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領域横断作戦と米陸軍の組織改編

「次の10年を予測するなら、C国は軍事的に非常に危険な存在となるだろう」
アメリカ太平洋陸軍のトップ、チャールズ・フリン氏の言葉です。

2024年1月30日
NHK NEWS WEB



A2D2戦略

C国は「A2AD=接近阻止・領域拒否」と呼ばれる戦略をとっています。

それは、「第1列島線」へのアメリカ軍の接近を阻止すること。そして、「第1列島線」の内側でアメリカ軍が自由に行動することを拒否するという戦略のことです。

2024年1月30日
NHK NEWS WEB

ミサイルで対抗

このC国の戦略「A2AD」に対抗しようと、アメリカ陸軍は「MDTF」に精密で射程の長いミサイルの配備を進めています。将来的には、射程2700キロ以上の極超音速兵器も配備する計画です。

2024年1月30日
NHK NEWS WEB

2024年は分水嶺の年

米軍による自衛隊への「トマホーク」発射訓練(スタンド・オフ防衛能力)

2024年3月25日
訓練は米海軍横須賀基地に停泊したアメリカ海軍のイージス駆逐艦の艦内で行われ、自衛隊の隊員20人余りが参加しました。

2024年3月28日
NHK NEWS WEB
訓練の視察に訪れたアメリカのエマニュエル駐日大使

沖縄に「12式地対艦ミサイル」部隊配備(スタンド・オフ防衛能力)

2024年3月30日、沖縄県うるま市にある陸上自衛隊の分屯地に沖縄本島では初めてとなる地対艦ミサイル部隊が配備されました。

2024年3月30日
NHK NEWS WEB

九州に「第2特科団」設置(スタンド・オフ防衛能力)

第2特科団は、沖縄県や熊本県のミサイル連隊など5つの部隊の指揮にあたることになります。

また、陸上自衛隊は今年度までに地対艦ミサイル連隊を湯布院駐屯地に配備する計画です。

この計画について陸上自衛隊は「島しょ部に対する侵攻を海上においてより効率的に阻止しうるとともに、わが国の抑止力・対処力を高めることになるものと認識している」としています。

2024年4月13日
NHK NEWS WEB

後方支援網の構築

2023年1月に行われた日米の外務・防衛の閣僚協議で「小型揚陸艇部隊」の配備が決まりました。

ヘルウィグ少将

「太平洋地域における重要な課題は、移動能力だ。太平洋地域は広く水におおわれていて、島と島をつなぐ鉄道もない。そこで、われわれは、友好国に協力してもらっている。
われわれの任務は、統合軍があらゆる環境下で活動できるよう信頼性の高い後方支援網を構築することだ」

2024年1月30日
NHK NEWS WEB
2024年2月8日、ラニーミード級汎用揚陸艇の運用開始
(横浜ノース・ドックに配備)

最大の抑止力は結束

フリン司令官

「C国とロシアが“限りがない友好関係”というのであれば、わたしは、その言葉どおりに受け取る。しかし、C国とロシアの関係にかかわらず、わたしにとって心強いのは、この地域全体での各国の団結とその意志だ。」

「陸上戦力における同盟国や友好国との結束は、C国の無責任で危険な行動への対抗手段となる」

2024年1月30日
NHK NEWS WEB
アメリカ太平洋陸軍トップ チャールズ・フリン司令官

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