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深夜がんばり隊|ジャラジャラのスマホ

こんばんは。

深夜がんばり隊。

33歳の女性が、スマホにジャラジャラとストラップを付けた話。


私が高校生だったころ、人々は「ガラケー」という、折りたたみ式(またはスライド式)の携帯電話を使っていた。

ガラケーの本体にはストラップをつける小さな穴が空いていて、ストラップを大量につける。

それが当時の女子高生の流行りだった。

いろんなお店にストラップが売っていて、友達からのお土産もほとんどストラップで、女子高生の大半はジャラジャラジャラジャラ。

ストラップを持ち歩いてるのか、携帯電話を持ち歩いてるのかわからなかった。


時代が代わって「携帯電話」は無くなり、薄い板のようなスマートフォンになった。

iPhoneを買って衝撃だったのが、ストラップをつける穴がない!

XperiaやAQUOSにはあるのかもしれない。

でも、iPhoneにはなかった。

別売りで買ってきた手帳型ケースにはストラップをつける穴があり、20代のころはいくつかストラップをつけていた気がする。

でも、それもだんだん、4個になり、3個になり、2個になり…。気がつけば、飾り気のない薄い板に可愛いケースだけつけて歩くようになっていた。


それが昨年の秋。

スリーコインズで、とんでもなく魅力的な商品を発見した

『ハンドストラップ』

手首に引っ掛けるタイプで、はっきり言って実用性はない。どうせ片手に持つんだから、わざわざ手首に引っ掛ける必要がない。

でも、若かりし日に持っていた携帯電話のジャラジャラ感を思い出して、思わず買ってしまった。


そうしたら、もう、青春カムバック。

ストラップの沼にハマる。

まず、部屋に飾っていたディズニーのキーホルダーをつけた。

オレンジ色がかわいい、ミッキーのドリンクモチーフのキーホルダー。

ジャラジャラ感と、ポップな色合いがたまらない。


そして、友達の娘が作ってくれたビーズのストラップ。

私の好きそうな淡いピンクとパープル、キャンディーモチーフまでついた力作だ。

パールのハンドストラップと、ミッキーのドリンクモチーフによく合う。


新製品が発売されるごとに、薄く軽くなっていくiPhone。

Apple社の企業努力を無下にして、どんどんストラップをつけて重くなる総重量。


ジャラジャラしたものを持ち歩いてると、なぜか安心する。

もともと、ジャラジャラとした、可愛く無意味なものが好きなのだ。

重さは感じるが、不便よりも可愛いを大切にしたい気持ちが満たされる。

この重みと満足感を忘れていた。


常にたくさんの物を持ち歩く私のカバンはジャングルで、すぐに車の鍵・iQOS・iPhoneを見失う。

でも、これだけジャラジャラしていれば、カバンのなかでiPhoneが迷子になることもない。

結構重いけど、不自由はしない。


歳をとって気付いた。

私が若いころに「古臭い」「時代遅れ」と冷めた視線を送っていたオバサン達も、きっと同じ気持ちだったのだろう。

古臭くて時代遅れだとしても、彼女達にとっては普通だったり、懐かしくて大切なものだったり、世代が違う人間にはわからない愛着があった。

自分がオバサンといわれる年齢になって、やっと気付いた。

たしかにオバサンだけどさ、これがいいんだよ。


スマホを持つ左腕がプルプルしている。

本当に重い。

でも、この重みに耐えられるうちは、まだ元気な証拠だ。

そう思えば、まだ、なんとか持っていられる。

歳をとると出来ないことが増えていくから、今のうちにジャラジャラ感を楽しもうと思った。

(筆者、33歳です)


最後まで読んでいただいて
ありがとうございました🙇‍♀️

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