マーケティングの歴史(浅め)

「マーケティング研究その50年」という論文を読みました。

マーケティングの歴史の部分だけ、少しまとめてみたいと思います。


■論文のまとめ

1956年スミスの「差別化」と「細分化」がマーケティングジャーナルに載りました。

この差別化や細分化は現代使われているものとは少し意味が違います。


スミスによると、

差別化 → 買い手の嗜好や選好を自社製品に向けること

細分化 → 買い手の嗜好や選好に合わせて製品を調整すること


そして、差別化は売り手による説得、細分化は買い手に対する奉仕だそうです。


1950年代までは、大量生産・大量販売といったマスマーケティングが行われていましたが、1960年代に入ると、セグメントマーケティングが実践され始めました。

買い手に対する奉仕が増え、消費者主権の時代になったのです。

同時に、プロダクトアウトのアンチテーゼとしてマーケットインの思想が生まれ始めました。



■考察

消費者主権の時代になり、売り手の説得が効かなくなったというのは、コトラーのいう企業からの広告・宣伝の影響が少なくなったということに似ています。

今や企業からの宣伝よりも、友達や他の消費者・インフルエンサーからの口コミの影響力が絶大で、マーケティング界隈でもインフルエンサーマーケティング、バズマーケティングが流行っているように思います。(最近少し落ち着いたかな)

これからは、消費者に歩幅を合わせにいった企業がマーケティングに成功しやすくなるのではないかと思いました。




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