見出し画像

宝くじの収益率はバカみたいだけどね…

 宝くじを購入する人の収益率って、本当にバカみたいに低いんです。

 パチンコや競馬や競輪をバカにする人も多いんですが、その比では全くありません。

 きちんとしたデータを参照するために、「宝くじ公式サイト」による宝くじの収益金の活用内容を見てみると、次のように公表されています。

●収益金の活用内容
・販売実績 8,133億円(令和3年度)
・当せん金 3,758億円(46.2%)
・経費(印刷や手数料) 1,210億円(14.9%)
・社会貢献広報費 117億円( 1.4%)
・収益金(公共事業等) 3,048億円(37.5%)


 つまり、販売実績は、8,000億円超とものすごいですが、そのうち当せん金には46.2%しか充てられておらず、購入代金に対するトータルの収益還元率は、46.2%(運用利回りにすると、△53.8%)という絶望的な低さとなります。

 宝くじって、何のためにやっているかといえば、みんなの夢に見せかけて、収益金を公共事業等に使うためなんですね。
 ※公共事業等…発売元の全国都道府県および20指定都市へ納められ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育および社会福祉施設の建設改修などに使われています。

 したがって、クチの悪い人に言わせると、宝くじは、「愚者の税金」なんだそうです。

 上記のデータを見ると、それもありなんと思いますね。

 よく年末になると、年末ジャンボとかが売り出されて、縁起を担いで、その当たりが出たという売り場に、大行列して並んで宝くじを購入するという映像が、テレビなどで流れますね。

 よ~く考えてみればわかるのですが、宝くじは単純に確率で当たるので、ここに努力はひとかけらも介入しません。

 当たりが出たという売り場は、たくさん売れている売り場だから、過去に当たりが出たというだけなんです。

 そこに大行列して並ぶというのは、客観的に言って、時間の無駄のような気がします。

 宝くじは、単純に確率で当たるものですから、宝くじに当たるようにするためには、理論的に次のことしか考えられません。

①年末ジャンボなどは、「バラ」ではなく、1等に前後賞が付いてくる「連番」で買う。

②購入後は、確実に引き換えする。

 ※どういうわけか、失念して、大当たりを逃す人がたくさんいます。これって、後で知ったら、どんな気持ちなんでしょうかね。

 宝くじを購入するくらいならば、例えば、年末ジャンボとかですと、10枚で3,000円とかするじゃないですか。

 それならば、本でも買って、資産運用の勉強した方がいいのかもしれませんね。

 だって、普通に資産運用したら、世界の成長そのものを購入するのですから、長年の間、保有すれば、プラス・サム(トータルの運用収益が平均でプラスになること)なんですからね。

 少なくとも、大行列して、仮に1時間も待つとすれば、時給換算で損していますから(時給が仮に3,000円なら、購入額がまるまる損)、その間、働いて稼ぐか、勉強することとして、せめて並ばずに購入しましょうよ。

 宝くじは、ギャンブルですが、パチンコや競馬や競輪と比較すると、ギャンブル依存症にはなりにくいでしょう。だって、滅多に当たらないから、当たりが出ることによって、体内に放出されるアドレナリンも、ほぼありませんからね。これは唯一の救いです。

 宝くじは、理論的には、「愚者の税金」ですが、必ず交換することとなり、購入額も少額なスクラッチくじなどは、私もちょっとたしなんでいますよ。バカですかね~(>_<)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?