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世間に転がる意味不明:裏目裏目なのか?(どうする札幌ドーム)

世間に転がる意味不明:裏目裏目なのか?(どうする札幌ドーム)

■札幌ドームの衰退

日本ハムファイターズをひいきにしている。ファンかと云えばそこまで熱心ではない。とはいえ1度くらい札幌ドームでの試合を見たいかなと思っていたのだがかなわぬようだ。契約が切れる日本ハムファイターズの試合は後1試合ぐらいだと聞く。

札幌ドームに関する評判が芳しくないことは、実際の使用者からも苦情が出るなどからも伺え、心配事ではある。

○“赤字”札幌ドームに新たな問題?劣悪ピッチにくわえて浦和サポーターが…
2024.03.10

札幌市と道内財界各社が第三セクター方式で出資する『株式会社札幌ドーム』は赤字補填を目的に、年間2億5000万円以上で2~4年間という条件で命名権の公募を実施。しかし公募期限の2月29日17時までに正式な申し込みがなかったとして、期限を延長。ネット上では札幌市に対する冷ややかな反応が多く見られる。

 巨額の赤字を抱える札幌ドームだが、設備面でも問題を抱えている模様。巨大な天然芝の「ホヴァリングサッカーステージ」で有名だが、一部報道によると札幌対浦和を前に芝の状態悪化が顕著であるとのこと。コンサドーレの選手たちは9日、一部で土が露出しているピッチを気にしながら全体練習を行ったという。

https://football-tribe.com/japan/2024/03/10/297402/

もともと、財政上で苦しかった札幌市や札幌ドームが欲をかいたために虎の子である日本ハムファイターズを、その掌中から逃したという印象が強い。

○ジリ貧の札幌ドーム、勢い増すエスコン 日本ハム移転からたった1年で“悲しすぎる差” 
2024/03/12

 日本ハムが北海道移転後の約20年には多くのことが起こった。かつての不人気球団が地元最大の人気コンテンツとなり、チームも日本一になった。しかし、勝てない時期が続くと試合では空席が目立つようになり札幌市との関係も悪化、本拠地移転に繋がった。

https://dot.asahi.com/articles/-/216661

さらに云えば、価値のあまりない球場に「命名権」という商品を散らせたからと云って誰も買わないだろうなと云うことは当初から云われていた。政策の失敗の連鎖である。

こうした政策の失敗は突然表面化するのではなく、少しずつの積み重ねであることが多い。
私が知る限り、冬季オリンピックの招致がいろいろな事が表面化してくるきっかけであった気がする。

オリンピックを招致できれば、国から市内の鉄道網の延伸や整備への補助金が出るので予算措置の一環として始めたという趣旨の報道を読んだ記憶がある。確かに、東京五輪の汚職の問題が決定打ではあるかもしれないが、そもそも地元での開催機運も高まらないのであるから早めの撤退を考えておけば余計な財務負担も無かっただろう。

■貧すれば鈍す

 それは結局のところ財政上の制約が起き、結果として「貧すれば鈍す」という状況になっているならかなり危険である。設備の維持もしていないことは価値の低下がさらに進むことになるからだ。それは札幌ドームの解体の議論にもなりかねない。

○札幌ドーム問題で市議反発。浦和サポは劣悪ピッチ批判「エスコンと大違い」
2024.03.12.

今月10日に北海道コンサドーレ札幌の明治安田J1リーグ2024シーズン・ホーム開幕戦(対浦和レッズ)が開催された札幌ドーム。天然芝のピッチコンディションが酷い中、DFアレクサンダー・ショルツらが負傷交代したこともあり、浦和サポーターからの批判が相次いでいるほか、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールド北海道(北広島市)との比較も話題に。巨額赤字を受けて湧き起こった“札幌ドーム解体論”に対する札幌市議会議員の反論にも注目が集まっている。

https://football-tribe.com/japan/2024/03/12/297600/

こうした声に応える文脈も重要であり、SNSが発達した今は誤解が広がる恐れもあるし、火に油を注ぐことにもなりかねない。

○札幌ドームの芝問題巡り物議!日本代表OBの発言に市議「悲しい」浦和サポは…
2024.03.14

札幌市議会議員の成田祐樹氏も11日にXを更新。札幌ドーム公式サイトの説明文を引用した上で、「あの形状は雪降ろし不要の積雪地対応ゆえの形なんですよね…」と反応。「芝の状態が悪かったのは2月の不安定だった気候という報道もありました。雪国特有の難しさをご理解頂けないのは悲しい所です」と、代表OBの発言に失望している。

https://football-tribe.com/japan/2024/03/14/297770/

芝の状態を維持することが難しいことは分かるが「放置しておいて良い理由」が分からない。もし。改善しようがないなら野球のオープン戦はなぜできるのか。もともとサッカー開催には向かないと云っているようなものだ。

■売れば?

さて、一般企業であれば不採算部門は閉鎖し、資産を売却するのが通常手段である。
したがって、「札幌ドーム」が重荷になるのであれば第三者に売却するのが普通だろう。但し、かんぽの宿よろしく、誰かの利権のために二束三文でたたき売るのはダメである。

もちろん「札幌ドーム」での事業アイデアが出るのであればそれを優先しても良いが、時間的な余裕なども考えなければならない。こうしたアイデアを素人だけでひねり出すのは難しい。

コンテストのような形で公募することも考えられる。
頭の固い役人に任せていては先に進めないと思うのだがどうだろう。

下記の様な事例を鼻で笑うのではなく、何か参考にならないかという発想を持つことを考えて欲しい。

○カワハギ・海ぶどう…廃校で養殖 施設転用でコスト抑制
2024年2月10日

少子化で廃校になった小中学校を養殖漁業に活用する動きが広がっている。施設が転用できる場合もあり、初期費用が抑えられ、「陸上養殖」に新規参入しやすい。自治体側は旧校舎の管理を委ねながら地域ブランドの創出も期待する。かつて子どもたちを育んだ学校が魚を生育するための拠点として注目されている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE06C950W3A201C2000000/

(2024/03/14)

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