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駅歩きしてみた。JR因美線知和駅→美作加茂駅

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 こんにちは!ここはJR因美線の知和駅。因美線の中でも秘境駅として知られるこの駅。智頭から津山方面の電車に30分ほど乗ると到着します。
 昔は午前に1本も電車が来ないのんびり駅だったようで・・・今では朝にも1,2本止まるようになったものの一部電車は通過してしまうという有様・・・。

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 知和駅の魅力は、数少ない木造駅舎。中を見渡す限りは、阿部昭二年の開業から90年間も経ったとは思えない感じが。さすがに経年の跡はあるとはいえ、まだまだ駅舎としては役割を果たし続ける!そんな感じがしました。

 さて、そんな知和駅に降りてみようと思い立ったのは鳥取から若桜鉄道を一通り乗って郡家に戻ってきたとき。この日は一気に津山から津山線にも乗って最終的には岡山まで移動する予定でした。
 ただ、少し時間に余裕もあったし、このまま郡家→智頭→津山と乗ると津山線では快速に乗ることになりそうで、せっかくなら普通電車で行ってみたいなぁとも思い、知和駅で一度降りる余裕ができました。

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 17:04に津山方面の電車で知和駅に到着。おお、秘境駅チックだぁ!
 ただ、ローカル駅に降りたら1時間、いやそれ以上、次の電車を待たないといけないのが宿命ですが、どうやら智頭方面に戻ろうと思えば17:15発の電車で一度智頭に戻れるようだ!(なお、秋の乗り放題きっぷを使用しています)
 ・・・しかし、一通り駅舎や駅名標を撮って現地の駅ノートを読んでいたらあっという間に電車が。「ちょまって、駅ノートに書いてないし、まだ読みたいんよぉ・・・」

そうだ、歩けばいいんだ!
※真似しないでください

待ち時間で次の駅まで歩いてみよう

 前回の東総社駅→総社駅の駅歩き記事、見てくださった方ありがとうございました。岡山出身の方に色々と反応もらえて嬉しかったです。

 さて、駅歩きは時間のある時に是非!とこの前書きましたが、秘境駅でよほど時間があるなら、次の駅まで歩いてみるのも手です。ただし、季節や道路状況にもよりますけどね・・・。

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 例えば、18きっぷを使って奥津軽いまべつ駅で降りた時。乗り換えの津軽二股駅の時刻表を確認したら青森方面が2時間30分待ち、一度三厩まで行ってみるにも1時間40分待ち。確かに道の駅っぽい建物あったけど時間ありすぎやろ。
 ってことで三厩方面まで歩いてみたら、三厩の1駅手前の津軽浜名駅まで歩くことができました。夏だったとはいえ、東北だったのでそこまで暑くはなかったです。三厩まで乗ってそのまま青森へ。

 確かに疲れますが、ずっと同じところにとどまっているよりは歩いていろいろな風景を見るのも時間の有効な使い方かもしれません。運動にもなりますし。
 後、個人的には駅舎や駅名標を撮るのも好きなので、よっぽど遠くなければ、行けるところまで歩いてみる意欲があります(^^)

 とりあえず、津軽線ウォーキングの記事も時間があったら書こうかなと・・・。

知和駅から美作加茂駅へ。

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 話を戻しまして、結局智頭に戻れる電車を見送りました。駅名標も撮れてるし、那岐駅に戻る間に結構長い時間圏外になるしでそれをもう1往復となるとなぁ。
 ちなみに、駅ノートを見てみると、こんなイラストが。

「知和~っす!!三河屋で~す」

 センスの塊やん。後どうやら何か知和駅はアニメと関係がある?みたいですがアニメは日常で止まってるのでよくわからないです・・・。

 さて、知和駅に次に来る津山方面は1時間10分くらい後の18:32の津山行き。別にこのまま知和駅で待ってるのもありですが、もうすぐ暗くなるしそこでとどまり続けるよりはちょっと歩いておきたいなあ・・・。
 ってことで、知和駅の次の美作加茂駅へ歩いてみることにしました。ちなみに、特に下調べもしていないので、美作加茂駅がどんな駅なのかは知りません。

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 距離としては50分程度。個人的には1時間くらいなら歩いてもいいかなと思える範囲。後は日が暮れないうちに歩けるだけ歩いておきたいなぁって感じです。

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 駅ノートを一通り見て、一応思い出を書き留めてから出発。知和駅の駅舎を背中にするとこんな感じです。鳥取と岡山の県境をぶち抜いているので山がデーンとあります。
 家はあるのかなと思ってましたが、結構綺麗な家が建っています。後は、知和駅にもコミュニティバスが出ているようでスクールバス的な役割を果たしているそう。ただ17時には運行は終わっていたので、頼れるのは己の足腰のみ。

