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舞台

義妹の初舞台を観てきた。
観覧中は私の方が緊張してしまって、客席でずっと手を握りしめてた。
この機会が彼女にとって大きな節目になることがよくわかってたからだし、そこに立ち会える喜びみたいなので胸がいっぱいになったから。
だから、まるで義妹の結婚式に参列するような気持ちで、彼女の舞台を観ていた。

義妹とは私が長野に移住してから、4年ほど同居していた。(私が義実家に住まわせてもらってた)
お互い大変な4年間で、いや、詳しいことはわからないけど、少なくとも私は色んな葛藤を抱えて過ごした4年間だったから、私より若い彼女はそれ以上に世界の事象を受けとり、反応していたんじゃないかと思ってる。
そんな彼女が舞台で力強く唄う姿を観ると、それはやっぱり長年来の友だちの晴れ姿を観たのと同じような感動に包まれるんだった。

私も舞台じゃないけど、表現活動を通して人前に立つ仕事をしているから、わかる。
表現する者にとって、舞台に立つことがどれだけ本質的で、正直な姿かということを。
人生の節目となる受験、就職、結婚式などが、表現者にとっては舞台に立つことだということ。
だから大切な人が何かを表現する時には、その舞台にはできる限り行きたいと思う。
それは彼ら彼女らの結婚式に参列する以上に、大切な場所だと思うから。

そして私自身も、舞台に立って、私の生き方を見せていきたいと改めて思った。身近な人にも、大切な友人にも、まだ知らぬあなたにも。

生きる糧にします