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世間に転がる意味不明:何も変えない人々と変化を求める人々(ライドシェアの意味不明)

なぜ変えようとしないのだろう。

■誠実さを感じられない政策

問題を解決しようとすれば、その根本に踏み込む判断が必要になる。それを中途半端にすれば結局何も変わらないか、それを引き起こしている当事者を野放しにする。

いわゆる「LGBT理解増進法」は何かを禁止するものではなく、罰則もない。当然皆が共有すべきことを記述しているだけあり、賛成も反対も求めない限り何も変わらない。

同じように技能実習制度を廃止して育成終了制度に変えようが、従来「奴隷制度」と揶揄された状況を変えるものではない。同じような問題は続くだろう。

同じことがライドシェアデモ起きている。
もともとライドシェアは2024年問題と絡めて運転手不足を補うための施策であったはずである。運転手不足の背景には、低賃金があり、一向に改善されない長時間労働などがあり、タクシー会社自体が既存のスキームで事業が進められないと云うことがあったと認識している。それはタクシーの運転手不足だけでなく高齢化なども問題視され始めている。

○70歳以上が4割近く 人手不足で高齢化のタクシードライバーの実態は…ライドシェア、自動運転が解決策【広島発】
2024年2月7日
https://www.fnn.jp/articles/TSS/653213

■何も変えない人々

こうした問題を解決するためには、既存のタクシー事業を縛る規制などは撤廃し、新たな枠組みを作るべきである。その枠組みとしてライドシェアに目を向け、従来の「タクシー乗り場」で「乗ってから行き先を告げる」というコンセプトを疑うべきであり、その運用の事例はウーバーで実証済みである。

こうした枠組みの有用性は理解していると期待できる動きもある。

○「ライドシェア」乗車前に発着地と運賃の確定が条件 国交省制度案
2024年2月7日

 制度案では、利用者はタクシーの配車アプリなどを使い、ライドシェアであることを承諾して車を呼ぶ。事前に発着地と運賃を確定させてキャッシュレス決済で支払う。発着地のいずれかが、運行を管理するタクシー会社の営業区域内である必要がある。

https://www.asahi.com/articles/ASS2765J7S27ULFA007.html

しかし、上記の記事に「過剰な参入を防ぐため、稼働できる車の台数は営業所のタクシーと同数までとする。」とあるように、何が何でも既存のタクシー会社を生き残らせたいという思惑が強すぎる。

○ライドシェア、タクシー会社にドライバー教育・勤務時間管理を義務付け…国交省が制度案
2024/02/07

 国土交通省は7日、一般ドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア」の制度案を有識者会議に示した。運行管理を行うタクシー会社には、ドライバーの教育や車両の整備、勤務時間の管理を行うことや、車両にタクシーと同水準の任意保険をかけることを義務付ける。国交省は3月中にも制度を固めて道路運送法に基づく通達を出し、制度を開始する。

 国交省が「自家用車活用事業(仮称)」として示した制度案は、タクシーが不足する都市部や観光地で国の基準に適合したタクシー会社にライドシェアへの参入を認める内容だ。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240207-OYT1T50181

これでは、交通弱者を救うことなどはできない。
本当に困っているのは地方のタクシー会社であり、高齢化・過疎化が進む地方であろう。
そうした地方では「タクシー会社」自体が存続できない。

○ライドシェア、2年更新制 運賃は事前確定、キャッシュレス
2024/02/07

 キャッシュレス決済にするのは、ドライバーと客との現金トラブルや強盗などを防ぐのが目的。ライドシェアは、タクシー会社の管理を条件とするため、許可対象も会社となる。

https://nordot.app/1127945703801438967

あくまでも自分たちの管理下に置きたいというさもしさが見え隠れする。

■タクシーを持たない事業

今はまだ規制で縛られるが、この先はタクシー会社から搾り取るか乗っ取れば良いと思う。

まずはクラウドを利用したアプリでタクシー会社がそれ抜きでは効率化できないようにする。対象は何もライド瀬派に登録している一般車両に限らない。タクシー会社の既存の運行車両でも良い。

乗降客は、複数のタクシー会社から選べるようにすれば良い。

○タクシー配車アプリDiDiで「運転代行」の配車が可能に 100社以上が加盟の意向 来月末サービス開始
2024年2月7日

AIを活用し効率的に配車されるため、特定の事業者への電話注文と比べて利用者の待ち時間が短縮されるほか、運転代行業者にとっては精算段階で近くにいる次の客を受注できるなど、稼働していない時間が減り売り上げ向上が期待されるということです。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc/986820

いずれ、車両を持たないタクシー会社が成立すれば良い。構図としては、
<運行管理会社>
 ↓
<運転手派遣会社>
 ↓
<車両管理会社>

であれば良い。
タクシー会社はハードウエアを提供するだけの存在で良い。

○元メルカリ青柳氏がライドシェア新会社立ち上げ その名も「newmo」(ニューモ)
2024年02月07日

「newmoでは、利用者が安心・快適に利用できるユーザー体験や、ドライバーとして空き時間を活用し柔軟に働くことができる仕組みなど、地域や生活者にとって価値ある移動手段を提供する。これにより、移動をもっと多様で自由なものとするとともに、地域経済はもちろん、日本経済のさらなる活性化を目指す」

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2402/07/news130.html

もっと参入する企業が増えるといいな。

(2024/02/11)

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