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 iPhoneの地図アプリを頼りにひたすら直線コースを歩きます。前述の通り、県境なので左を見ても山、右を見ても山。ただ、思ってた以上に家はありました。後、携帯も4G回線が入ってたので問題なし。やっぱりマップを見ながら歩くだけに回線が入るのは大事ですね。圏外になって、間違った道入って、終電逃して遭難なんてしたら笑い事じゃない。
 ちなみに、前述の画像の地図アプリ上で「48分最速」と書いてるルートがある。iOSのアップデートで「最速」とか「おすすめ」とか「一番簡単」とかルートに副題がつくようになったみたいです。こんな長い道のりだしちょっとでも距離が短くなるルートがあるならそっち!って思うんですが、最速がゆえに木々と隣り合わせのルートでした。

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 太郎橋という橋をわたります。ちなみに、この写真の左にちょっとだけ森林が見えますよね。こっちの道を歩くと3分短縮できるよ!って書いてるんです。確かに良さげだけど、今から暗くなるのを考えると、虫や動物が怖いので、分かれ道の途中で引き返しました。
 とはいっても、どちらのルートも街灯があまりないので、日が暮れたらマジで詰みます。ルートわかってても精神的に詰みます。

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 歩き始めて30分、時間にして午後6時。日が暮れてきました。まぁルートも折り返しはすでに過ぎているので、あんまり問題視することはないですが、だいぶ道も暗くなってきています。

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 3分後。信号に、「左に曲がれば美作加茂駅」という標識も見つけました。このまま行ってもいいのですが、近くにスーパーとローソンがあるようなので、そこで何か買ってから乗り込もうと、回り道。家々もありそうだし、多分街灯もあるよね、と予想しつつまっすぐ歩きます。
 というか3分で結構暗くなってきました。秋冬ってすぐ暗くなりますよね・・・。

 7,8分歩くとスーパーを発見。地方のスーパーって感じがして中に入るとBGMなどは特になし。もうすぐ閉店だったようでお客さんも自分と1人くらい。中を見渡しましたが、結構高い・・・。ダイレックスを見たら手が出せない・・・。こういう場所ってお店が少ないから価格も寡占状態なんでしょうか。それとも、車や電車で少し遠目の都市に行って買う感じなんですかね。

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3分スーパーにいただけなのに。

 左を曲がれば美作加茂駅の標識を見て10分も立たずにこんなに暗くなりました。暗くて怖い。とりあえずローソンでトイレを済ませて、軽食と飲み物を購入。
 ここで誤算。ローソンから歩いて5分で駅だろうと思ってたらまだ12分あるよとGoogle先生がおっしゃる。結構スーパーとローソンでゆっくりしてしまったので、このまま歩いてたらギリギリかも。

 寄り道したのでマップでルートを検索し直して、指し示す方向を見ると

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 いやなんでだよ。iPhoneは結構明るめに撮る傾向があるので、それでいてこの感じ。実際は相当暗い道を案内されました。こういうのって、回り道すれば明るい場所を通れるよ!って普通はなるんですが、どうやらこっちのルートしかないみたいなので意を決して突入。

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 3分ほど走ると、一応街灯のある住宅街へ。これでもiPhoneは明るく撮ってます。ちなみに、コミュニティバスのバス停がありました。

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 美作加茂駅に18:31に到着。津山方面の次の電車は18:37だったので、後6分でした。まぁ余裕はあったとはいえ、道間違えてたらアウトでしたね。これを逃していたら、20:11の快速まで待たないといけないところでした。駅舎自体はそこまで古くないとはいえ、虫も入ってきそうな場所に1時間30分はさすがにきつい・・・だからといってもう一度暗闇に身を投じてローソンにも戻りたくない。

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 美作加茂駅は、因美線の智頭ー津山間では結構上の階級の駅のようで、快速が停車。智頭を出て土師、那岐に止まったらノンストップで美作加茂駅まで来て、美作加茂駅の次は津山の1個手前の東津山までノンストップ。すごいなあ快速。しかも、始発電車もあるようで。
 駅舎もしっかりしていました。基本ワンマン運転っぽいので、おそらく駅員さんはいない無人駅なんですかね?

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 しかも交換可能駅で、ちょうどこの時間帯は智頭行きと津山行きがここで入れ替わる形に。先に来ていた智頭行きの電車をパシャリ。この車両、8月はじめに姫新線を姫路から新見まで乗った時に初めて乗りましたが結構気に入りました。・・・ってか乗りすぎて慣れました。
 この後、知和駅からやってきた津山行きに乗車し、津山へ。そして暗闇でしたが初の津山線にも乗車し岡山に着いたのでした・・・。

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 いかがでしたでしょうか?ローカル線の駅歩きも結構楽しいですよ。もちろん、ルートをしっかりスマホで確認しながら行かないと迷って、遭難するはめになりますが・・・。
 実は、美作加茂駅の隣の三浦駅にもギリギリ行けるかな?って思ってたんですが、知和駅の駅ノートを見すぎたのと、日が暮れたらって思ってたので美作加茂で止めておいてよかったです・・・。写真は津山駅の美作加茂駅と三浦駅の写真。津山駅には姫新線と因美線と津山線の駅舎の写真が飾ってあります。姫新線完乗して訪れた時に撮り忘れたので、全部撮ってきちゃいました。

 わざわざ歩くために降りることはないですが、機会があったらまたローカル線の駅歩きもできたらいいなぁ、なんて思ってます。ではまた(^^)

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