愛のうたのこと


愛とひとくちに言ってもいろいろあって、親愛だったり恋愛だったり、愛憎だったりするわけですが、ただ「愛」と聞いて真っ先に浮かぶもの。

わたしはThanks Giving Daysという曲のことを思い出します。 


2014年に「愛とボカロ曲ー1人1曲 」というハッシュタグで遊んだときも、この曲、TGD(略称)を紹介しました。
ピアノとミクさんだけなのに、果てしなくて、美しくて、とても良い曲です。

「ずっとあなたが僕を呼ぶ」というフレーズが曲中にあるのですが、2014年当時のわたしのツイートが下記になります。


“ひとがいちばん最初に忘れるのは声”って、どこからきたのやら、覚えていないけどよく見かけるやつですね。
でも実際、声って思い出しづらいと感じます。

忘れやすいはずのものすらぜんぶ持っていく、あなたをぜんぶ覚えている。それを「愛」と言わずしてなんと呼びましょうか。
そういう意味のツイートでした。そして、少し進んだ今の話。

話し声は思い出せなくても、歌声なら思い出せるなと気付いたのは割と最近のことです。少なくともわたしはそうです。
音になった声なら、音楽として呼び起こせるのではないか。もしそうだとして、声と音の境はどこにあるのか?それは正直ちょっとわかんないんですけど…(考えるの楽しいです)
集中して聴くというのもあるんでしょうが、歌声は残る。結論ありきでそんなことを考えていたとき、マジカルミライ2019の楽曲コンテストに投稿されていたとある曲を聴きました。傘村トータさんのLIFEって曲です。

良い曲なので、やたら話題になってましたね。

知ってるか?
人の記憶で一番最初に忘れられるのは
声なんだって
そんなの嫌だよ
君は覚えててね

こっちも忘れたくないぞ

忘れたくないから、歌ってほしいと思いました。

音楽として残ったならきっと忘れないから。VOCALOIDに限らず、なんでも。音楽になれば残ると思います。残ってほしい、忘れたくないです、だれかの声がたくさん残って、声の発信源がなくなった先でも、それを音として好きとか嫌いとか言えたらいいのに。そうしてずっと残ったらいい。

TGDのように、LIFEのように、誰しもが覚えていられるわけではないのだから。むずかしいですね。


感謝の伴う「愛」が好きです。
愛の種類がなんであれ、ありがとうが一緒にあると嬉しい気持ちになります。愛のうたってテーマで曲を挙げるなら、感謝とか祝福の愛が良い。

中でも特に、あなたと出会えて良かったとか。
尊い感情を描いた音楽に、こんな愛が溢れる曲と出会えて良かった、って言いたいです。

呼ぶ声は聴こえなくても歌声なら受け取れます。

ミクさん、これからもずっと歌っていこうな 。