noteを始めるにあたって

 この四月から少し,毎日の生活の中で考えたことや思ったことを,個人的な用途で整理したりまとめたりするために,noteを利用してみようと思う.書きたいことは色々で,それこそ毎日の仕事に関する話から,数学や音楽の話,また,思想や哲学に関する試論めいたことも書いてみたいと思う.もちろん,ただ個人的な用途だけならば,ネットに繋げなくても紙のノートに書くなり,パソコンに打ち込んで保存しておくなりすれば済むことだが,ネットに繋がっていて,もしかしたら世界の誰かに読まれるかもしれないという可能性は適度な緊張感につながり,いくら個人的な用途と言っても適当なことや中途半端なことを書くわけにはいかなくなる.また,医学的な話の場合は,エビデンスのはっきりしない事を書くわけにはいかないので,きっちりした裏取りの論文読みを自らに課すことにつながり,勉強になる.このような理由で,noteの利用を思い立ったわけである.

 一方,ネットに繋げるデメリットとしては,「自分の頭の中身が世界にさらされてしまう」という恥ずかしさや,ほぼ実名アカウントなので「実際の仕事に良かれ悪しかれ影響を与える事態になる」というわずかな可能性もある.また,なまじネットに繋がっている分,実名なので本音が書けない,ということもあるかもしれない.まあそれはそうなのだが,ここではデメリットよりメリットのほうをより重視して,ネット接続の下で文章を書くことを選択したいと思う(上でデメリットと書いたものの一部は,一概にデメリットとは言えないという気持ちも少しある).

 で,個人的な用途とは書いたが,もちろん「誰かに読んでもらいたい」という気持ちがないわけではない.いやむしろ,どちらかというと誰かに読んでもらった上で,色々な感想なり批判なりをしてもらえれば,それこそとても有難いことだという気持ちはあることを正直に書いておく.まあいずれにしても,ここはゆるく考え,今現在の脳と心の命ずるままに,先に進んでみたいと思うわけである.


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