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【番外編】2023年 横浜DeNAベイスターズ 戦力外選手考察

こんばんは。なべマガジンです。

もう今シーズンも残り1試合を残して、終了となります。
あっという間でしたね、本当に。
最終戦に勝って、ハマスタでCS開催ができるように
最後まで全力で応援していきましょう!

本日の本題は、こちら。
2023年 横浜DeNAベイスターズの戦力外に思うこと。
昨年までは、予想記事を毎年掲載しておりましたが、
今年からは、この様な書き方に変更します。

毎年、注意書きを記載しており、
特に指摘を受けた訳ではございませんが、
昨今、選手の誹謗中傷などの問題もあり、
読む方の受け取り方次第では、良くない表現と
思われてしまう可能性もありますので、
結果に対しての球団の考察や選手に対する感謝という形で、
執筆したいと思いますので、ご理解の程、宜しくお願い致します。

※例年記載している注意書きは下記の通りです。

※注意書き(下記)

【まず初めに記載しておきますが、筆者は、プロ野球を心から愛しています。全球団に所属している選手を尊敬し、全ての選手が1軍の舞台で活躍して欲しいと願っています。しかしながら、プロ野球界は、毎年100人前後の選手が退団する厳しい世界なのです。チームが優勝するために、人材を入れ替えることは、どの球団でも他のプロスポーツチームでも同じです。ドラフト会議が開催される以上、やむを得ないことなのです。それをご理解頂ければ幸いです。もちろん、自論のため色んな意見はあると思います。応援している選手も含まれているかもしれません。上記の思いをご理解頂ける方のみお読み頂きますようお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。】


1.戦力外選手

投手 ()内は、今年の年齢を記載

1.田中健二朗(34)背番号46 16年目 2007年ドラフト1位(高ドラ)

トミージョン手術から復活したベテラン左腕として、2022年は47試合に登板し、防御率2.63とブルペンを支えた。今年は同じ中継ぎ左腕の砂田投手がトレードで中日に移籍、エスコバー投手が不調という状況でしたが、石川選手の台頭や、左腕にこだわらない起用方法がパターン化されたこともあり、起用が減少。7月に今季一軍初昇格、9月5日が最後の登板となり、結果的に11試合の登板にとどまり、防御率4.09となりました。しかしながら、投球内容については、それほど悪い印象は無く、ファームでも27試合に登板し、防御率1.37と十分な成績をマークしております。ピークアウトはしているものの、1軍でもまだ通用するのではないかというピッチングをしております。貴重なベテラン左腕ですし、いざという時に心強い存在。できれば他球団で、また復活して欲しいと思います。

常葉菊川高で選抜優勝を果たし、ドラ1で入団した時は、ここまで長くできるか、未知な選手だったと思います。先発として期待されながら、芽が出ず中継ぎに転向し、2015年にブレイク。そのままラミレス監督に重宝され、2016.2017年は60試合以上登板と、フル回転でCS出場・日本シリーズ出場に大きく貢献してくれました。その影響もあり、トミージョン手術から育成契約、そしてまた復活。そして以前よりも力強いボールとなり、得意のカーブだけでなく、スライダーやフォークのキレも素晴らしい投手でした。不調・リハビリ期間が長い投手であったと思いますが、最後の最後までベイスターズに尽くしてくれた選手だと思います。本当にお疲れ様でした!そして、ありがとう。まだ投げられる!そう信じています。

2.平田真吾(34)背番号34 10年目 2013年ドラフト2位

シーズン終盤、ブルペン陣が苦しい状況でも、一軍登板が無かったため、可能性は高いと感じておりました。21年に38試合、22年に47試合と、勝敗の状況関わらず、難しい場面での投球でベイスターズを支えてくれました。ストレートは150キロに満たないものの、元日本代表監督の稲葉氏(現日ハムGM)から絶賛された切れ味抜群のスライダーを武器に、カーブやフォーク、ツーシームと多彩な変化球で打者を打ち取るスタイルは、忘れられません。今季は2軍で29試合防御率2.51と及第点ではございましたが、残念な結果となりました。投げている球も、田中選手同様にピークアウトは感じるものの、ファーム最終戦では、3者連続3球三振に抑える、まだまだ投げられることを証明するピッチングを見せました。

