久しぶりのnoteです。

つい先日、「SNSで夢を叶える」を出版された菅本裕子（ゆうこす）さん・noteを更新する度にバズっている最所あさみさんとご一緒して、「インフルエンサー」「これからのSNS」についてお話してきました。

最所さんの完璧すぎる司会進行と、ゆうこすさんの的確な表現で鋭く切り込む発言のおかげで私も気持ちよく会話ができました。本当に楽しかった…。

本イベントについてはkakeru記事で後日公開予定ですので、お楽しみに。

このnoteでは、イベント内で発言した「提案できるインフルエンサー」について、深く語らせてもらおうと思います。

インフルエンサーへの依頼内容を間違えた話

企業がインフルエンサーに商品を提供し、SNSでそれを紹介してもらうPR手法は今や当たり前になっていますよね。「商品を写真に撮ってほしい／SNSで◯◯を投稿してほしい」という連絡をもらったことある人、多いのでは？

1年ほど前、とあるPR案件でこのような依頼をインフルエンサーにしたことがあります。

「◯◯企業の方がぜひあなたに△△という商品をSNSで紹介してほしいそうです！△△商品を送るので、写真に撮ってInstagramに投稿してくれませんか？」

インフルエンス力のあるみなさんに依頼したので、リーチ数（≒フォロワー数）はもちろん満足のいくものでした。しかしながら、インフルエンサーが普段投稿しているエンゲージメント（いいね、コメント）数と比較すると、PR投稿は圧倒的にエンゲージメントが低かったのです。

なんでだろう？と投稿を見てすぐに気づきました。PR投稿にはその人らしい個性が表現されていなかったのです。

この結果を見て、「ああ、依頼の内容ミスったな」と深く反省しました。

インフルエンサーへ依頼したいことは、あなたらしい表現で伝えてほしいということ

私が依頼した内容は以下。

①商品を写真に撮ってほしい
②SNSに投稿してほしい

ここに重要な依頼が抜けていました。

商品を使ってみて感じたことをいつものように、あなたの言葉やビジュアルで表現してほしい

えとみほさんもnoteで書かれていましたが、インフルエンサーのフォロワーが本人に求めていることは、その人が体験したコト・モノに対する率直な感想・意見です。

私たちが依頼したかったのは「撮影・投稿」ではなく、「感想・表現」でした。

イベントで出たゆうこすさんのPR体験話がまさに良い例。

この案件以降、依頼内容の書き方や使う表現に細かく気を配るようになりました。企業の思いが伝わるように、なぜあなたに依頼したのかが伝わるように。

代理店の仕事とは

代理店の仕事は、「企業がインフルエンサーに伝えてほしいこと」と「インフルエンサーがフォロワーに伝えたいこと」のバランスを調整することだと考えています。

企業側のSNSリテラシーはまだまだ追いついていません。マスメディアとインフルエンサーは同じものと勘違いして、投稿の条件をガチガチに固めようとする企業も少なくありません。インフルエンサーが投稿した写真加工やテキスト表現が気に食わない、と再投稿を要請する企業もいます。

これらの依頼をそのままインフルエンサーに伝えてしまうと、さきほどのような誰も幸せにならないPR案件が成立してしまいます。

そうならないためにも、代理店は企業に物申す姿勢を時には見せないといけないし、インフルエンサーがいつものチカラを発揮できるような環境を作ってあげなければいけないですね。

これは理想論であってどれだけ難しいことか分かっていますが、SNS市場をスケールさせるために挑戦しなければいけない課題です。

インフルエンサーにはどんどん提案してほしい

私たち代理店（＋企業）は、インフルエンサーのみなさんに本領を発揮してほしいんです。

でも、知らず知らずのうちにみなさんの個性（強み）を潰している可能性が大いにあります。

企業や代理店側の多くの人はSNSを普段使いしておらず、Instagram含めSNSを十分に理解していません。そうした背景があり、依頼した内容（たとえば必須ハッシュタグや構図の指定）がどれだけイケてないかを気づいてないケースがあります。そう、ただそれが素で分かっていないだけなんです…。

インフルエンサーのみなさん、自信を持ってどんどん提案してください！

そうしてくださると、私たちは助かります。その提案で「インフルエンサーがフォロワーに伝えたいこと」や「インフルエンサーのこだわり（ゆずれないポイント）」が（少しかもしれませんが）理解できます。

PR案件を成功させたい（フォロワーに喜んでもらいたい）という思いは一緒のはずなので、みんなが幸せになれる案件を作っていきましょう。

これから、提案できるインフルエンサーが増えますように。

以上です！

これからもSNSの世界が豊かに広がりますように。

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