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勉強が全てなのか、と疑問に感じる話

昔から親に「アンタはもうちょっと勉強出来たらね〜」とか「何で人んちの子はあんなに頭良いんだろうね〜」と言われる。毎回ちょっぴり腹が立つ。(図星だからです。)

私自身、小学校から中学校までの勉強が苦痛だった。好きな科目はもちろんあったが、苦手な数学、理科を毎回やらされると思うとしんどくて仕方なかった。文系科目や芸術科目はそこそこだったものの、理系科目は絶望的。1科目30点取れたらめちゃくちゃ良い方だった。


私の地域では周りの友達はみんな頭が良くて、進学校に進む人が多かった。頭がいい人=人生の勝ち組みたいな考えの人が多かった。(生徒だけでなく親も)

そんな中私は、第1志望校のレベルに合わなかったため、成績で先生に勧められた地元の農業高校へ進学した。

私の進学した農業高校は、ハッキリ言ってDQN校だった(笑)。真面目な子も居たが、大半の陽キャな人達は授業中にスマホをいじり、飲酒をして停学になる人が居たり、学校をサボって遊びに行く人が居たり…と。中学校は生徒指導や素行がとても厳しい学校だったため、ギャップに驚いた。初めのうちは、これからやっていけるという気は起こらず、卒業出来るのかなといつも考えていた。

しかし、慣れてくると農業高校の授業は本当に楽しかった。(苦手な一般教科もあったが)実習では、暑い夏にみんなで花を売りに行ったり、作った野菜で豚汁を作ったりと、農業高校でしか体験出来ない事が本当に多かった。育てた鶏を自分達の手で屠殺して食べる授業もあった。
また、実習を通して友達が増えたり、地域の人と関わることも出来た。最初は怖いと思っていた陽キャの人達も、実習では一生懸命働いていた。

帰りの駅で会う進学校に行った友人らと学校生活の話をすると「勉強大変」や「また赤点だったわー。」と言っていて、何となく辛そうだなと思った。進学校に進んでから落ちこぼれた友人もいた。

私からすれば勉強に精を出す人達は憧れであり、尊敬していた。でも、それと同時に私は勉強だけでは得られない貴重な体験をしているんだと思った。私自身、勉強が出来なくて悩んだことも、もっと勉強に対して努力出来たらなと後悔することもあったが、高校生活を通して、勉強だけが全てじゃないなと感じた。

しかし勉強を頑張った分だけ人生の選択肢が広がるのは紛れもない事実であり、勉強をしてこなかった私はちょっとだけ後悔した。

もう諦めて

私は勉強で人と勝負出来ません。別の分野で勝負します!

と心の中で豪語していたりする(笑)

私の周りでは悲しいことに勉強ができる人=権力があって人生成功してる素晴らしい人。
みたいに考える人が多いが、私はその考えが大嫌いだ。(多少の負け惜しみはある。)

その人ひとりひとりにある個性や得意分野があり、自信を持てる物があるということが大事だと考えている。それを学が全てだと言っている周りの人に声を大にして言いたい。


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