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⭐️私の武者修行⭐️

医師としてお仕事をさせていただいていますが、これまでの勤務の中で2つの試練がありました。

1つ目は大学病院に勤務しいわゆる「白い巨塔」の世界で揉まれ、権力の世界を目の当たりにしました。
医局員1人の運命など教授の権威の前にふけば飛ぶような存在であり、ヒエラルキー構造の底辺を味わったのです。

2つ目は民間病院に赴いた際、凄腕経営者の元スパルタ病院経営を学ばされました。
その凄腕経営者にまつわる忘れられない逸話の1つをご紹介したいと思います。

何十年も前、凄腕経営者が駆け出しの開業医であった頃、 開業が軌道に乗り、夜間救急車がどんどんやってくるようになり、緊急手術の需要が伸びますが、 麻酔をかけるための麻酔器が不足し、新たに購入しようと業者に頼んでも品切れで手に入りませんでした。
そこで、凄腕経営者は、事務長を呼び、動物用の麻酔器を購入するように命令します。
事務長は驚愕の中、動物用の麻酔器を買い求め、夜間手術室を休むことなく回転させます。
その当時の患者さんはやくざも多く、痛みに辛抱強かったこともあり、文句は出なかったそうです。 (令和の今であればさすがにしないと思います。) しかしエピソードの中には普通の人にはできない発想の転換力、問題を解決してしまう力強さを感じます。

最近の風潮として、あまりこういうギラギラとした煮えたぎる情熱に出会いません。
あっさり9時5時勤務で家でイクメンしています、というタイプが増え、 1から事業を立ち上げて、失敗にめげず大成功するんだという声もなかなか聞こえません。
私はむしろこの類の成功者の野望と狂気から人間の生に触れる思いがし、「同じ人間じゃないか。前進あるのみだ」と肩をたたかれているように感じます。

元々経営者の成功哲学などを読むのは好きでしたが、 凄腕経営者が考えている次の一手は読むために、当直室で様々な日本の経営者の伝記を読みました。
その中でも西部グループの堤康次郎は個人的に心に残る人物でした。
令和の世の中には昔話に聞こえるかもしれませんが、 私は過去の伝記の中に人を動かすということ、また成功すること、人間とは何かについて、無限にヒントが含まれていると思います。

なお、YouTubeのマーキュリー御殿が大好きで私はすべて見ました。
好みがあるかと思いますが、最新の吉本興業創業者の物語はなかなかの圧巻でおすすめです。

かけがいのない一生。
本気になればここまでできるんだと脱帽です。

皆さんの勇気、元気につながれば、そして皆さんそれぞれの成功を願ってい
ます。
共に夢を叶えましょう。

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