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フルーツバスケット S1 ~25話 もうすぐ夏がやってきます~

朝目覚めると籍真はもう
居なくなっていた。

透が送っていったと紫呉から
聞いた夾は家を飛び出す。

***

透はやっぱり夾に声を
かけた方が良いのではと籍真に言う。

「分からないんです。
夾を引き取ったのは
償いのつもりでした。」

籍真の祖父は猫憑きだった。
家族中で疎外し、酷い扱いをしていた。
籍真自身も祖父にひどい事を
言ったという過去がある。

歳を重ね、夾を取り巻く環境を
改めて外から見ると、その愚かさと
残酷さを痛感した。

「私は夾を引き取る事で己の罪悪心を
消したかったのかもしれません。」

けれど、いつの間にか
愛しさが産まれ、まるで
父親になった気持ちになった。

「あの子の意志を無視して数珠を奪い、
一方的な私の気持ちを押し付けた。

ですから、わからないのですよ…。
何と声を掛ければよいのか。
エゴを押し付けておいて、
良かったというにはあまりにも勝手で…。」

だから夾には声をかけずに家を出た。

透は籍真の話を聞いて
籍真はどう思うかわからないが、
透には籍真が父親に見えると言う。

「師匠!!」
夾が叫び籍真に殴りかかる。

「なんで黙って帰んだよ!!
俺が怒るとでも思ったのかよ。」

殴ったり蹴ったりしながら
今まで世話をかけた事や
道場を逃げ場にした事を謝る。
今はこんなだけどいつか自立して
籍真を自分の親だって言えるようになると
宣言して渾身の拳を突き付ける。

籍真は夾の拳を受け止め突き飛ばし

「まだまだお前は
世話の焼ける息子だよ。夾。」

と言って夾に手を差し伸べる。
お互いに親子だと確認し合えた瞬間だった。

***

夾が怪物に変身した夜、
神羅と由希は部屋から
その様子を見ていた。

神羅は朝起きたら既に
ベッドから姿が無かった。

由希は相変わらず夾と
口喧嘩はするものの
昨夜のことについては何も触れない。

杞紗と一緒に頑張ろうと約束した
日から少しずつ変わろう、
変えようとしている由希。

でも心の奥のドロドロの感情は
今はまだフタをしておく。

***

もうすぐ夏休み。
何かが始まりそうな不思議な予感を
感じながらSeason1終幕。


なんかU-NEXTでS1見れるの
9月までってこの前表示されてたのに
いつの間にか期限無くなってたんだけど!!
まあ、見れるならありがたいけど。
まだ見れるならもう1周してこよ~♪

まだ出てきてない干支は馬と酉かな。
慊人のストーリーも知りたい。

由希と透は小さい頃に
1度会ってるみたいだし。
そのへんのお話も気になる。

Season2も引き続きゆるゆると
つづっていこうと思います。







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