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CTOが男性社員初の育児休業を取ったよ

弁護士ドットコムでCTOをしている市橋です。
先日、育児休業を2ヶ月ほど取得しました。社内の男性社員では初になります。

最近はパタハラや義務化など話題になることも多い男性の育児休業なので、何かの参考になればと思い共有します。

育児休業前

なぜ取ったのか

妊娠が判明した段階から、自然と育児休業を取ろうと決めてました。理由としては2つあります。

まず産後のサポートをしたいのが1つ。もともと、育児休業を取った友達から産後の大変さを聞くこともあり、サポートできればなという思いが漠然とありました。妊娠の判明を機に出産・育児について調べていくと、とてもじゃないがワンオペでは厳しそう。特に、出産後に母体が回復するまでの産褥期 (6〜8週間) は大変らしいので、その期間を目安に育児休業を取ることにしました。
(余談ですが、弁護士ドットコムでは母親向けに妊娠中のお悩み対処法というコンテンツも提供しています)

もう1つは会社の雰囲気作り。現在、弁護士ドットコムの社員数は200人近くです。これまで女性で育児休業を取得・復帰した方は数名いましたが、男性で育児休業を取得した人は0人でした。CTOという立場の自分が取ることで、他の男性社員も取りやすい雰囲気ができればという思いがありました。

出産が4ヶ月後に迫った今年の年明けから人事と調整を開始。社長と相談した時も「男性も育休取る時代だよね」とすんなり話が通って取ることになりました。

取る前のイメージ

「育児は仕事するより大変だよ」と言われもしましたが、まぁ二人でやればなんとかなるだろうと高をくくってました。
時間があればあれやこれやしたいなー、と思ったりもしていました。(結局、とてもじゃないがそんな余裕はなかったのですが)

育児休業中

どういう生活をしていたのか

GW前に色々ありつつもなんとか無事に出産。そのまま育児休業に入りました。
分担としてはざっくり、家事は100%自分がやり、育児は半々、という形。炊事/洗濯/掃除は自分がやりましたが、一人暮らしも長かったので特に困りませんでした。でも育児は妻も自分も右も左も分からない状態で、一緒に手探りでやっていきました。

また育児休業と言いつつ、少し仕事もしていました。いわゆる「半育休」というやつで、月に80時間までなら育児休業をやりつつ働くのもOKという制度。自分の場合は週1回程度は出社してミーティングしたり、なにかあればSlackでやりとりしたりといった感じで仕事をしていました。

理想と現実

「時間があれば...」などと考えていたが、完全に甘い見通しでした。
育児休業の最中は、まとまった時間が全く取れませんでした。約3時間おきに授乳が必要で、なんだかんだで30分から1時間かかります。授乳と授乳の間も、急に泣き出すなどの割り込みイベントがあり、細切れな時間ばかりでなかなか集中できません。
「2~4時間おきに不定期メンテが入り、その間もちょくちょくオンコール対応が入るシステムを担当」と聞けばエンジニアの方ならイメージがわくと思いますが、別の仕事なんぞ進められる訳もない感じです。

特に最初の1ヶ月間は、初めてのことだらけで時間がかかり、子供の生活スケジュールも安定せず、大変でした。とはいえ、自分は寝起きが悪い方で夜中に起こされることはなかった (というか起きなかった) ので、夜中も対応して睡眠時間を削られる妻の方がよっぽど大変でしたが。
2ヶ月目からは、いわゆるジーナ式という育児法を取り入れ、授乳時間や寝る時間のスケジュールが安定するようになりました。相変わらずまとまった時間は取れないのですが、次にいつ・何をやるかが明確になるメリットがありました。
前述の例えで言えば「2〜4時間おきの不定期メンテだったのが、3時間おきの予告メンテになる」ようなもので、精神的にはだいぶ楽になりました。

育児休業後

育児は続く

自分の育児休業が終わっても、育児が終わる訳ではありません。妻は育児休業を1年間取る予定なので、平日日中は一人で育児をしています。でも、いきなり一人ではなく最初は二人で始められたことと、育児休業中も週1回は自分が出社で家に居なかったことで、予行演習ができてよかったそうです。
自分も、平日朝晩や休日は一緒に育児をしています。育児休業の間にお風呂やおむつ替えなど一通りは体験したので、少なくとも「何をすればいいかわからない」状態ではないのはよかったです。

職場への復帰

半育休をしていたからというのもあり、職場復帰はスムーズにいきました。というか週1回顔を合わせていた人には「あれ育児休業中でしたっけ」と言われたりもしました。もし2ヶ月丸々仕事から離れていたらキャッチアップも必要でしょうが、週1回出社してSlackでも情報共有されていたので、ギャップはそれほど大きくはなかったです。
一方で戸惑ったのは、打刻忘れが多くなったことでした。会社には労務管理のための打刻システムがあり、出勤退勤時の打刻が必要です。これまでは習慣になっていたので忘れることもなかったですが、復帰後はちょくちょく忘れてしまいました。人って2ヶ月もあれば習慣が失われるのだなと体感しました (2週間もあれば元に戻りましたが)。

振り返って

育児休業は取ってよかったです。産後のサポートという目的は概ね果たせたと思っているし、職場への復帰もスムーズにいきました。もちろんどちらも快く育児休業に送り出してくれた周囲の理解とサポートあってのもので、この場を借りて感謝します。

そして、実際やった身として思うのは「二人でやっても育児は大変」ということです。ワンオペ育児をしている人は本当にすごいと尊敬します。
そもそも妻と夫の二人で子育てするというのは、職住分離・核家族化・少子化などが重なった結果で、歴史の浅い形態です。なので社会的な支援もまだ十分には整ってはいません。
そうした支援体制が整うまでは、男性にも育児参加が求められる風潮は続くでしょう。

全ての男性が育児休業を取るべきとまでは思いません。育児休業給付金が出るものの上限があり生活保障の問題もあるし、どう育児をしていくかは各家庭で決めることだからです。

でも、もしパートナーが育児休業を望むのであれば前向きに検討して欲しいし、CTOとしては心配なく取れる環境を整えていきたいと思います。

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note

インターネット企業のWebエンジニア

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