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160923 豊島 ⑵

あらかじめネットで予約していた豊島美術館の予約時間まで間があったので、ストームハウスから豊島美術館までは、ぷらぷらと歩いていくことにした。

不思議な石垣。

少し脇道にそれると、牛ちゃんが結構いる。みんな黒い牛だった。

彼岸花。

ちょっと調子にのって細道を歩いてるうちに方角がわからなくなり、さすがに不安になってきて大きな道路に戻ったら、こんな風に目の前が開けて海が。

すごーい。ここから5分ほどでお目あての豊島美術館です。

ちょこちょこ写り込んでるのは母です…この、巨大な卵が地表にめり込んじゃった的な建物が豊島美術館の本体。

中は撮影禁止なので写真はありませんが、ホントに不思議な空間だった。靴を脱いで内部に入ります。だだっ広いコンクリート打ちっぱなしのような空間の中に、思い思いに人が寛いでる。寝そべっている人もいたりする。まるい開口部から光と風が入ってくる空間は明るくて、まるで方舟に乗り込むための待合室みたい。

適当に場所をみつけて自分も座り込み、風が通り抜けるのを感じながら地表を転がる水滴の偶発的な形を愉しみます。これ、言葉で言っても説明しきれないのですが、何時間いても飽きないだろうなーと思った。

船の時間があって、1時間弱ぐらいしかいられなかったのですが、次に来るときはもう島に宿とって一人でゆーっくりしたい、と思った。現代アートの作品って友達友達ワイワイみるのが楽しいのと、一人きりで向き合いたいのがあると思うんですが、この美術館は圧倒的に後者だなと思った。

ここから、唐櫃の港へは下り坂なのでまたテクテクと歩いて下る。ボルタンスキーの心臓音のアーカイブ行きたかったんだけど、豊島美術館のほうでのんびりしちゃったのでまわる時間がなく、次回の訪問時のお楽しみとして残りました。

港近く。これアンカーなのかなぁ?

唐櫃の港はインフォメーションセンターなんかがある家浦とは違って、ほんとに小さい漁港って感じ。こちら側に抜けるお客さんは少ないんだと思う。レンタサイクル返さなきゃならないから家浦に戻るって人が多いんじゃないかな。

すっかり秋の空。

行く前に台風が来てて、道がふさがっているところなどもあったようですが、とりあえず当日は少しずつ晴れ間ものぞいて気持ちよく島をまわることができました。でもまだまだ見てない場所がいっぱい。

美術館ホテルで有名な直島じゃなくてあえて豊島、犬島を選んだのは、ひたすら私が人混み嫌いというのが理由なんだけど、大正解だった気がする。

ベネ〓セが資本力をもって小さな島を侵食して改造しちゃったみたいな、やや暴力的なイメージをある程度は覚悟してきたんだけど、少なくとも豊島には、住む人の暮らしがちゃんと息づいていて、その隙間の部分に現代アートがお邪魔してます、というようか奥ゆかしさが保たれてるとこがいいなと思ったし、今後アート作品が増えなくても、この島にはまた行くな、とも思った。

お土産で買ったイチゴジャムです。

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