ニュージーランド旅情報(概要)

何の既存知識もなく、下調べもせずに出かけることになってしまったニュージーランド。さすがにここまでひどい人は少ないでしょうが、メジャーな観光地というわけでもなく、旅のイメージを持ちにくい人も多いかもしれないので、今後旅立つ方の参考になればと、大まかなことを記述しようと思います。


・物価(主に食べ物)

基本的に日本より高いです。

酪農&農業国なので、食品(特に生鮮食品や乳製品など)は安く調達できるのかな、と思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。有名なキウイフルーツでさえ、日本で輸入品として買うニュージーランド産キウイの価格とそんなに変わらないのでは?という感じでした。

比較的安かったのは、日本で買うと高値になるはちみつ(これはニュージーランドの名産品です)、輸入が主になるミューズリー、果物を使ったジャム、アーモンドミルク・ココナッツミルク・ライスミルクなどです。

外食も、ちょっとしたものを食べるだけでわりといいお値段になってしまいます。日本だとランチは1000円くらいでおいしくおなかいっぱい食べられるところもたくさんありますが、ニュージーランドではそのようなところはまずありません。普通にランチするだけで2000円くらいはして、それもだからといって特においしいわけではなく、まあ、まずくもないのですが、いわゆる普通の質・量で、です。

例えば、ドイツであれば、10ユーロちょっとで何かをオーダーすれば、もうこんなに食べきれないよー!というすごいボリュームのものが出てきますが、ニュージーランドでは、量はあくまでも普通です。おなかいっぱい、特においしいものを食べたかったら、わりとよいお値段を覚悟する必要があるでしょう。

ちなみに、味については、やはり素材が良いからだと思いますが、基本的にはおいしかったです。こんなまずいものは食べられない!という経験は一度もありませんでした。逆に、こんなにおいしいものがあるなんて!という、うっとり体験もありませんでしたが…


・税金

ニュージーランドの中で売られているものには15%の税金がかかっています。

ヨーロッパなどであれば、ある程度のまとまった金額を支払った場合、空港で手続きをすればTAX REFUNDを受けることができますが、ニュージーランドには基本的にそのようなシステムは無いようです。

代わりに、(私は使わなかったので興味のある方は調べていただければと思いますが、)お店によっては大口購入の場合、箱に商品をたくさんつめて日本まで郵送した時に、税金分が戻る(?しかし当然送料は結構かかる)というようなシステムもあるそうです。


・お金の持って行き方

ガイドブックでは、キャッシュは最低限にしてクレジットカードをメインにするように、というようなことが書いてあったのですが、私はある程度キャッシュも用意しておいたほうがよいと思います。

理由は、クレジットカード使用料をとられることが頻繁にあったからです。

例えば、スーパーでの買い物など、現地の方々が普通の生活の中で行うようなことの中では、使用料をとられることはまずありませんでしたが、【海外からの&観光客が】カードを使う場面では、たいてい手数料をとられました。具体的には、空港、観光案内所、ホテル、長距離バスのパス購入時、などです。レートは、ところによりますが、1.5%~2.5%くらいが多く、特に空港からのバスでは25ドルの料金に対して3ドルの手数料とのことだったので10%以上になりますね…

塵も積もればなので、特に現地で色々予約や調達をしようという方は、手数料をとられたくなければ、キャッシュも準備しておいたほうが良いと思います。


・治安

治安は良いと思います。基本的に人が少なく、スペースが潤沢で、緑も多く、環境が良いのと、日本のようにあまり急かされるようなことがないので人も優しいです。

ヨーロッパと違うなと思ったのは、マオリの方との共生の歴史があるからか、アジア人に対するまなざしが自然で優しいです。

また、移民は少ないようです。

さらに、買い物をするような国でも、テーマパークのような目立った観光地がある国でもないので、旅行客として来る人も、基本的には自然や保養目的の人が多いようで、その辺も含めて、全体的にかなりのんびりした雰囲気があります。


・日本人が多い

現地ですごく驚いたことなのですが、おそらくワーキングホリデーと語学留学を兼ねて滞在&労働している日本人の方がたくさんいました。

観光地のお土産屋さんや、宿のハウスキーピングでは、だいたいどこでも日本の方を目にしました。特にハウスキーピングで日本の方を見ることはヨーロッパではまず無いので、はじめはかなり驚きましたが、ここでも、あそこでも、あ、またここでも?という感じで、どんどん日本の方と会うので、何だかあんまり海外にいる感じがしませんでした。笑


・交通

これは鉄道好きにはかなりつらい部分だったのですが、ニュージーランドはかなりの車社会です。線路が敷かれているのは所々で目にしたのですが、そこに生きた電車が走っている姿はありませんでした…

では、国内移動はどうするのかというと、速さを求める場合は飛行機、それ以外は車という感じです。雰囲気的にはバルト三国に似ていますね。

国際免許がないのと、あったとしても自分で運転をしたくないので、そんな人はどうするんだろうと不安でしたが、長距離バスが発達しているので、たとえ一人旅で運転ができない人が現地に行ったとしても、何とかなるにはなります。