昨今の編成については、過去の実績は考慮されない傾向が続いております。やはり年齢には勝てないのでしょうか。昨年の三上投手の戦力外の時も同じことを思いましたが、ベイスターズの編成において、若返りを図る意識が年々強まっていることが分かります。育成ドラフトで昨年は5人を指名したように、支配下登録枠に余裕をもって、強制的に若い選手を引き上げられる環境を作っているようにも思えますね。3軍も視野に入れているほど、若手の選手層の充実かつ、底上げを図るチームビジョンがはっきりしていることは、良いことだと思います。支配下登録枠70名という制限がある以上、ドラフト会議で若い選手を獲得する以上、32.33歳~結果がでないと戦力外になってしまうここ数年でより厳しい現状も突き付けられる結果となりました。

3.宮國椋丞(31)背番号65 12年目(横浜3年目) 2010年ドラフト2位

巨人を戦力外となり、21年に育成契約からの入団。そして、期限ギリギリでの支配下登録を獲得し、古巣の巨人相手に先発し4年ぶりの勝利を掴んだ日は忘れられないですね。中継ぎ(ロングリリーフ)を中心に、ビハインドゲームの立て直しを担ってくれました。スライダーとシュートで打者を翻弄し、フォークの落ちも良いものがありました。今季は2試合の登板で2試合とも失点しまい、良いイメージが残せず、そのまま2軍での待機、アピールを続けることができず、戦力外となってしまいましたが、ファンから募集された「グーニー」という愛称で親しまれた選手でした。

4.笠原祥太郎(28)背番号47 7年目(横浜1年目) 2016年ドラフト4位

中日から現役ドラフト元年で、初めて横浜に入団した笠原投手。オープン戦で結果を残すと開幕3戦目を任された。しかしながら、3回3失点で早々と降板となり、そのまま2軍へ降格。7月にもう1試合先発するも3回3失点(自責点0)と、2試合とも良い球と悪い球がはっきりしている投球で、四球が多く絡んでしまい、首脳陣の信用を得ることができず、2軍では中継ぎも経験したが、先発同様に結果を残すことができなかった。チェンジアップは球界屈指で、ストレートとの緩急は異次元クラスながら、制球に苦しみ持ち味を発揮できなかった印象だ。中日では開幕投手も任された選手で、ベイスターズでの再起を図ったが、同じく現役ドラフトでソフトバンクから阪神に移籍した大竹投手のようにはならなかった。今永投手がメジャー挑戦の可能性、石田投手がFAを行使する可能性、バウアーの去就も未定である以上、もう1年は残して欲しかったという思いでいます。

5.池谷蒼大(24)背番号53 3年目 2020年ドラフト5位

ルーキーイーヤーから開幕1軍を掴み、5試合連続無失点をマークした変則中継ぎ左腕。ダイナミックなフォームで「えいや!」と投げ込む姿が印象的でした。クイックが苦手で中継ぎながら、1試合3盗塁を許してしまい、2軍降格となってしまった。22年には腕を少し下げたフォームへ変更し、プロ初勝利をマークするも、一軍定着はならず、2軍暮らしが続いた。今季は再度、腕を上げたフォームに変更したものの、2軍でも思うような結果を残すことができず、1軍の昇格が無いまま、早々と戦力外となってしまった。高卒社会人として、伸びしろも期待されての入団となったが、すでに見切られてしまったようだ。支配下指名も社会人からの3年目ということも影響しているのだろう。年々、プロ野球選手が増えているのと同時に退団選手も増えている、本当に厳しい世界だ。

6.加藤大 背番号102 育成3年目 2020年育成ドラフト2位

地元横浜隼人高校から未完の大器として、クローザーを夢みたパワー右腕。150キロを超える剛球とスライダーが武器だったが、コンディション不良に悩まされた3年間だったように思います。思った様な球が投げられず、相当悔しい思いの中での退団となったでしょう。私も将来を嘱望していただけに残念です。寮の食事を毎日のようにX(旧Twitter)で投稿し、人気を呼んだ選手でもありました。選手としてだけでなく、愛くるしいあどけない笑顔が魅力でした。

7.スターリン・コルデロ(25) 育成3年目

201cmの大型右腕としてポテンシャルの高さで入団したものの、ストレートは150キロに満たず、スライダーを中心した変化球も抜け球が目立ち、とにかく四球が絡んだ炎上が多かった。2年目の昨季後半戦に手ごたえを掴んだ投球をみせたものの、今季まで続かず、10試合で防御率19.89 6.1回で21四球と何も言えない結果だった。未だに育成契約の外国人選手については、1人も支配下登録になっておらず、厳しい結果が続いているだけに、ディアス・マルセリーノ選手には期待がかかる。

