みかんの皮→乾燥させると陳皮(生薬)になります

今日は冬至ですが、柚子がなくても、柑橘類の皮を使ってお風呂タイムをさわやかにするのはいかがでしょう?

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冬になると消費量が増えるみかんですが、その皮が、実は漢方薬になるものだというのはご存知ですか?

みかんの皮を乾燥させたものは「陳皮」と呼ばれています。陳皮は漢方薬の原料のひとつで、中国では、マンダリンオレンジの皮を陰干しにして一年以上経過したものを生薬として使っているそうです。

(日本の場合は少し品種が違うのですが、日本薬局方では、ウンシュウミカン又はマンダリンオレンジの成熟した果皮干したものを「陳皮」と定義しています。一方、未成熟の青い皮を干したものは「青皮」と呼ばれています。)

日本において、陳皮は七味唐辛子の材料としてよく使われており、例えば、浅草の七味屋やげん堀さんのサイトでも、材料説明の部分で以下のような紹介があります。「温州みかんの成熟した果実の皮を乾燥させた生薬で、古い皮ほど効能が高い。 主成分はリモネンを主成分とする精油で、他にフラボノイド配糖体、ペクチンなども含まれます。漢方処方薬として、利尿剤、咳止めとして重用され、芳香性健胃消化薬、鎮咳去痰薬、及びその他の処方に高頻度で配合されます。 」

なかなか良さそうですね!

ただ、私は素人が食用にするものの加工を行って、何か問題が出たりするのが怖いので、基本的に自分がするのは口に入れるものにはしません。(陳皮のことでいえば、残留農薬やワックスなどの問題もありますし)

では、どうするかというと、入浴剤代わりにするのです。

みかんを食べるときに剥いた皮を軽く洗って乾燥させ、カラカラになったものを、これまた捨ててしまうTシャツなどを切って作った布きれに置き、まとめ、輪ゴムなどで止めてサシェ状にしたものを湯船に浮かべればOK。

お湯に成分が溶け出るだけでなく、湯気や蒸気と共に漂う柑橘系のさわやかな香りでリラックスできます。(ちなみに、みかんだけでなく、すだちや柚子などの皮を乾燥させたものも同じように使えます。)

そして、入浴後はサシェを開いて使い終わった皮は堆肥化してしまいましょう。そうすれば見事にゴミゼロです!

ただ捨てて燃やしてしまうだけでは、(水分が多いため)燃焼効率も悪く環境負荷になるだけのみかんの皮ですが、有効活用して土に還すことができます。そのほうがみかんにとっても嬉しいはず???

・・・みかんの気持ちはわかりませんが、生ごみ減量化の情報と絡めて書いてみました。

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