くるりとの出会いと長い低空飛行
私は出会いに貪欲ではありません。
人に対しても、音楽に対してもです。
自ら開拓したり探索したりすることはほとんどありません。
どこか運命論者的なところがあり、出会うべきものには出会うべくして出会うというスタンスで基本的に流れに身を任せています。
くるりはTEAM ROCKから入りました。
実はそのかなり前に、当時よく見ていたテキストサイトの人が「くるりの東京がとてもいい」と言っているのを目にもしていて、何となく気になってはいたのですが、「ふ~ん」で済ませてしまっていました。
今となっては悔やまれます。
何故その時の私がTEAM ROCKのアルバムを手に取ったのかは、もはや分かりません。
おそらく「何となく」「フィーリングで」そうなったのではないかと思います。
当時の私はCoccoばかりを聴いていました。
Coccoとくるりが同じレーベルに所属していることも
その後コラボをすることになることも
もちろん知りませんでした。
でも、Coccoが好きだということで話が合う人達がくるりを良いと言っていることは多かったように記憶しています。
もしかしたら、それでだんだん興味が沸いてきていたのかもしれません。
直接的な理由も具体的な時期も分かりませんが、おそらくアルバム発売からはしばらく経ったある日、
私はとにかくあの青いジャケットを手にして、その後はひたすらTEAM ROCKを聴くようになっていました。
(Coccoも活動休止してしまっていましたし。)
しかし、くるりというバンド名を認識してはいても、メンバーのことは何も知らず(気にもならず)、あくまで音源との付き合いをしているという感じでした。
THE WORLD IS MINEやアンテナが出ても、聴くのはTEAM ROCKでした。
その時はまだ、心から洗われるライブ体験をしたことがありませんでし た。だから、きちんと調整され煩わされることのないCDを聴くのが一番 だと思っていました。
実際のライブに通い始めてから、THE WORLD IS MINEやアンテナの評 価はがらりと変わりましたが、まだそれを知らない時期だったので、
CDとして聴くには、TEAM ROCKが面白かったのだと思います。
ロックンロールが発売された時は、おそらくCMかランキング番組などで、あの白い息を吐きながらてらてら歩く姿とその後ろでかかっているメロディーを見聞きし、これがくるりなのかー何か良い曲だなー位のことは思っていたように思います。
今は本当に大好きな曲なんですけどね・・・
受け入れ体制が無い時は
信じられない位色々なものを華麗にスルーしています 笑
そんな日々が大きく変わったのは、Coccoとのコラボが発表された時です。
昔のツアー情報にアクセスできなくなってしまっているのでいまいち確証が持てないのですが、おそらくSINGER SONGER始動前なので秘孔ツアーでなのかな、
活動休止をしていたCoccoがくるりのライブにゲスト参加するという情報を何かで目にしたのです。
えぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!?!?!?!?!?!?!?!?!?
何それ何それ何それ何それ!?!?!?!?!?!?!?!?!?
くるりってあのくるりだよね?で、Coccoでしょ?
こんなの私が行かないわけにはいかないじゃん!
となり、
おそらくそこで私は初めてくるりというバンドの存在やライブを明確に意識しました。
しかし。
中学時代から売り出し中の洋楽アーティストのライブや超大型会場での洋楽ライブを、番組抽選でわりとホイホイ手にしたりFC枠で難なく買ったりしていた私は、チケットが取れないという事態を想定していませんでした。
よーし、記載のあった一般発売日に電話をするぞ!
念のため友人にも依頼をしたし準備万端だぞ!
と意気込んでいたのですが、
結果、
あえなく撃沈しました。
普通に電話、繋がりませんでした。
その後はしばらく落ち込んでいじけました。
が、こっこちゃんとしげるくん、SINGER SONGERと立て続けにコラボが発表され、勿論その時は真っ先に音源を買い聴き込んでいましたし、
くるりとしても、その頃に発売されたSuperstarが猛烈に気に入って好きだったので、
出会ってから数年後の2005年にしてやっと、
私はくるりをくるりとして意識し、愛着を持ち、機会があればライブに行ってみたいなー等と思うようになりました。
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