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4期通算勝率勝負駆けを期始めに確認しておく~2024年後期級別審査編~

※選手名敬称略です。

級別審査最終日まで続いた勝負駆け

10月31日、岩永節也が4期通算勝率3.80の勝負駆け、2走9点条件を前半1Rで逃げて達成。前節の児島で3.80に近づけながら、児島では達成できなかったものの地元の大村の追加の甲斐あって見事に達成しました。

正直、あそこまで盛り上がるとは思いませんでした。オフィシャルサイトで追加を確認した時点で「おお!」となりまして、追加を受けた時の岩永本人はどんな思いだったのやら。
とはいえ、3.80を超えることで誰かが代わりに落とされるわけではなかったので、無事達成できてよかったのではと。
ちなみに、岩永節也の初優出は、峰竜太が斡旋停止を喰らう前に最後に出走した2022年2月の大村です。

2002年のデビューから21年目での優出でした

2024年後期級別審査、4期通算勝負駆けの選手を調べる

期始めに調べておきましょう

さて、2024年級別審査(2023年11月1日~2024年4月30日)が始まりました。若手のA1orA級勝負、あるいはA2以下に陥落した主力選手のA1復帰に向けた勝負などありますが・・・
今期は初っ端に4期通算勝率勝負駆けで今期勝負になる選手をまとめておこうと思います。

特に前期は追いかけきれてなかったのがあるので、事前に勝負駆けとなる選手をピックアップしておこうかなと思いました。その方が、レースにも注目して見られるようになりますし、noteやXを見ていただいている方の舟券戦略にもつながるのかなと。
※ちなみに、今期は4期通算状況を調べた日に荒牧凪沙が無事3.80を超えて勝負駆けを成功していました。

4期通算勝率とは?

ここに詳しく書いてるので見てください。

なお、忙しい人のための4期通算勝率。
★有効な4期をまとめた勝率が3.80を超していないと引退勧告(=クビ)
★有効な4期とは?50走したら1期、49走以内だったら50走超えるまで合算して1期
★49走止めは成績が悪い選手や事故率が高すぎる選手の行う回避術

具体例などは上の記事でまとめていますのでご覧ください。


2024年後期級別審査開始時点における4期通算AT RISKリスト

成績は2023年10月31日終了時点

なお、2024年後期級別審査は2023年11月1日~2024年4月30日までです。記事投稿時点で昨日から始まってます。

「後◯走」は、2023年11月1日以降に◯走した場合、2024年4月30日終了時点で4期通算勝率3.80を超えていない場合に引退勧告が出ることを示します。

逆に、◯走未満であれば4期通算勝率の勝負を次の半年間に伸ばすことが可能です。ただし、赤字のように◯が一桁の選手は、今期をほぼ走らないことになるので回避はほぼ無理です。
今期まるまる走らない、などであれば来期に持ち越せますが、それで好転した選手はいましたかね・・・。

「3期目」とある選手は後50走で4期通算の判定を受けることになります。ただ、49走して4月30日を迎えた場合は、次の期の級別審査の最終日である2024年10月31日まで延ばすことが出来ます。

早かれ遅かれ、現時点で3.80を超していない選手は引退勧告の圏内にいるので成績を上げる必要があります。

下野京香、現役続行の先にA級昇格も見えてくる

下野京香が最大の勝負駆けを迎えます

今期最大の勝負となるのは、「下野京香」です。
10月を終えての4期通算勝率は「3.4582」。残り半年の時点で3.50を超せていないのはかなり厳しい状況です。ここから逆転で3.80を超すためには、その前までによほどの上昇カーブを描いていないと到底無理です。

裏返すと、最大の勝負駆けとなる理由は、下野がこの2期で4.50前後の勝率を残しているからです。
2023年後期が90走の4.41、そして10月までの2024前期は48走で止めましたが4.65の成績を残しました。(※ちなみに、残り2走してしまうと10月までに3.80を超す必要があったので48走で止めています)

4.50の成績を残せれば大体4期通算3.80は達成できそうですが、デビュー4年目以降の期で、勝率2点台の期もあった影響でだいぶマイナスがあります・・・。2023後期に4.41を残す前までの4期通算勝率は「2.8454」でした。

初のB1昇格自体4期通算開始後の3期目とかなり遅め(艇国DBより)

「2.8454」から1年で「3.4582」まで盛り返しましたが、今回の級別審査、つまり2024年4月30日までに「3.80」を超える必要がありますが、どれぐらいの勝率が必要か?

  • 今期70走で5.61→3.8004

  • 今期80走で5.39→3.8004

  • 今期90走で5.21→3.8004

  • 今期100走で5.07→3.8004

12月まではB1ですが、1月からは今期出走回数50走未満なのでB2。可能な限り多く走って勝率をしっかりと上げていきたいですが、どちらにせよ5点台を残さないといけない状況。
そもそも、2024年前期級別審査のA2ボーダーは5.42だったので、それに匹敵する勝率を残さないと引退になるかなりシビアな勝負駆けです。

とはいえ、残り半年時点で勝率が上昇カーブを描いている下野であれば達成できる可能性は十分。
数年前におなじく3.80(3.50)勝負で引退を回避した深尾巴恵・野田部宏子が2024年1月から初のA級を決めたように、瀬戸際を経験した選手は強くなる傾向にあります。下野もこの勝負駆けを成功すれば、近いうちのA級昇格も見えてきます!
11月9日~の芦屋オールレディースから残り半年の勝負駆けが始まります。

※ちなみに、今期(2023年11月~)2走した瞬間に2024年4月30日までに4期通算勝率3.80を超す必要があります。たとえ、事故が続こうが、F2になろうが関係ありません。特に、フライング1回でも1ヶ月出走できないので、かなり痛いです。スタート事故は禁物です!


