見出し画像

初めての…

またFacebookで書いた懐かしい記事が出てきた。

わたしが済州島にハマったのは優しい人たちが、わたしに集まってきたからだ。
今回のエピソードは、わたしが自ら話し掛けたわけではない。
単なる一旅行客として、リュックサックをしょって歩いていたからだ。

わたしは、世界遺産の城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)からソプジコジと言う韓国ドラマ「オールイン」で使用された教会を見ようと南の方に向かっていた。
そこはバスが無く、タクシーではないといけない場所だった。
わたしは、独り旅なので一人でタクシーに乗る事を極力控えていたので
ぎりぎりまで国道を歩いていた。

と、4人のご婦人たちが、ワイワイ外で会食している。
「アニョハセヨ~」
あちらもわたしの方を見ていたので挨拶をした。
「こっちへいらっしゃい!」
手招きをされ、わたしをウェルカム状態。
「何をしてるんですか?」
「ピクニックですよ」
韓国に来て5日目の金曜日、聞かれることは大体同じなので
何となく韓国語が分かってきた。スムースに会話出来た。

記事にしようなんて思わなかったので撮影しなかったけれど
彼らのごはんは綺麗でとても美味しかった。
「どんどん食べな!」
キムチにご飯にえごまの葉と色々なおかず。
わたしは勧められるまま沢山食べた。

韓国は敬意として年齢を聞かれるが、わたしとそんなに年齢は変わらなかった。
ママ友会なのかご近所会とかは今振り返ると聞けなかったけど
皆、和気藹々で、家庭のストレスなどをピクニックで発散してるのかなとも思った。
済州島での家庭料理にありつけるなんて、とてもラッキーだった。

主婦だからかご飯を食べた後、直ぐに帰宅しなければいけないらしく
一旦、バイバイをしたのだが、なんと、途中で戻ってきてくれて
タクシー乗り場まで乗せてってくれるとのことだった。

「わたし、ヒッチハイク初めてなんです!」

と、伝えると、彼らも初めてだとのこと。
こんなに親切なのにわたしが初めてとは嬉しい悲鳴。
帰国したら何か贈りたいと思い、住所を聞いたけれど、
ご遠慮されたので、お礼だけ言ってさよならをした。

その旅から済州島には2回行ったけど、彼らを見かけることはなかった。
彼らにとっては小さな親切かもしれない。
けれど、わたしにとっては大きな感謝だ。

わたしも日本で困っている方がいると手を差し伸べるようにしているが、
今はグーグルマップもあるので、比較的、助けは必要が無いことが多い。
けれど、とりあえず一言、「助けいりますか?」と、聞いてみて、
必要なら手伝い、不要なら立ち去る。

コロナ禍で外国人観光客がほぼいないけど、コロナが収束し観光客がまた来るようになったら、わたしのように観光客の良い思い出になるよう努めたいと思う。

次回の済州島は、レンタルバイクをして海岸線を運転したいな。
またピクニックをしている彼らに遭遇したいな。と、願っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?