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道路に記された「見えない道」への案内が大好きだ。

道をあるくとき、きょろきょろ下目遣いをしながら歩いてしまう癖があります。

目的はこちら。

※撮影場所:渋谷koeの近く

これは道路の下に眠っている(もしくは眠る予定の)「地下管路」を表した記号だそうです。工事業者の方々が工事をする際に、何が埋まってるのか把握するために書くらしい。

SF小説,映画が大好きな私。「ある日、壁に謎の落書きがされているのを発見、それ以降街の住民がつぎつぎと失踪し〜」とか「不可解な現象に遭遇し、それを解明するために仲間が立ち上がった〜」とか、"違和感に気づいてしまった瞬間、それはすでに異空間に吸い込まれてる"ような物語にうずうずするのですが、この「見えない道しるべ」がまさに近しい感覚。

秘密の暗号に気づいてしまったような気分で、すっかり夢中になってた。

よく見る記号は、「E=Electric(電気)」「W=Water(水道管)」「D=Drain(下水道かな?)」「T=Telephone(電話線)」が多く、さきほどの道路写真を見ると、電話線や下水管があることが分かります。(「PE」はおそらくポリエチレン管のことだと思う)。

そして正確な表記ルールが定められているわけではなく、書く工事業者によって表現の個性が出ているのです。それがまたたまらない...。

このnote誰に需要あるんだ...?と思いながら綴っていますが、せっかくなので、個性あふれる「道しるべ」をいくつか紹介します。

渋谷の街は「道しるべ」のホットスポット

渋谷の街はそこらじゅう工事をしているので、「道しるべ」をたくさん見つけることができます。複雑な地下管路を描いていることも多く、個性的なものが多くて楽しい。見えない道しるべを探してみたいなという人は、渋谷がお薦めです!

上塗りされている。なんか可愛くて撮っちゃった。

ハテナって書いちゃう

工事って過去に工事担当したところとは異なる業者が工事を請け負うことも多いらしく。なんの管が埋まっているのか分からない場合もあるそう。そういうときは、素直に「分からない。なんだこれ」と示すっぽい。

たとえば、これ。「?」が2つもある。

これも。明朝体のような書体で「不明」と書かれた道しるべを発見。不明って書かれると、「え、なに...ここに何が埋まってるの...」てハラハラしちゃう。

Twitterで聞いても分からなかった「B」

5月初旬、ゴールデンウィーク中に見つけたこちら。

「B」が何を表してるのか分からず、思わずTwitterで聞きました。

複数人に有力な情報をリプライ頂いたのですが、謎は解けないまま。おそらく、国土交通省が推進している「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」ではないかというご意見が真相に近いかもしれない。Dの代わりにBなのかな。専門家の方がいらっしゃったらご教示ください!

文字がでかい

こちらは、「NTT MH -15」と、道のまんなかに大きく書かれた道しるべ。マンホールよりも一回り大きいくらいだったかな。「文字でかっ!」て思わず1人で突っ込んだ。

ダンジョン迷路じゃん

撮影アングルが悪くて見にくいのですが、いろんな道しるべがたくさん書いてある〜!「斜」とか「雨」とか謎な記号多い。

他にも、「斜右」としか書かれてなかったり、数字だけだったり。シンプルすぎて解読できない記号もしばしば。

たまにこういうのに出会うから、道路だいすき。

下目遣いで歩いていると、ゴールに着いた。やった〜。

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