プーチンPシリーズの好きなとこ

 吐かせてください!
 あと下記画像とか参考にしてください。しかしあくまで1患者の推測にすぎません。


①構造がややこしい

プーチンPシリーズって本当に推測ばかりで危ういんですよね
推測の上にさらに推測を重ねた先での結論を救いと呼べるのか?わからない

 発端となった事件「少年兵の殺し合い」はプーチンPワールドにおいて実際にあったことだけど、当事者が全員死んでいる。
そんな状態で目撃者が当事者達をデータ化したというのは、もはやナマモノの二次創作じゃないですか。それも関係者が生きているから問題になっちゃうやつ。
 ナマモノ二次創作のデータには改竄が加えられさらに拡散…って三次創作だしもう原作行方不明だよ。その上、拡散力の問題で、世の中の人間には三次創作が原作だと勘違いされている状態になる。大惨事か?
 でもこのもう一段階先があって、私たちは「三次創作の作者が三次創作に夢主を投入することでナマモノ二次創作の作者を救済しようとする」物語をみせられていて…何…?意味が…
 なお夢主投入時点で登場人物たちが自由意思を持って各自勝手に動き出している。

 上記こそが「プーチンPシリーズ」ですけど、これは「ボーカロイドをテーマにした二次創作」と銘打たれ、物語的には一次創作。何?
 考えれば考えるほど、どこまで本当でどこまで信じていいのか全然わからない。わからない…何も…創られたものたちが意思を持って動いてるって言ったって、その意思も第三者による創作で…?それは事件当事者達そのものではない…。のか…?ていうか創作の最初の動機が「救いのため」って厄介オタクか~い!重いんだよな
 プーリンたちは互いに恋したり愛したりしていて、それはどうしようもなく尊いことで、ほんとのほんとにただ「事実」であってほしい…いや事実なんだよ…事実…そうたとえデータであっても…ボーカロイド懐古のオタクだろしっかりしろ俺が信じるんだよ

(いちおう説明)
原      作=現実に起きた「少年兵の殺し合い」
ナマモノ二次創作=エレナ(プールカ)が作った最初のウイルス
三 次  創 作=テッパンノフによる「世界で一番無垢なマシンガン」
夢      主=初音ミク
夢主投入三次創作=プーチンPシリーズ(二次創作であり一次創作)


②ちゃんと話してから動け

 言葉が足りなければ悲劇に傾く。
 言葉の不足や、「言葉がなくても通じるんだ…」とか「君も僕と同じ気持ちのはずだ!」とか、自分勝手に心を決めつけた場合は悪いことが起きる。そこが好き(大好き)

 イリーナが「同胞に変わってほしい」と願ったのを言語化して伝えた描写はなく、同胞も「イリーナのように自分が変われるわけない」と切り捨てて殺し合いが起きたし。イリーナは犬のことどれだけ大切か言ったのかな…本当に一緒に歩みたかったのは同胞だって言ったのかな…会話したとしても分かり合えなかった可能性高いけど、殺し合いまでは起きなかったんじゃ…
 プーレンが「君もこんな世界嫌だよね?」と、勝手に同じ気持ちだと思い込んで起こした行動は真っ向から拒絶されてしまうし。私はそんなこと思ってない、と。でもここはプーリンがちゃんと言葉にして歌うことで殴り返したから大丈夫だったね。プーレンは最初耳を塞いでいたけれど…なんとかなってよかった…
 何よりテッパンノフ。「ロシア語じゃなく音楽勉強してよかった」「日本語がわからない君が日本語で作った僕の曲を聴いてたなんて運命だ」「これから未来が続いていくんだ」って泣いてる向かいの席でエレナは「なんでこいつ泣いてるの?」と何もわかっていないあの構図。言葉通じないからね。でも曲の作者がテッパンノフだってすら伝えられないまま自殺させてしまうってお前…第一この感情もミクが推測し歌ったものだけど、大号泣してるってことはだいたい合っていたのでは?音楽やらないでロシア語やってちゃんと気持ち伝えてたらルート変わってたのでは!?テッパンノフ!エレナに好きだから助けたってちゃんと言ったか!?もしかして言ってない!?言えないだろうな~~!!

