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2017年12月 富士山のまわりを鉄道でぐるっと一周

今回は2017年12月に青春18きっぷ(多分)を使用し、日帰りで富士山のまわりを鉄道でぐるっと一周した時の旅の記録です。
この年は秋に資格試験を受けたため、鉄道一人旅をするのは夏以来となりました。

東海道線と御殿場線で西へ

まずは横浜駅より東海道本線で西へ向かいます。
名古屋や大阪など、遠くへ行くなら熱海経由になりますが、今回は富士より西には行かないので、国府津から昔の東海道本線である御殿場線経由で行くことにしました。

御殿場線は戦時中に鉄の供出目的で線路を剝がされてしまったため、現在は単線の路線となっていますが、レンガ造りの橋脚が残っているなど、至る所にかつての大幹線の雰囲気を残しています。

国府津で御殿場線に乗り換え

御殿場行の列車はオールロングシートでしたので、沿線の風景は撮影できませんでした。313系の乗り心地は最高なのですが、車種によって当たり外れがあるのは少し残念です。

御殿場で乗り換えた列車はセミクロスシート車でしたが、結構な混雑で座れなかった記憶があります。

沼津で東海道本線に戻り岳南鉄道の始発駅・吉原まで乗車しました。

岳南電車に乗車

全駅から富士山を望むことができ、工場夜景が有名な岳南電車は、路線距離が9.2㎞の短い鉄道です。開業は意外にも戦後で、富士山の豊富な湧き水を利用した製紙工場の貨物輸送が盛んにおこなわれていたそうです。
東海道本線の吉原駅は宿場町のあった市街地からはかなり離れていたため、
それらを結ぶ目的もありました。

吉原駅に入線してきた車両は元京王井の頭線の車両。
クリスマスラッピングされた1両編成のかわいい電車です。

元京王3000系の中間車に運転台をつけた7000形車両
車内も手作り感溢れるラッピングでした

列車は20分ほどで終点岳南江尾駅に到着しました。
東海道新幹線のすぐ近くにある駅のため、東海道新幹線から岳南江尾駅に停車している電車が見ることができれば成功とする「岳南チャレンジ」なるイベントがあります。

岳南江尾駅舎
おはよう!
新幹線に乗っている人は岳南チャレンジ成功ですね

折り返し電車に乗車します。今回は後面展望を確保しました。
富士山や工場など車窓からの景色を楽しめました。

この年の富士山は雪が少なかった?
岳南富士岡駅は貨物輸送時代に使われた電気機関車が保存されています
東海道線のホームから撮影

特急ふじかわ号で身延へ

吉原で東海道本線に戻り富士に向かいます。
富士から身延線に乗り換えて向かうは日蓮宗の総本山「身延山久遠寺」です。
時間の都合上、富士からは特急に課金します。青春18きっぷは乗車券と特急券を購入すれば特急に乗ることができます!

373系 ワイドビューふじかわ号

特急ふじかわ号は静岡と甲府を結ぶ特急です。静岡から東海道線経由でやってきた列車は富士駅でスイッチバックを行い身延線へ入ります。
表定速度が遅いことから鈍足特急などと呼ばれてしまっていますが、前身が私鉄である身延線の地形も厳しく線形は悪いので、スピードが出ないのは仕方ないと乗っていて思いました。

富士宮を通る身延線は富士山がとてもよく見えます

山梨県に入ると富士川の東側を列車は進みますが、進行方向右側に座ってしまっため、富士川の景色を楽しむことはできませんでした。富士山と富士川のどっちをとるか悩む路線です。

富士駅から50分ほどで身延駅に到着しました。

身延山久遠寺

身延駅からバスに乗り、久遠寺の門前へ到着しました。
鎌倉時代に日蓮上人が身延へ入る前から修験道する山の一つであったそうで、日蓮宗では珍しい山岳修行の形態を残している寺になるそうです。

永平寺の門前に少し雰囲気が似ている久遠寺の門前町
三門
菩提梯ぼだいていと呼ばれる本堂へ続く287段の階段
一通り参拝しました
時間の都合上ロープウェイで山頂に行くことはできませんでした

年々参拝客は減っているそうですが、菩提梯を走って登る(修行走)イベントを行うなど、若い世代の観光客を増やそうと頑張っているそうです。

バスで身延駅に戻りお土産屋に入ると「お疲れ様でした」(確か)と声をかけてもらった記憶があります。身延駅の周辺の他の場所でも同じように声をかけてもらったので、参拝客と思しき観光客にはこのような声かけをされているのかもしれません。とてもいい文化だと思います。
(お饅頭を買ったと思います)

富士川の流れ
「ワイドビュー」の愛称が無くなってしまったためか、看板は取り外されてしまったようです。

身延駅からは普通列車甲府行に乗車し、中央本線経由で帰京しました。

身延線も中央本線もボックスシートに座れましたが、中央本線211系の窓から入る隙間風が寒かった記憶があります。冬の乗り鉄は国鉄車よりJR車の方がいいですね。

セミクロスシートの313系

今回も読んでいただきありがとうございました。

次の旅へつづきます。

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