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フルーツバスケット S1 ~10話 だってバレンタインだもん~

ある日の朝。
夾がうなされながら起きる。
悪い夢でも見たのか。

***

居間では透、由希、紫呉が
透の作った朝ご飯を食べている。
夾が遅れて居間に降りてくる。
体調が優れないのか、朝ご飯を
食べずに1人で登校してしまった。

***

学校に行くと由希の下駄箱には
チョコレートが1つだけ。
そして近くのゴミ箱には大量のチョコが。

この日はバレンタインデー。
由希に本命チョコを渡すために
女子達が目を光らせている。

クラスメイトの女子が
夾にさりげなくチョコを渡す。
どうやら夾もそこそこモテるようだ。

「今日って…バレンタインなのか?」
チョコレートを見て青ざめる夾。

「帰る!いや、ダメだ。
家も危険だ。そうだ…旅!!
旅に出る!!」と言いながら
ガンダッシュする夾。

教室の入り口で白木先生が
夾を止める。
(顔面に出席簿がクリーンヒット笑)

「あたしのHRをさぼるってのかい。」
(ちょっと男気のある美人な先生です。)

「こんの、チンピラ教師!!」
と叫ぶ夾。

「ああん?そんな口聞いていいのか?
お前のそのミカン頭黒く染めんぞ!!
この【レッツ!白髪染め】でな!!」と
白髪染めの箱(フローラルの香り)
を印籠のように出す先生。(笑)
夾の旅は阻止された。

そんな夾を見て
バレンタインに嫌な思い出でもあるのか、と
不思議に思う透。

***

放課後。
学校の門の前に猫のリュックサックを
背負った1人の女の子が立っている。

神羅である。

瞳を潤ませながら「夾く~ん!!」と
走り寄る神羅。

「やっぱ来やがった~!!!!!」と
ダッシュで逃げる夾。

神羅に会いたくなかったのかと納得する透。

***

紫呉宅にて。

神羅が夾を訪ねてきた理由は
バレンタインデートのお誘い。
もちろん嫌がる夾。

ならば透と由希も一緒に
ダブルデートしないか、という神羅の提案に
由希も夾も待ったをかけるが
透がデートは初体験と
すごく嬉しそうにするのを見て断れない。

「じゃあまた明日ね。楽しみにしてるね。」
神羅を玄関で見送る夾。
(一応ちゃんと見送るの優しい。)

「…あのね。ハルちゃん言ってたよ。
由希と夾が仲良くなったって。
お互いを知り合ったらもっと仲良くなれる。
そうなったら私も良いなって思ってる。」
そう言って帰っていった。

「はーくんも良い事言うじゃないか。
人はまず譲歩し合うべきだよねえ。」
紫呉が後ろで2人のやりとりを聞いていた。

「てめえまで俺らを仲良し扱いしてんのか。
ふざけんじゃねえ!!」と
仲良し認定にお怒りの夾。

「俺は由希が嫌いなんだよ!!
嫌いなままでいいんだよ!!」と
息切れしながら怒る夾に

「なぜ嫌う事が義務のような言い方をするのかな?
まるで知る事自体に怯えているような目で。」

紫呉にそう言われて夾の記憶の何かが
フラッシュバックした。

その場から逃げ出してしまう夾。
夾の怒り声を聞いて追いかける透。

「少し突っつきすぎたかな…。」と反省する紫呉。

***

森の奥に夾が身を縮めて座り込んでいた。

「さっきのは忘れろ。お前に関係ない。
ほっとけ。」と突き放す夾に

「仲が悪くてもいいです。
本当は仲良くなって欲しいと思っていました。
…けど。良いです。嫌いだって。良いですよ。」
と歩み寄る透。

「うん…。」と小さく夾が答える。

由希を嫌う事で
何かを必死に守っているような
夾の心は本当はすごく繊細で
触れたら壊れてしまいそうだ。
そしてそれは由希も同じだと
心の中で想う透。

紫呉の家に2人で帰る。
夾の事を考えて沈んでくれる透を見て
少し元気になった夾。
帰る頃にはいつも通りの夾に戻っていた。


「抱え込んでいる苦しみ。痛みや不安。
いつかそれら全部拭いされたらいい。
私にそうしてくださったように。
お2人にも幸せになって欲しいから。」
そう心の中で願う透。

