変更された使用楽曲とMIDI音源に関する浅いあれこれ

 これは、Seraphic Blue Advent Callerndarの3日目の記事である。

 Seraphic Blueにはバグフィックスなどの細かなアップデートを除き、大別して2つのバージョンが存在する。Seraphic BlueとSeraphic Blue Director's Cut(以下DC版と記述)である。この両者にはキャラクターの強化や固有アビリティの変更点や、演出の変更点などが存在する。演出の点で言えばDC版にはいくつかBGMが差し替えられ、MIDI音源のものからMP3音源のものに差し替えられた点が大きいと言えよう。

 どれがいかなるものに差し替えられたかは、各自手元のReadmeを確認して欲しいが、最も影響の大きかったであろう違いは未だ語られる事の多い「ヴィルジニー戦」に用いられた曲の違いではなかろうか。

 Seraphic Blueでは、DESTRUCTION OF ANGELが、DC版ではDigital Stormが採用されている。この曲の評価は、専ら前者の方が大きく、この変更は「DC版唯一と言っても差し支えのない改悪」とまで呼ばれている。

 しかしMIDI音源の欠点として、内臓音源に再現度が左右されてしまうという致命的な問題がある。その違いは各自聞き比べて頂きたい。Seraphic Blueがリリースされた当時、最も一般的に利用されていたMIDI音源はMicrosoft GS Wavetable Synthであろうが、この音源がなんとも始末の悪いものであった(今調べても当時の年代の悪名が届くのだから驚愕だ)。このゲームに限らないが、まだまだMIDI音源のゲームへの採用は多く、なんとか改善出来ないかと、MIDI音源はYAMAHAのもの(確かGM音源)から入ったこともあり、YAMAHAから配布されていたMIDI音源をインストールし直した記憶がある。

 ……そんなこんなで、どうにも通称ゲイツシンセ(調べたらそういう呼び名があるらしい)が合わなかったことも手伝い、どうにもこうにもDESTRUCTION OF ANGELの評価そのものは、あまり私の中ではそんなに高くないというのが実情である。珍しいタイプであるとは自認している。しかし、しかしだ。三度見えるヴィルジニー戦、そして漆黒のラージュでの戦い。殊後者に於いては、全体が機器であるという浮遊機構内での戦闘である。あの「テクノとの戦い」を飾るにはDigital Stormも、負けずとも劣らず、というのが私の感想である。

 余談。

 現在時刻は2015年12月2日の23時18分(日本標準時に基づく)であるが、明日のタイトルが未だに決まっていません。ネタ出しは頑張ってみますが、万一の際は、平にご容赦を。