見出し画像

なぜライターは動画ではなくテキストコンテンツを発信するのか整理してみた

この記事は、ライター Advent Calendar 2022 の8日めです!(運営:ライターギルド bkanks

8日めの今日は、テキストコンテンツの優位性について書いてみます。YouTubeなどの動画やTwitterスペースなどの音声コンテンツが流行するなかで、われわれライターはなぜテキストコンテンツを選んで情報発信しているのでしょうか?

noteというテキストコンテンツを選択して情報発信しているわたしが、整理してみました。

テキストコンテンツは、動画に比べて情報摂取の時間帯効率に優れる

まず結論からです。動画や音声コンテンツに比較したテキストコンテンツの優位性は、「情報摂取の時間対効率」にあります。
かんたんに言えば、テキストコンテンツの方が「知りたい情報をすぐに得られる」わけです。

その理由は、「拾い読みできる」というテキストコンテンツの特性にあります。動画や音声とちがって好きなところから読み始められますし、途中をすっ飛ばして結論だけ読むこともカンタンです。テキストコンテンツは必要な情報だけを拾い読みできるので、知りたい情報を得るスピードが速いのです。

例えば、「良い文章の書き方」という内容のコンテンツがテキストと動画でそれぞれあったとします。内容はどちらも同じです。

テキストコンテンツでは、記事の全体像を眺めて、「目次」「見出し」「太字」の情報を拾えば、ざっと1分くらいで記事の大意をつかめるでしょう。そのうえで気になった段落だけを詳しく読むこともできますね。

一方で、同じ情報を動画視聴で摂取しようとすると、動画をすべて視聴する必要があります。
動画では、全体を短い時間で把握することがテキストコンテンツに比べて難しく、どのタイミングで知りたい情報が出てくるかが分からないので、10分の動画なら10分視聴し続ける必要があるのです。

ちきりんさんも、以前似たようなことを Twitter で発信していましたね。

そう。情報摂取の生産性(=効率)はテキストのほうが高いんです。

知りたい情報が明確なときほどテキストコンテンツの優位性が際立つ

「情報摂取の時間対効率」は、知りたい情報が明確なときほどテキストコンテンツのほうが有利です。

例えば、「良い文章の書き方」のうち、「タイトルのつけ方」だけ知りたいとき。テキストコンテンツであれば、目次や見出しから目当ての箇所を簡単に見つけられます。拾い読みが簡単ですね。

一方で、動画や音声コンテンツの場合は、拾い読み(拾い聴き?)がなかなかにむずかしいです。目当ての箇所まで早送りしようとして、早送りしすぎちゃった、なんて経験誰しもありますよね。

このように、「目当ての箇所を見つけやすく拾い読みしやすい」点で、テキストコンテンツは動画や音声コンテンツよりも優位に立っています。

逆にいえば、動画コンテンツを作成する際はこの特性を理解しておくといいかもしれません。「目次やタイムスタンプをつける」「動画冒頭で全体像を話す」などを行えば、情報摂取の時間対効率が低い弱点を補えそうですね。

動画コンテンツは「ながら情報摂取」に優れる

では逆に、テキストコンテンツに比較した動画や音声コンテンツの優位性を考えてみましょう。
すぐに思いつくのは、「ながら情報摂取」に優れることです。

目と手を常に使わないと読み進められないテキストコンテンツに比較して、動画や音声コンテンツは「目」と「耳」だけで情報摂取が可能です。場合によっては「目」すら不要でしょう。

そのため、仕事や家事など別の作業をしながら情報摂取をする、「ながら情報摂取」に優れているといえそうです。
動画コンテンツをつくるときには「ながら情報摂取」を意識するといいのかなー、と思います。

読みにくいテキストコンテンツは敬遠されてしまうかも

まとめです。
動画や音声コンテンツに比較したテキストコンテンツの優位性は、「情報摂取の時間対効率」つまりは、「知りたい情報をすばやく得られる」点にあることを述べてきました。

noteなどのテキストで情報発信をする際には、この「情報摂取の時間帯効率」を意識したコンテンツにする必要があります。
テキストコンテンツのメリットである「知りたい情報をすばやく得られる」に欠けたコンテンツは、厳しい言い方をすると、「わざわざテキストで読む必要がない」ものとして敬遠されてしまうからです。

動画や音声コンテンツが流行するいま、「知りたい情報をすばやく得られる」テキストコンテンツをつくる。つまりは「読みやすい」コンテンツにすることが、これまで以上に求められていると思うのです。


以上、テキストコンテンツと動画コンテンツの特性を整理してきました。テキストコンテンツ・動画コンテンツそれぞれの特性を把握することが、最適なコンテンツづくりに近づきそうですね。

(この記事のまとめ)
【テキストコンテンツの特性】

・情報摂取の時間対効率に優れる
・特性を活かして、読みやすく全体像を把握しやすい設計にする必要がある
【動画・音声コンテンツの特性】
・ながら情報摂取に優れる
・情報摂取の時間対効率の低さを補うためには工夫が必要
【結論】
・テキストコンテンツで発信するなら、知りたい情報をすばやく得られるようにしないと敬遠されてしまうかも

テキストコンテンツの優位性である、「情報摂取の時間対効率の高さ」を活かせるよう、読みやすいコンテンツづくりをこれからもがんばります。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
ライター Advent Calendar 明日以降もお楽しみに!

サポートしていただけるとわたしの次のお昼ご飯に温泉玉子をトッピングすることができます!