8.田中俊太(30)背番号38 6年目(横浜3年目) 2017年ドラフト5位

巨人へFA移籍した梶谷選手の人的補償として入団し、盗塁成功率100%の選手として、ベイスターズに足りない貴重な機動力を期待された。機動力とは裏腹に移籍1年目の開幕戦は古巣巨人戦で、スタメン出場するといきなり猛打賞をマークし、6打点をマークするド派手な活躍も、その後は不振で、得意の盗塁もみせる場面が無かった。22年についても、21年同様打率1割台と低調な結果で、内野手は倉本・柴田・森と左打ちでポジションが被ることも多く、打撃・守備・走塁で抜きん出るものをアピールできなかったのは、悔やまれるところだ。今季については移籍後初の1軍昇格無しとなり、2軍暮らしが続くことになった。広島に所属している兄の広輔が復活の兆しをみせただけに、先に戦力外となってしまったのは残念である。

9.東出直也(20)背番号104 育成2年目 2021年育成ドラフト2位

1年目から2軍でスタメン出場を果たすなど、17試合に出場し、今後の成長を期待されたが、突如7月頃、グランドから姿を消し、契約更改も育成選手ながら最後の契約選手になるなど、何かと心配が続いた選手だった。そして今季については、2軍でも出場無しとなり、そのまま戦力外となった。正直ここまで情報が無いと、何があったのかは全く分からないが、フィジカルまたはメンタル面で問題があったと思われます。いずれにしてもまだ20歳。これからの人生はリスタートして良い人生を歩んで欲しいと思います。(昨年退団した田部選手も現在は元気そうですね)

10.大橋武尊(22)背番号105 育成2年目 2021年ドラフト3位

個人的に非常に期待していた選手で残念でならない。銀座中出身で、高校野球部に所属せず、アメリカのIMGアカデミーに留学すると10軍から1軍まで這い上がったハングリー精神をもち、帰国後は、前監督であるラミレス氏の紹介で、茨城アストロプラネッツのトライアウトを受けて入団。独立リーグ1年目で28盗塁をマークし、育成1位指名の村川選手同様に機動力を期待されての入団となった。オープン戦から2打数2安打、二盗・三盗をマークするなど、即支配下登録か?と思わせるほど、アグレッシブな選手で、ベイスターズにいないタイプの選手であったと確信しています。支配下登録はならなかったものの、1年目は2割8分12盗塁と成績を残し、更なる飛躍を目指した今季でしたが、打率.226 11盗塁と成績を落としてしまい、ライバルだった村川選手はファーム盗塁王をマークと、差をつけられてしまった。1軍の外野手層も厚いのが現状で、勝又・村川選手ですら支配下登録にならない状況で、非常に厳しい立ち位置だったことが分かる。しかしながら、1年目のオープン戦後、すぐに支配下登録されていたら・・・と思うと本当に残念でならない。もちろん結果論にはなりますし、どういう成績を残していたかは分かりませんが、「1軍でみたい!」と思わせるプレーを見せてくれた選手だったと思います。ベイスターズでは残念な結果となりましたが、これからの彼の人生も追っていきたいと思います。(もちろん退団した選手全員を追っていきますが、特に注目したいという意味です)

2.総括

戦力外となった全10選手の考察と、筆者の感想となります。
今回の発表に大きなサプライズは無かったものの、上記でも記載したように、改めて思わされたことがあります。

実績・年齢関係なく、編成状況をふまえつつ、若返るスピードが年々早くなっているなと。後もう1年と思う選手が戦力外となるのが、現状なんだなと。

毎年やってくるこの季節。各球団が来年の優勝に向けて動き出します。
出会いもあれば別れもある。今まで現役で頑張ってくれた選手には
本当に感謝しかありません。結果は残念でしたが、最後まで期待をし、
応援させて頂きました。これから入団する選手は、退団する選手の分まで、
頑張って欲しいと思います!!

CS終了後、ドラフト後には第二次戦力外の可能性があります。
現役ドラフトも行われるため、確実に1名以上は球団を去ることになります。これを受け止めて、ベイスターズが良いチームに前進していくことを願いながら、オフシーズンを見守っていきたいと思います。


久しぶりの執筆となりましたが、引退していません!(笑)
また、ドラフト記事なども掲載していきますので、
楽しみにしていてください。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。




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