***

デート当日。
この日は夾、神羅、由希、透でダブルデート。
4人で映画を見に行く。

見ていた映画は「モゲ太と最後の聖戦」。
神羅と透はとても感動していたが
由希と夾はドン引きしていた。

***

紫呉は透に頼まれたバレンタインチョコを
はとりに渡しに本家へ。
由希や夾、紫呉の分はもちろん
律儀に紅葉や潑春の分まである。

今は4人でダブルデートしていると
紫呉が言うと
「それは意外だ。」と驚くはとり。

透はどこか他人を丸くさせるところがあるというはとりに
前日に紫呉が夾の心を少し乱した経緯を話す紫呉。
「でも帰る頃には夾くんけろっとしていてさ、
まるで2人の精神安定剤みたいだよね~。」
と、にこにこ話す紫呉。

「満足そうだな。思惑通りに事が進んで。
何が利用していないだ。大嘘つきが。
お前も慊人も本田くんを駒みたいに利用してるよ。
それぞれの目的と利得のために。」
と冷静に話すはとり。

「夢見た朝を覚えてる?
僕も君も泣いたあの朝。
僕の胸にはまだ残っている。
愛しさ。しびれるように甘く悲しいあの熱情。

僕はそれを手に入れたいね。
たとえそれが誰かを傷つける結果になっても。

そんな自分が嫌になるときもある。
特に透くんを目の前にすると。
本当に良い子だから。

時々、思い知らされたりもする。
僕が1番汚いんじゃないかって。

だからはとり、君さえもうらやましく思う時がある。
僕が1番呪われてるんじゃないかって。」

そう言ってはとりの家を後にしようとする紫呉。

はとりは
「俺はお前の味方にはならない。
だが、敵にも回らない。」と言って送り出す。

紫呉が去った後、
「汚れているのは俺も同じだ。」
ぼそっとはとりが呟く。

***

慊人の部屋へ向かう紫呉。
だるそうに部屋にいる慊人に
「慊人さんが1番大切だから会いに来た。」
と優しく声をかける。

***

ダブルデートを終え帰宅した4人。
玄関の前で自○しようとする女性。
紫呉(小説家)の編集担当のみっちゃん。

締め切りが近いのに外に出かけていた紫呉を
今度はどこに行っても追いかける!!と
わめくみっちゃんに
「お~それは怖い。」と言いながら

「つかまえられるものなら、つかまえてごらん。」
と心の中で呟く。


10話終わり。

***

*ここ好きポイント
神羅と夾くんのやりとりはいつも楽しいね。

*どうでも良い話。

え、紫呉さんて慊人が好きなの?
LOVE?あれ?慊人って男性では?
え、この時代から多様性取り入れてる系?
何かよくわからんがとにかく
紫呉は慊人を手に入れたいって事でいいのかい?

慊人の声、どこかで聞いたことあると思ったら
FF14のライトニング姉さんだった。
それを知ってから慊人が姉さんにしか見えなくなった(笑)
ん?てことは慊人って女性なのか?
っていう考えは浅はかすぎかな。

夾が由希を嫌いになった理由って何だろう。
潑春と同じような理由かな?

人のせいにするって楽だからね。
自分を守るために逃げ道として
人のせいにしてしまう気持ちは
分からなくはないけれど
何か自分では受け入れ難い、認めたくない
ショックな出来事があったのかな。

由希と夾の間には深い深い
何かがありそうなのだけは分かった。

U-NEXTさんでフルバのSeason1を
見れる期限が今月末までだよ。
やばいよ。ブログ間に合わね~よ~。




















大変だ。フルバSeason1の視聴が今月末まで終わってしまう。
夾がアレになるところまで間に合うのかしら…


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