉

「いやはや、おもしろすぎる。。絶対に次の機会を作らないと、、」と呆然とした気持ちで帰路につき、神田松之丞さんのことを調べなおしていると、神田松之丞の奥さんの一言が目に入りました。

『子どもの性別は子ども自身が決めること』の考えもあり、子供の性別は公表していない

これまで9年もの間、様々な友人とシェアハウスで生活し、海外でも時間を過ごした経験から、何事も偏見なく接するように意識しており、人よりフラットに物事を見ている自覚もありました。

ただ、この一言に、無意識で引いていた「子供の性別は親が決めるもの」という偏見を目の前に置かれ、ただただ天を仰いだと言いますか。。自分がこの考えに至っていなかった未熟さを痛感することに、、

神田松之丞さんの、磨き込まれた講談を目にした感動と、ふと飛び込んだ言葉にハッとさせられる、中身の濃い1日でした。

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