Oct 27, 2005（楽天blogより）

からだの持つ力は大きい

何年間も継続して週一回会う、というのは
それだけで関係が生まれてきます。
それがまして、野口体操の実習のための集まりともなれば、
内容は深まるばかりです。
それぞれの仕事を持ち、それぞれの目的があって、
その上で野口体操の哲学を共有している、
その信頼感は計りしれません。
体操が終わった後、そのまま別れるだけなのですが。
からだの持つ力は大きいのでしょうか。

「からだはこころ・こころはからだ」　

　 野口 三千三

今日は火曜クラスのMさんのお連れ合いの葬儀に参列しました。
誰の助けもなく、一人で介護を続けてきたMさん、
これから独りっきりになる高齢のMさんに

「わたし達がいます、野口体操があります」

〜と伝えたかったのです。

限りある生命の定めとは言え、逝く者、残る者の永遠の別れの辛さは限りがありません。
誰しもその経験をしていて、その辛さを深く味わった人ほど
優しくなれる気がします。
別れが定めと知った者ほど他者と丁寧に付き合うのかもしれません。

嗚咽するMさんと共にいて差し上げられて
良かったと思ったのでした。