ただ、あれだけ環境の良い国なので、車の排ガスによる大気汚染を抑えてほしいなと、個人的には思いました。


・日射し

オゾンホールの影響を強く受けるなどで、ニュージーランドでは、紫外線量が日本の7倍にも上ると言われています。

それを聞いていたので、もちろん日焼け止めは塗るようにしていたのですが、それでも私は到着の翌日には赤く腫れて痛くなりました…

元々日光には弱い体質ではありますが、日本ではそんなに気にしていない方も、必ず日焼け止めなどの対策を行うようになさったほうがよいのではと思います。

現地では、紫外線対策のものがたくさん売られています。持って行き忘れた場合も、簡単に調達できます。

ヨーロッパでは、日焼け止めをするというよりも、むしろ日焼けをしたいという意識が強く、例えばスイスでは真夏に(日よけのために)長袖を着て歩いていたら、「なんであなた、そんな風に太陽をよけるの?せっかくの夏なのに!」と、きれいなお姉さんに話しかけられたくらいなのですが、ニュージーランドでは、さすがにダメージも強くなるせいか、きちんと紫外線対策をしましょう!という雰囲気が強かったです。


・ホテル

時期や為替の影響もあるのかもしれませんが、ニュージーランドはホテルが高いように思います。

私はたいてい出発前にホテルを予約して旅に出るので、行き先が決まったら、動き方を考えながら、候補の土地のホテルの価格を中長期で継続的に眺めつつ、相場を見ながら、値段が下がったり、良い値段のものが出てきたりしたときに宿を押さえるようにしています。

それでだいたいは(ヨーロッパの場合)、3つ星から4つ星で朝食込み1万円弱で公共交通機関を使って無理なく移動できる場所に滞在ができてきました。

今回も、エアチケットを取った後に、とりあえず宿を見てみたのですが、まず、そもそもお手ごろ価格のものがほとんどない。2つ星で1万円を超えているものばかりだし、駅からの距離というのがかなりある。これは、ニュージーランドが車社会で鉄道が全く活用されていないからだと、現地に行ってから気付いたのですが(笑)、いずれにせよ、ホテルのランク、アクセス、価格のどの点をとっても、いつもの基準と同じように手配することはできないとわかりました。

それでも時期を変えれば状況は変わるのかな?と思い、何度か時間を置いて見てみたこともあるのですが、基本的には、前に見たのと同じようなホテルが同じような価格で出ているだけでした。

コスパの良いところが見つからないのと、旅のテンションが全く上がらなかったのとで、今回は予約0の状態で出国をして、現地で直接宿を押さえることになったのですが、そこでわかったのは、ニュージーランドにはおそらくヨーロッパの主要都市と比較して、①ホテルの数が少ない(そしておそらくほとんど割引販売をしない)、②ホステルやモーテルなどの数が多いという特徴があるのではないかということです。

現地で宿が全く見つからなかったらどうしようと、かなりドキドキしていましたが、ハイシーズンでなければ、おそらくどこかしらに泊まることはできると思います。

それは、上記②のホステルやモーテルの多さによります。今回の滞在中、私は初めてこのような宿泊先を使うことになったのですが、私が滞在したところは、どこも評判の良いところでしたが、それでもNO VACANCYサインを見たことは少なく、また、私が滞在していないところでも、主に郊外の車道沿いで連日VACANCYの札をかかげているところをかなり目にしたからです。そして、私が滞在していたところでは、おそらくバカンスやワーキングホリデーなどでわりと長めに泊まっていた人たちが「もうちょっと長くステイしようかな」と連泊を申し込んだり、当日飛み込みで「今日あいてますか?」などと言ってくるなどという光景が度々ありました。

もしかしたら、ヨーロッパでも(私が知らないだけで)このようなことはあるのかもしれませんが、ニュージーランドでは、ホステルやモーテルなどを活用して、自分のペースで旅をしながら宿泊先も探す、などというスタイルの人が一定数いて、それが成り立つような受け入れ先も多いのかな、という印象を受けました。


・スーパー

ニュージーランドの大手スーパーには、PAK'nSAVEやCOUNTDOWNなどがあります。ヨーロッパに比べて営業時間は長めなので、日本と同じような感覚で(むしろ営業縮小傾向にある日本のスーパーより便利に)活用することができます。店舗により多少差はあるのかもしれませんが、クライストチャーチの車道沿いのものは夜は23時まで営業していました。ただ、イースター時期にはきっちりお休みがあります。Good Fridayと日曜日は営業しないので、その前日は買い溜めをする人々で大賑わいでした。笑

COUNTDOWNは、メンバーカードを持っていないと割引にならない商品も多いので、旅行者にとってより活用しやすいのはPAK'nSAVEになると思います。

レジ袋は有料だったと思うので、お金をかけたくない人は持参することをおすすめします。


-----

まずは、こんな感じでしょうか。他にも思い出すことがあったら追記するかもしれません。あと、細かいことは現地での個々の話にからめて書こうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?