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お江戸スタイルブック no.007

江戸時代後期頃の、大坂の芸子。

上方(かみがた)の女性は華やかです。
帯の意匠は輪の周囲に柄杓をつけた『柄杓車』と呼ばれている柄です。
江戸前期から流行しているデザイン。

「芸者」という名称は江戸(東京)だけに限ったものです。
なので関西の場合は、芸子(または芸妓)と呼びます。

歌川国貞『大坂道頓堀太左衛門橋より西を眺むの図』より

髷の端にちょんと差さっているのは『髷止(わげどめ)』というもの。
守貞漫稿に「従来江戸にて無用の具なり」とあるように、
上方だけで使われました。

びらびら飾りつきの簪を後ろに挿すのも、
江戸ではみられません。

ボストン美術館所蔵

引用元の歌川国貞の浮世絵はこちら。
描く時に、顔の向きとか少しだけポージングを変えています。
着物の裾に描かれている花が、いまだに謎です…
わかる方いらしたら是非教えてくださいませ;;

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