見出し画像

精神科病院入院日記(開放病棟)52日目

2020年10月15日

この日の様子
07時30分 朝食、薬2種2錠、つま先立ちして筋トレ
09時10分 検温
09時25分 ナース長とのお話し、これまでのことが整理出来ているか
09時50分 院長の回診
10時00分 OT(作業療法。2Fから1Fに降りて、第二OT室で、椅子を使ったストレッチ
11時30分 点呼、昼食、薬2種2錠。ここでは部屋に居るか点呼がある
12時50分 通路に出てラジオ体操。これも開放病棟から
13時40分 担当医の診察
14時30分~院長らの回診
15時30分 午後の検温。コロナ禍であるため、検温の回数が多い
17時30分 夕食、薬3種3錠

開放病棟に移って1日目。あまり夜更かしせず眠れた模様。
開放病棟はそれまでの閉鎖病棟と違っているところが多く、覚えることが多かった。

この日の日記
・歯医者に行きたいと言っていてもまだ行けていない人が居ることを知る。
開放病棟でも歯の治療が出来ないということは、悪化するだけでなんとも怖い話だと思いました。

・開放病棟でも認知症の方はいて、部屋移動になったのに元の部屋(自分がいる部屋)に布団をしいて眠る人が怖かったです。ナースに見つかり今の部屋へ帰って行きました。

・病棟が移るたびに担当看護師が変わるのですが、最初に入院した病棟のナースが私の担当になりました。知っている人なので安心しました。

・ナース長との話で、「外に出たい」という欲が強くなっていたと自覚しています。外に出たい・退院したいと思っていても「口に出す」のは退院が伸びると聞いていたので我慢しました。

・分からなければナース・職員に聴くこと、と書いてあります。私は声をかけたら悪いと考える節があるのであまり自分から声かけするのは苦手でした。自分でやれることなら自分で済ませたいですし。

・開放病棟は食事の前に点呼がありました。部屋に食事が運ばれてくるからです。東3棟は広間で食べる形式でした。

・15時以外でもお菓子を食べる人が普通にいる。慢性閉鎖病棟でも似たような感じでしたが、開放病棟も入院歴が長い人が多く、「なあなあ」で済ますことが多かったです。

・OTのたびにマスクが必要になる。コロナ禍だったので、OTは違う場所でしますが、そこに移動するのに外来の人が通る場所を使ったりしたのでマスクが必要になりました。

・知らないことを注意されても、病棟移動の洗礼だと思え、と書いてあります。それまでの病棟ではナース・職員が知っていた事情が、病棟移動でリセットされてしまいます。事情の持ち越しがないのです。

・開放病棟は、病棟の北側・公園が見える窓のところに本棚がありました。そこに漫画や雑誌が置いてあり、借りるのも自由なので時間つぶしに良かったです。

・コロナ禍だから、開放病棟の「外に行ける」というアドバンテージがありませんでした。一番ショックな事実でした。

・古い病院なのでエレベーターもエスカレーターも無く、足の悪い人はとても窮屈そうでした。そこで聴いて今も忘れられないのが
「退院したいのに出来ないんじゃ、私は何のために生きているんですか?」とナースに言った身体の不自由な患者さんを見ました。
自分はまだ足も丈夫だけど、身体が不自由だとOTで気分転換も出来ないし、最悪の病院だと思うのは当たり前でしょう。

病棟移動したので覚えることをとにかくメモしました。それだけ必死だということです。

10月15日の日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?