チーズの探し方

先日ある本を読んだ。

「チーズはどこへ消えた」

2400万部を売り上げた超ベストセラーだ。


https://www.amazon.co.jp/チーズはどこへ消えた-スペンサー-ジョンソン/dp/459403019X

私は無知なため知らなかったが、
皆様の中には知っている方もいることだろう。

二刀流で有名な大谷翔平選手も
愛読書としてこの本をあげたそうだ。


ページ数は少ないが、
故に真理を突くような内容となっている。

私は一時間かからず読み終わったが、
とても考えさせられた。

簡単なあらすじを書いておく。

二匹のネズミと二人の小人は
毎日迷路をさまよっている。

目的は食料(チーズ)を見つけるためだ。

ネズミは小人ほど頭が良くないので、
行動力と嗅覚を使って探していた。

小人はネズミよりも頭がいいので、
知恵を絞りながら探した。

そんな中、大量のチーズがある場所を発見した。

ネズミと小人は大喜び。

しかし、大量のチーズを見つけた後から
ネズミと小人の行動は変化した。

小人はそこにチーズをあることを知っていたため、ゆっくりその場所に行き知り合いらに自慢したりした。

一方ネズミはいつもと変わらず朝早くにチーズのあるところに向かい、変化はないかいつもチェックしていた。

そして、遂にチーズが無くなった。

ネズミたちは素早く行動した。

事前にチーズが無くなることを
予期していたためだ。

一方小人は混乱していた。

何故チーズがないのか。

原因は何か。

そんな事を考えて行動を何もできずにいた。

その一方で、ネズミは新たなチーズの在り処を探り当てた。

果たして小人たちはどうこのピンチを乗り越えるのか・・・


お気付きの通り、
この本は寓話である。

そして小人側の視点が主になっている。

小人が困難を乗り越える時の
教訓を学べるようになっているのだ。

また、作中のチーズは
人生で追い求めるものも象徴として書かれている。


感銘を受けたら
noteに書かざるを得ない。

なのでここから先はネタバレを多少含んで書きたい。

もしネタバレが見たくない場合は、
ブラウザバックしていただきたい。





本題に入る。

この本には感銘を受けた言葉がいくつかあった。

しかし今回は、一つの言葉を深掘りしたいと思う。

もし、他の言葉も書きたくなったり
何かしらの反響があればまた書こうと思う。


私が特に感銘を受けた言葉を引用させていただく。

「自分のチーズが大事であるほど
それにしがみつきたがる。」

私はこの言葉を初めて読んだ時、
思わずハッとしてしまった。

皆様も経験があると思う。

一度成功したやり方やいつもしているやり方、これらが通用しなくなってもついそのやり方にしがみついてしまう事。

私はテニスをやっていたが、よくわかる。

一度成功したショットを
何度もやろうとしてしまうのだ。

これは悪手に他ならない。

意地でもそのやり方を通すのではなく、
時には割り切って新しい事を
やるのも必要なのだ。


また、これに付随してある言葉も紹介したい。

不思議の国のアリスに登場する
赤の女王が言ったセリフだ。

「その場にとどまりたければ、
全速力で走らなければならない。」

いつぞやのnoteでも書いたが、
これは現状維持の難しさを説いたものだ。

今回の話に置き換えると、
小人たちはチーズが大量にある場所で
止まってしまったのだ。

ネズミ達は異変がないか調べるなど
行動をしていたため、
ほどなくして新たなチーズを探すことができた。



久々に本を読んだが、
とても満足した。

ちなみに続編も出たため、
興味があればそれも合わせて読むことをお勧めする。


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