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【観劇レポ】きみはいい人、チャーリー・ブラウン

皆様こんにちは。

今回はスヌーピーでお馴染み「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」を観劇しました。

ちなみに私事なのですが、只今就職活動中の身であるため、レポを書く時間が取れておりません…。観劇してから日が経った後に綴っている所です。今後は少しずづ更新頻度を早められるようにしたいと思います。


「可愛い!」の一言に尽きる世界観

私は4月3日の東京公演を観てきました。会場は有楽町にある「シアタークリエ」。座席数が600席くらいなので比較的小さい会場(私の主観)なのですが、舞台との間にオケピ(オーケストラピット)を挟まないため舞台との距離は非常に近いです。

あとシアタークリエで作品を観る時、最初に緊急時の対応についてアナウンスがされます。毎回、その作品に出演される俳優さんがその役で「この劇場は安全です」と言ってくれるところも楽しみの1つです。

今回は4列5番の下手ブロックでした。会場内の写真撮影が禁止だったため、座席からの見え方は載せておりません。

しかしPEANUTSのコラム記事にステージの写真が載っておりました。↓

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下手側の見え方、この角度に非常に近いです。1枚1枚の壁(?)にPEANUTSの可愛らしい世界観が表れています。まるで漫画の1コマのようです。

会場の外にはキャラクターパネルも置かれていて、観劇前からワクワクすることができました。ちなみにキャストの方々のサインも書かれています。

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作品紹介

この作品の原作は、チャールズ・M・シュルツによるPEANUTSという新聞漫画です。原作は世界中のあらゆる言語に翻訳され、日本でも人気となりました。1967年にオフ・ブロードウェイで初演、1999年にブロードウェイに進出を果たしたこの作品が、日本で2017年に初演を迎えました。

物語は、チャーリー・ブラウン、スヌーピー、ルーシー、サリー、ライナス、シュローダーの6人の日常を描いた、非常にハートフルなもの。チャーリー・ブラウンたちの年齢は、7.8歳くらいだと考えられています。そんな子供な彼らの無邪気な姿を見ていると、何気ない日常にある幸せとは何か、一歩立ち止まって考えてみてもいいのかなと思わされます。


キャスト紹介

チャーリー・ブラウン役の花村想太さん。

チャーリー・ブラウンは何をやってもうまくいかない、本当に不器用な男の子。しかし誰よりも人に優しくできます。「きみはいい人、チャーリーブラウン」というナンバーには「きみはいい人、チャーリーブラ~ウン きみがいなきゃだめさ~♪」という歌詞があります。周囲からこれほど愛されているキャラクターはいるでしょうか?

想いを寄せる女の子に声をかけられない。顔を見られるのが恥ずかしくて、紙袋を頭に被ってしまう。なんて可愛いのでしょう!!そんな少年を花村さんが表情豊かに、そして非常にピュアに演じてくれていました。

歌は言うまでもなく素晴らしかったです。さすがはプロのアーティストさん。その上、芝居が入った時の歌に感情がのっていて素敵でした。

ライナス役の岡宮来夢さん。

ライナスはいつも哲学的で知的好奇心が旺盛だけれど、安心毛布を持ち歩くことと指しゃぶりをすることから離れられない男の子。

一番印象的だったのが、ライナスが落ち込むルーシーに声をかけるシーンです。シュローダーに「怒りっぽい」と言われたルーシーが反省する中で、「私の存在理由って何?」とライナスに尋ねる。その時ライナスは「お姉ちゃんを愛している弟がいるってこと」と言います。その瞬間の二人の姉弟愛には心があったかくなりました。また、ルーシーに滅茶苦茶なことを教えられても素直にそれを信じる。賢そうに見えてもやはりまだまだ子供なライナスが可愛いです。

ルーシー役の宮澤佐江ちゃん。

ルーシーはちょっと強引で怒りっぽくておしゃべりな女の子。PEANUTSの中で一番自分に近いキャラクターだなと感じます(笑)。佐江ちゃんの演技を見ていると本物のルーシーが目の前にいるかのようで、非常にぴったりな役だなと思いました。

