くるり 列島 Zeppェリン@Zepp Tokyo(ツアーファイナル)

正直、songlineで一体何回目のツアーだろう、さすがに引っ張りすぎなのでは?などと思いながら参加したツアー。笑

クリフがドラムというのを聞いていて、期待はしていたんだけれども、想像以上に良かった!久しぶりに、本当に心から満足したとても良いライブとなりました。

平日の少し遅め(19:15)始まりで終演は22時を過ぎていたから、たっぷり3時間弱。NOW AND THENなどの企画物ホール公演以外、特にライブハウスでこれだけ長かった公演は、少なくとも色々まったりペースなここ数年は全く無かった。いや、私がライブ通いをしてきたここ十数年の間でもほとんど記憶にない。

しかも、Morning Paper、すけべな女の子、Hometown、HOW TO GOなど私が敬愛してやまないアンテナ周辺期、そして、Tonight is the night、スラヴ、お祭りわっしょい(←これはかなり久しぶりだったはず…あれ?前回やったっけ??)など私のくるり熱が一番高かったNIKKI~ワルツ期の曲がふんだんに取り入れられていて、もう、魂をぐらぐら揺さぶられる感じがした。

勿論ツアータイトルにあるようにsonglineのツアーだから、中盤にはしっかりsonglineの曲も据えられていたんだけれども、そこに向かうまでのMorning Paperと新曲の大阪万博(仮)それをはさんでの、特に後半の流れがすさまじくて。

客層もだいぶ変わったし、昔からのファンはだいぶ年が上になってきているから、モッシュとかも全然起こっていなかったし皆わりとクールに聴いていたけど、私はかなり胸熱な感じで、体調が悪かったのもあると思うけど、途中で頭もぐらんぐらんぐわんぐわんしてきて、とにかくアドレナリン?ドーパミン?が出まくりな感じでした。(私はモッシュが起きると逃げていくタイプですが、昔はこういう雰囲気の中でもみくちゃにされたよなーとか、思い出したりしていました。)

お祭りわっしょい、すけべ、Hometownの乱れ打ちとか反則でしょ…と思った。本編〆のHOW TO GOも、相変わらず良かった。心底満たされた。

songlineの曲は、風は野を越えとその線は水平線が演奏されて良かった。ドラムが変わるとだいぶ雰囲気が変わる。クリフのドラムはその線~のエモさを増幅していて、それは心身に優しく染み入っていく感じがした。

やっぱり私、クリフのドラム、クリフのいるツアーが好きだな。

クリフは私の「くるりが好き」な部分を忘れさせないでいてくれる。私がどっぷりはまっていた時期に叩いてくれていた人だから、クリフがいてくれると私の好きな曲、思い出の時期の曲が演奏される可能性も高い。(くるりは編成がよく変わるからその時期のメンバーによって曲のストックも変わる。聴きたくても今は無理だよなということがよくある。)

そこから今は年月的にもスタイル的にも、色々離れていたとしても、一気にあの頃に引き戻してくれる。いや、あの頃を経ての今に繋いでくれる。その力量、リズム、感情の波。また来て叩いてほしいな。(クリフがどうしてもやり残したことがあると急遽演奏することになったという尼崎の魚もすごく良かった!)

さて、アンコール〆のロックンロールは、テンポ速めの演奏だった。私は個人的にはどっしりとしたミディアムスロー寄りのテンポが好きなんだけれども、今回の流れだったら、この感じもいいかもなと思った。

3時間弱の間、色々な時代の思考、気分が頭の中を駆け巡っていて、若干オーバーヒート気味だったところもあるんだけれども、すごく爽やかな気分で終演を迎えられた。

メンバーも出し切った感があっただろうし、こちらも聴き切った感があった。

深い充足感を得て帰宅した。良い夜だった。あー満足!!

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