現時点で3.50を下回る選手は相当きつい

下野が3.50を超えて、A級レベルの勝率を残さないといけない勝負ですので、現時点で3.50を超えていない、かつ1期で勝率4点台を残したことのない選手は相当厳しいです。

梅内夕貴奈は、兄の梅内駿佑が4期通算勝率で現役引退となった後にデビュー。しかし、本人も岐路に立たされている状況。
デビュー4年目以降の2点台は、8項抵触の影響でB1にもなれない状況。3点を一度も超さないままの引退となりそうです。

粟田祥も延ばせて残り1年・・・

粟田祥も3期目を終えて、まだ1度も3.80を超せていない状況。下野より余裕はありますが、年間で5点前後の成績を残さないと間に合いません。そのハイペースを急に出せるかというと・・・。


A級に近づいた選手も調子を取り戻せるか

現状3.60ある佐野あたりまでがまだ間に合うレベルでしょうか。達成できる見込みがあれば今期をフルに走れますが、ギリギリでの3.80超えの場合は斡旋を消すなどの対応になるかと思います。

村上奈穂も調子が上がればまた5点前後残せるか

村上奈穂は、「一応」勝負駆けです。
2022前期にA2に迫る成績を残しましたが、そこから成績が下降気味。前の期で49走した時点でわずかに3.80を下回る状況だったので大事を取ったのか50走以上はせず。

条件としては1走3着で3.80は脱出しますが、3.80を超したら終了となると残り数ヶ月出走できないことになります。4点台はもちろんのこと調子を戻せば5点も成績を残せるので、今期は調子を見ながら最終的に3.80を超す走りになりそうです。

A級経験ある江頭賢太も浮上が待たれるが

江頭賢太は5年前にA2昇格がありますが、前期は初の49走止め。
4期通算勝率は3.8316と上回っている状況ですが、ここ1年は3.50すら上回れない状況なので、調子が上がらない場合は早めに今期は終了する可能性もゼロではないです。

2023年5月〜10月を50走以上して来期B1で迎えた選手の中でも、永田郁弥や粟田祥・白石有美は長くても残り1年で結果を残さないといけません。
永田郁弥も、近況は成績が落ち込んでおりいよいよ4期通算の貯金がなくなりました。11月~4月は49走止めが可能ですが、数字を挙げられるかどうか?


127期が4期通算勝負駆けがスタート

なお、127期がデビュー4年目を迎えて4期通算勝率の計算が始まります。
2024年前期級別審査(2023年5月1日~10月31日)において、3.50を超えていない選手は8名。

出走回数を調整せずに走っていたら、4期目あたりで厳しい勝負駆けにおかれて、結果的に引退となった選手もいます。調整は計画的に・・・と思って4期通算を春と秋に追いかけてます。


おわりに・・・

今期は8名が引退勧告。
富永茂、塚原武之、伴将典、黄金井裕子、楠本晃嗣、冨好祐真、中村聡志、末武里奈子

黄金井は江戸川で勝負駆けを成功させましたが、その後成績が上げられず。奇しくも江戸川で先日のヴィーナスシリーズのまくりで舟券をGETした思い出が。

3連単は戸田44号機なのに10万舟

伴は、あのお化けモーターの戸田44号機が、入れ替わる最後に操縦しました。武富事件でパワーはダウンしていましたが、大波乱を演出して戸田44号機最後の勝利を飾りました。

冨好は49走止めで11月以降に勝負を持ち越せる状況でしたが、結果的には今期で覚悟を決めたのか引退が決まってしまいました。3.50を成功させてなおかつ1600人枠でもなんとか現役続行をつないだのが4年前。

楠本はデビュー時から追いかけてましたが、花開きませんでした・・・。岩永が生き残りをかけた大村1Rでなにかするかなと思いましたが、結果的にコースが1つ外になり何もできず。

ボートレースを見続けるとB級選手との思い出も色々とあるんだなあと思いました。

ルール改正により、1600人枠での引退勧告は今期もありませんでしたが、4期通算勝率3.80を超せるかの勝負は自分が落ちるか生き残るかの個人の勝負ですし、可能な限り生き残れる選手が多くなることを祈ってます。

おまけ

橋谷田先生の斡旋が・・・

橋谷田佳織先生は現状は問題ありません。聞かれそうな気がしたのでまとめておきました。

ただ、前の級別審査も3.00だったので、もう少し、なんなら1,2年前の成績が戻ってくればまだまだスタート安定の走りが見れるのですが・・・。
え、12月の平和島斡旋消えてた・・・。

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