 でも逆に、誰かの感情が別の誰かの心を動かす形なのがとてもきれいで好き。
 気持ちをちゃんと伝えれば心が動く。手を動かせば何かが変わる。物語的に美しい構図を取っているのが好きです。
 互いのエゴで殴り合ったり、相手の感情を恐れて保守に走ったり、都合の悪いことから目を逸らしていた1部から3部。その先の4部で各々が自分の感情を言語化し歌いきるの美しくないですか?好き

 ていうか一番言葉が足りてないのシリーズそのものだと思うんですけどね…ろくな説明がされない結果、たくさんの患者が考察し新たな事実に発狂し考察し爆散していったのである意味見事に体現してますね…リアラーイズ!

※ ちなみに言葉が足りて一歩踏み出しても死にます

③リスナーって誰?

 いやほんと歌詞中のリスナーって誰ですか?ここ謎すぎて本当に謎じゃないですか?
 それで考えたんですけど、リスナーって俺らじゃないよね?とても基本的なこと過ぎるけど、どう考えても俺らのことじゃなくない?
 異世界の俺らだよね?俺たちは動画を通じて異世界トリップしている

・動画の登場人物たちは「動画の視聴者=リスナー」の存在を認知している。
・しかし互いに意思疎通を行うことはできない。
・創作物として画面の向こうへ届ければ届く。逆も然り、彼らはボーカロイドなので歌であればこちらに届く。

 ボーカロイドがボーカロイド自身の歌を歌っているとき、歌詞の「マスター」はダイレクトに視聴者のことと成り得る…と思うし、プーチンPシリーズで言う「リスナー」も同じだとずっと思っていたんですけど。いやまずみんなどう思ってたんだろう…患者…有識者の患者…どこ…

 登場人物たちが歌っている「リスナー」は「異世界=プーチンPワールドにいるリスナー」であって、「プーチンPシリーズを視聴している神の視点を持てるリスナー」ではない、文字通り「リスナー」という登場人物で、つまり異世界の俺ら。
 だからボーカロイドイメージソング基準でなくて、アイドルをプロデュースするゲームでアイドルが呼ぶ「プロデューサー!(画面の向こうにいる)」みたいな、プレイヤーキャラクターに近いもので。

 異世界のリスナーは、エレナやテッパンノフ=プーチンPワールドにおける神の視点を要する登場人物の存在は知らず、「有名なインターネットウイルス“世界で一番無垢なマシンガン”をテーマにした二次創作で、ボーカロイドを使用した楽曲群」として各曲を聴いているとしたら…アツい…
 同じ楽曲でも全く意味が違って…彼らは真の意味でボーカロイドの自己意思により「リスナー」と呼び掛けられるSF体験をしている…している…!
 こちらの世界には“世界で一番無垢なマシンガン”は存在しないけど、こちらでいうトロイの木馬みたいな感じで向こうに在り、インターネットミームと化していたら…エモ…(エモいって言っちゃった)

 前にTwitterでシンゴジ実況って言うコンテンツがあって「映画の経過時刻に合わせ、世界の1人物に成りきってツイートする」ものだったんですけど、それにものすごく近いものを感じていて、それを何も言われずやらされてた感というか…「そのときその瞬間その世界の自分だったらどう思うか」を表現し、何か「つながる」瞬間があって、応援上映も近いかな!?俺らじゃないけど我々!まごうことなき私たち!

 こちらの感情の数だけ、向こうにも同じ数の感情がある
 「忘れられたくない」と歌ったプーリンに「忘れないよ」と打った私のコメントは向こうの動画にも流れているはずで、胸を震わせた誰かがいる。異なる世界で同じものを見ている誰かがいる。
 エモい以外の語彙がほしいんだけど、エモいと言ってしまう…

 最近もう当たり前になった概念のような気がするけど、あのシリーズ2007年開始2012年完結で。完結後に触れた刀剣乱舞とかアンダーテールみたいな、境の揺らぐコンテンツで「プーチンPシリーズもこういう構造だったのでは…?」って仮定を持って考えて…遅…いや早かったのか…?わからない…何もわからない…
 そもそもシリーズのファンの呼称は「患者」だった。完!


言いたいこと大体言ったのでスッキリしました!やったー!これで令和にいけるかな!おやすみなさい!