ニュージーランド国内での移動(公共交通機関)

前にも書いた通り、残念ながらニュージーランドは車社会です

鉄道は、あるにはあるのですが、非常に限られているのと、そのうち1つが地震の影響で使用不可の状態だったので、残念ながら私は使うことができませんでした。

でも、せっかくなので載せておくと、ニュージーランドには以下のような鉄道路線があります。

①北島のオークランド - ウエリントン間を走るノーザン・エクスプローラー号

②南島北東部の沿岸沿い、ピクトン - クライストチャーチ間を走るコースタル・パシフィック号(*2018年春時点では津波の影響で使用不可。その影響もあってか、本来はレイルパスもあったはずなのですが、代わりにバスパスを使ってねというお知らせがあるのみで、レイルパスは購入することもできませんでした…)

③南島のクライストチャーチから北西のグレイマウスに向かって走るトランツ・アルパイン号。車窓が美しい観光列車だそうです。

私が訪れた南島では、中心都市のクライストチャーチから北、北西に向かっての移動が可能といえば可能ですが、基本的には観光列車という位置づけになりそうなので、本数や速さなどの利便性を求める場合には不向きかと思います。

また、それ以前にクライストチャーチ以南には全く路線が存在しません。。


それでは、現地で車を運転しない人はどうすればよいのかというと、長距離バスを利用することになります。

基本的に都市間移動で旅行者が使用することになるのはIntercityという会社になると思います。こちらの会社は大都市や観光客が行きそうなところをだいたいカバーしています

ですので、現地で車を運転できない!という方も、きちんとバスを使って移動ができますのでご安心ください。

また、旅行者にとっては嬉しい(ヨーロッパの鉄道でいえばユーレイルパスのような)バスパスのシステムも存在しています。

早い時点から旅のプランを完璧に練って、移動ルートや日時までしっかり決まっている・決められる場合には、早割りなどでお得な値段を狙うのも手だと思いますが、今回の私のように直前になってもなかなかうだつが上がらず、現地に着いてから色々考えようかな、などという人におすすめなのは、フレキシーパスです。

詳細は↑から飛んでリンク先を見ていただければ確実かと思いますが、どんなものかというと、自分が必要な時間を先払い&一定額で買い取って、その範囲内で旅程を組める(想定よりも時間が必要になった場合は時間の買い増しも可)というものです。

つまり、席さえ売り切れになってしまわなければ、(事前予約ができる範囲にはなりますが)ギリギリになっても問題なく、一般で販売されている座席の値段よりも割安で移動ができる制度です。

このバスパスがユーレイルパスと違う点は、ユーレイルは日刻みで、一度書き込んでしまったら、その日に結局あまり乗らなかった場合にもしっかりカウントされてしまうのですが、インターシティーのパスの場合は、自分が予約した路線の既定走行時間のみが差し引かれることになります。

例えば、クライストチャーチからテカポ湖へ行く場合、3時間半のバスに乗ってテカポまで行って一泊して、翌日またバスに3時間半乗ってクライストチャーチに戻る時にチャージされるのは往復7時間のバス乗車分のみです。それ以外の、観光や宿泊の時間は差し引かれません。非常に合理的です。(また、もし、3時間半予定のバスが遅れて実際は4時間かかったとしても、差し引かれるのは3時間半のみです。)


使用例ですが、私は132ドルの15時間のパスを買いました。

使用した時間は、①クライストチャーチ→テカポ(3時間30分)、②テカポ→クライストチャーチ(3時間45分)、③クライストチャーチ→オアマル(3時間35分)、④オアマル→クライストチャーチ(3時間55分)です。ほぼ15時間を使い切りました。笑

これをパスなしの値段で計算すると、①175ドル、②156ドル、③44ドル、④46ドルなので、合計421ドルになります…おそろしい。

画像をご覧になればお分かりかと思いますが、同じ路線でも時間帯によって料金や到着時間にはバラつきがあります。ご自身のニーズに合わせて良いものを選んでください。

クライストチャーチ⇔テカポの料金が割高だったのは、観光ツアーバスだったからです。この路線は、テカポ湖の後、マウントクックを経てクイーンズタウンに向かいます。車内には電源、トイレ付きで、バスの運転手さんがところどころ、走っているところの紹介をしてくださいます。また、私は特に使用しませんでしたが、希望をすれば日本人の添乗員さんも手配していただけて、車内で日本語で説明をしていただけます。

私はパス無しだったら、普通のバスで行っていたと思います。ツアーバスは通常の予約をするとかなり高額になりますが、パスを使えば時間分が差し引かれるだけなので、オリジナルの値段が高くても関係ありません!パスを買った方は、ツアーバスのほうが環境が良いのでおすすめだと思います。笑


バスパスを使っての予約は定められた期限までであれば自由に変更することができて、その場合、使わなかった時間が元に戻るだけなので、キャンセル料なども発生しません。(*変更期限には注意してください。勿論、期限を過ぎた分はアウトですので。)

何にせよ、席がなくなったらアウトなので、夏などのハイシーズンには難しいかもしれませんが、それほど人が多すぎない時期に、フレキシーパスを買って、バスの座席の残り数を見ながら現地で旅程を組む、なんていう使い方が、私のようなギリギリ派にはおすすめです。(私は結局テカポ往復は1日前、オアマル往復は2日前くらいに予約をしました。)


フレキシーパスの購入やアカウント作成は、ネットで予め行うこともできるようですが、色々手間がかかるようでした。

簡単で確実なのは、現地の観光案内所I-SITEへ行って、パスを買って、予約もしてもらう方法です。I-SITEで予約をする場合には予約料なども発生しませんので、ぜひ有効活用してください!

それでは、良い旅を。

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