ルーシーはレモネードスタンドを改造して精神分析のお店を開いています。そこに来るのはいつもチャーリー・ブラウン。知り合いだろうと診察料として¢5をもらうのが、ルーシーらしい(笑)。そのナンバーでは、落ち込むチャーリー・ブラウンに対してさらに色々追い打ちをかけるけれど、最終的に「あなたはあなた」と伝えます。ルーシーからしてみれば何気ない一言ですが、この一言がチャーリー・ブラウンという存在を肯定しているようでグッときました。

サリー役の林愛夏ちゃん。

サリーは要領が良い、ちゃっかりさん。宿題のレポートで低い評価がつけられたら、先生にも食ってかかり、最終的には評価を高くしてもらうことも(笑)。兄のチャーリー・ブラウンのことはからかい、どちらかと言えばシュローダーを慕っている感じでした。

「わたしの新しい哲学」のナンバーが、とにかく元気なサリーの代表曲。自分の哲学を持っていて一見それが芯であるようだけれど、シュローダーの話を聞いたら、「それが私の哲学かも!」とすぐに考えが変わる。そこもある意味子供らしいところで、可愛いなぁと思って観ていました。

子供っぽい歌い方と立ち姿、はつらつな動き、キラキラとした表情など、サリーの天真爛漫さがしっかりと表現されていました。歌、本当に上手です…。

シュローダー役の植原卓也さん(通称たっくん)。

シュローダーは、ベートーベンを尊敬し、ピアノでクラシック音楽を弾きこなす天才音楽家少年。ルーシーからの猛烈アタックには全く目もくれません。(「シュローダー」というナンバーで、0:43あたりから見ることができます。)

最近のたっくんのイメージは「ザ・貴族」というかっこよさ、大人っぽさがありましたが、今回は一変して可愛らしさ、子供っぽさが必要な作品でした。そのギャップが素晴らしく、本当に愛おしかったです(笑)。また、シュローダーの天才肌な部分は普段の彼の音楽活動とも一致しており、音楽という芸術に対して熱い想いを持っているところが共通点だなと思いました。

「ベートーベン・デー」のナンバーで、ベートベンを商業的に売り出したい皆 VS シュローダーの構図になっていたのがめちゃめちゃ面白かったです。あと、ピアノや音楽の話に対しては目がキラキラとして楽しそうなのに、それ以外のことは興味なさげにしているところが最高です。

安定に顔が良いしスタイル良いし、歌も踊りも素敵でした。

スヌーピー役の中川晃教さん。

まず一つ言わせてください…。アッキーこと晃教さん、今年で39歳です。共演者の中でも最年長なのですが、誰よりも幼い!!!そして個性の塊!本当にこの方はやばいです(もちろん良い意味で)。

スヌーピーの役の紹介は皆様ご存知だと思いますので省きます(笑)。

「サパータイム」のナンバーで見せるスヌーピーの1つ1つの表情が魅力的で、その場の誰よりもエンターテイナーなアッキー。犬としての存在感は見せつつ、アドリブではキャストを笑わせます。まるで人間のように色々考えたり動いたりしている様子が本当に可愛らしいです。

あと、犬小屋の上で体を横にして寝転がって歌っている時の歌声の安定感がはんぱなかったです。通常と何ら変わりありません。歌声の上手さは勿論、滑舌が良いので、スッと耳に入ってきます。

推しの出演する作品にアッキーさんが出演される場合、ついついアッキーさんの方へ目が行ってしまいます。何か私の見てないところで面白いことをしているんじゃないか?と。本当に人を惹きつける力が強い方だなと思います。


幸せは誰にもどこにもある きみが愛せば

物語のラストは全員がパジャマ姿で星空を見上げながら「Happiness」のナンバーを歌います。

幸せってどういうことなんだろうと考えさせてくれる歌詞が印象的で、例えばそれは「ソーセージのピザ」であったり、「手を繋いで歩くこと」であったり、「兄弟がいること」であったり…。

日常の中には些細な幸せが沢山あるけれど、気づかないうちに私たちはそれを見逃してしまう。この作品を観て、いつも見逃してしまうことこそ、本当に大切な幸せであると気づかされました。

小さな幸せを積み重ね、これからもポジティブに生きていこうと思います。

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※写真は公式Twitterより。

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