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「新しいことへ挑戦する」より「たえず試してみる」ほうが実践しやすい話。

 最近、Kindle Unlimitedで『仕事は楽しいかね?』という本を読んで、非常に為になった視点がありましたので紹介します。

 本書は『嫌われる勇気』のような対話形式の自己啓発書で、数多くの実業家や政治家にアドバイスを求められるほどの成功者、マックス・エルモアと、35歳のサラリーマンである"私"との対話を通して、仕事や人生の成功法則について教えてくれる1冊です。

 個人的に、物語の中でもっとも影響を受けたのが「たえず試してみる」という視点です。

 多くの自己啓発書では、成長するために重要なこととして「過去の成功にとらわれず、たえず変化を求めて、新しいことにチャレンジしていくこと」とか、「昨日の自分とは違う、新しい自分を常に追い求めていく」といったことが勧められています。

 しかしこうした言葉や行動指針はどこか仰々しく、毎日それを意識しながら過ごすとなると、かなり気負いを感じてしまうという人は私だけではないでしょう。

 心理的なハードルが高いほど、習慣化するのは困難となり、「毎日一つ新しいことをしよう」と決意しても、気づけば「同じことを繰り返す日常」に戻っているというオチは誰もが経験したことがあると思います。

 しかし「試してみる」という言葉には、そうした気負いがありません。

 たとえばいつも行っている牛丼屋に新商品が出ていて、「お、なにこれ美味しそう」と少しでも気になったら、「よし、試してみるか」と頼んでみるように、気軽に取り組めるイメージがあります。

 「迷ったらやったことない方を試してみる」という姿勢が習慣化されれば、「ちょっと高いんだよな、コスパどうかな...今日は節約したほうがいいかな...」など余計なことを考えずに、新しい方を選ぶようになっていきます。これには決断をシンプルにする効果もあります。

なぜ、「試す」ことが重要なのか?

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